もはや日本でもすっかりおなじみの中国メーカー「ONE-NETBOOK」のUMPC「OneMixシリーズ」ですが、日本でのONE-NETBOOK正規代理店のテックワンが、OneMix3Proの限定バージョン「Koi Limited Edition」を発売しました。正式な発売日は2020年1月30日ですが、すでにテックワンが運営するONE-NETBOOK日本公式サイトでは予約注文を受け付けています。
1.スペック
Koi Limited Editionの最大の特徴は後述する「筐体色」なのですが、単に色違いなだけではありません。CPUが第10世代のCore i7-10510Yとなりました。ちなみにOneMix3ProのCPUはCore i5-10210Yです。ただ、型番はよく似ているのですが、ノートPCに広く使われているCore i7-10510UとCore i5-10210Uとは、型番の末尾が異なります。末尾UはComet Lake、末尾YはAmber Lake Yという開発コードネームになっていて、より省電力性に優れるのは末尾Yのほうです。一方で処理性能は末尾Uのほうが少し上だと思われます。ともあれUMPC用のCPUとしてはハイエンドなものが搭載されていると言えます。
それ以外のスペックはOneMix3Proと同じですね。あら捜し的に言うと、重量がOneMix3Proでは659 gと表記されているのに対し、Koiのほうは0.67 kgという表記になっていますので「10グラムくらい重いかも」しれないですw
しかし、Core i7/RAM16GB/512GB SSD/2K(2,560 × 1,600)ディスプレイ、という構成はもはやUMPCとは思えない水準です。普通のノートPCとしても十分にハイスペックですね。
2.筐体
最大の特徴である「赤い筐体」です。OneMix2sにも「Koi Edition」が存在していたのをご記憶の人も多いと思いますが、それと同じイメージですね。天板に鯉の絵がプリントされています。
天板だけでなく、ディスプレイ面を除く筐体すべてが赤となります。一方でOneMix3Proとは同寸なので、色以外は全く同じ筐体と考えていいでしょう。
キーボードは日本語のかな刻印があります。「日本語配列」と言っていいのかわかりませんが、少なくとも日本のユーザーの使い勝手を考えた、日本仕様であることは間違いありません。
OneMix3Proは2,048段階の筆圧に対応するペン入力(Microsoft Pen Protocol、旧N-trig)が可能ですが、ペンは別売りでした。しかし、Koiではペンも同梱されますし、ペンの色も本体に合わせたものとなっています。
3.価格など
ONE-NETBOOK OneMix3Pro Koi Limited EditionはONE-NETBOOK日本公式サイトで販売(予約販売)中で、12月27日現在の価格は143,000円(税込み157,300円)となっています。なお、この製品は「オンライン限定モデル」です。さすがにUMPCとしてはかなり高価ですが、テックワンより割引クーポンを頂いていて、クーポンコード「3KUJRD4K5L」を使用すると5,000円オフとなります。
以前から書いていますが、個人的にはUMPCにあまり高性能なCPUは必要ないと思っています。ディスプレイサイズやキーボードがかなり小さいため、高速なタイピングも難しい、つまり筐体サイズにボトルネックがあるので、そのままでは高性能CPUのポテンシャルを引き出せないだろう、という考えからです。
しかし、それはあくまでも私の個人的見解です。例えば出先では本体のみで使い、自宅では外部ディスプレイとキーボードを接続してデスクトップPC的に使う、という考え方もありますし、(比較的ライトなものになると思いますが)本体のみでオンラインゲームをプレイするような場合、少しでも高性能なCPUを搭載している方が快適にプレイできるというのもあります。なので、OneMixシリーズの製品選びの幅が広がったことを歓迎すべきでしょうね。
4.関連リンク
OneMix3Pro Koi Limited Edition:ONE-NETBOOK日本公式サイト
※クーポンコード「3KUJRD4K5L」で5,000円オフとなります。