こんにちは、かのあゆです。OneNetbook社のUMPCであるOneMixシリーズに関しては先日「2S」の日本正規販売が開始となり、まもなく8インチモデルとなる「3」も投入されますが、そんなOneMixの7インチモデルに、より低価格なニューモデルが追加されました。
製品名から想像する限り、製品の位置づけとしてはIntel Atom x5-Z8350を搭載していた初代OneMixの後継と思われますが、ハードウェア的にはOneMix 2/2Sと共通化されている部分も多く、One Mix 2シリーズの低価格版という理解もできます。ともあれ、とても魅力的な一台です。
1.スペック
プリインストールされているOSはWindows 10ですが、現時点ではどのエディションがインストールされているのかは公開されていません。現在販売されているOneMixシリーズは基本的にすべて「Home」が搭載されていることからOneMix 1SでもHomeが搭載されていると考えてもよいかと思われます。
CPUは初代OneMixのAtom x5-Z8350からCeleron 3965Yに変更されています。これは上位モデルのOneMix 2に搭載されているCore m3-7Y30と同じくKaby Lake世代のCPUで、Cherry Trail世代のAtomと比較するとパフォーマンスは大幅に向上しています。
上位CPUであるCore m3と比較すると負荷がかかった際に自動的に動作クロックを上げてパフォーマンスを向上させる「インテル・ターボブースト・テクノロジー」が搭載されていないなど差異はあるものの、内蔵GPUはIntel HD Graphics 615と共通の仕様となっており、ビジネスアプリなどの利用に関しては十分な性能です。
かのあゆが現在も愛用中の初代OneMixに搭載されているAtom x5-Z8350でも文章作成や簡単な画像編集に関しては特に不満のないパフォーマンスではあるものの、さすがにアプリの起動やスタートメニューの展開などで突っかかりを感じる場面も多いのでCeleron 3965Yを搭載したOneMix 1Sであれば基本的な動作に関してはかなり快適になっているのではないかと期待しています。
RAMは8GB、ストレージは128GBと初代OneMixから据え置きになっていますが、ストレージに関しては初代OneMixがeMMCを採用していたのに対し、OneMix 1SではPCIe接続のSSDに強化されているのはうれしいポイントで、OSの起動やアプリの起動は非常に快適になるはずです。
ディスプレイは初代OneMixやOneMix 2/2Sと同じく7インチFHD(1,920 x 1,200)となっており、別売の2,048筆圧に対応したスタイラスペンや10ポイントまでのマルチタッチに対応している点も継承されています。
OneMix 2/2Sで初めて搭載されたWindows Hello対応の指紋認証センサーもしっかり搭載されています。
通常のノートPCよりもさらにコンパクトなOneMixシリーズだからこそ、セキュリティ面では気を使いたいところですが、廉価モデルとなるOneMix 1Sでもしっかり指紋認証センサーを搭載してきた点は大きな進化点だと思います。
初代OneMixでは対応していなかったUSB-Cポート経由でのUSB PD規格のACアダプターを利用した急速充電もサポートされています。
2.デザイン
OneMix 1Sのデザインは初代モデルやOneMix 2/2Sのものを継承しています。
アルミ削り出しの美しい筐体もそのままで、サイズも既存の7インチモデルとほぼ変わらないため、OneMix 2S純正専用ケースはそのまま使いまわせるものかと思われます。
初代からの変更点は右マウスキーの隣にOneMix 2/2Sと同じく指紋認証センサーが搭載された点となります。
もちろんライバルとなるGPD PocketシリーズにはないOneMixシリーズ最大の特徴でもあるコンパーチブル2 in 1仕様である点も継承されており、テントスタイルや今となっては希少になってしまった7インチタブレットスタイルとしての運用も可能です。
3.まとめ
OneNetbook OneMix 1Sは6月21日現在geekbuyingにてOneMix 1S本体のみが439.99ドル(約49,083円)、スタイラスペンとのセットが449.99ドル(約50,199円)でプレオーダー中ですが、7th Anniversary Top Techを開催中で、そこに記載のあるクーポンコード「3ZQUXJG」を入力することで本体のみ、スタイラスペンセットともに10ドルオフとなります。
記事の冒頭に書いたように、製品名としては「初代のパワーアップ版」、筐体構造としては「OneMix 2/2Sの廉価版」となっており、ハードウェア面では初代OneMixよりも大幅にパフォーマンスが向上しています。
現在販売されているOneMix 2Sは7インチサイズにパワフルなCore m3-8100Yを採用しており、さらにCore i7を搭載したモデルも存在するなどUMPCとしては最強クラスの性能を誇っていますが、その分価格も初代モデルと比較すると上がってしまったのが残念に思える方も多いかもしれません。
そんな中今回発表されたOneMix 1Sは価格ではほぼ初代モデルと同じ水準でありながら、OneMix 2/2Sと同じく高速SSDと指紋認証センサーを備え、CPUも性能も大きくAtomよりも大幅に向上していますので、「これで十分!」という方も多いのではないでしょうか?
OneMixならではの魅力はそぎ落とされることなくそのまま継承されており、初代OneMixや初代GPD Pocketからの乗り換えにもお勧めできる一台です。
4.関連リンク
One Netbook One Mix 1S:geekbuying
コメント
これ買いたい人はとにかく安いのが欲しい人だから400ドルきって欲しかった。ちょっと値段高い気もするけど、2Sの弱点だったPD対応出来ているし重めの処理しなければこれで十分だと思う。OneMixの弱点は種類多すぎてそれぞれ何が違うのかよくわからない点かな。
いまはAMDが安いからAMD系でも作ってほしいですね
あっちはAPUだし、いろいろできた上に値段も安くなるし