こんにちは、こうせつです。MINISFORUMの最新ミニPC「UM270」を実機レビューします。先日、ウインタブで機種紹介記事を作成していた機種ですね。
MINISFORUM UM270 - 旧世代のRyzen 7を搭載、高い拡張性と低価格が魅力のミニPC、Makuakeでクラウドファンディング開始!
記事作成にあたってはメーカーのMINISFORUMから実機を提供していただきました。この場を借りてお礼申し上げます。
今回は実機レビューの第1回目として、接続端子・内部構成等を中心に紹介します。なお、MINISFORUM UM270は2021年02月27日までクラウドファンディングサイト Makuake(マクアケ)で予約注文受付中です。
MINISFORUM UM270:Makuakeプロジェクトページ
1.良い点・気になる点
MINISFORUM UM270 の筐体やスペックから見た、良い点と気になる点です。
良い点
●コンパクト&軽量でモニターの裏にも付けられる
●最大3画面出力ができる
●SSDやハードディスクの増設ができる
気になる点
●スピーカーが付いていない
●電源アダプターがちょっと大きめ
2.スペック
MINISFORUM UM270 のスペックは以下の通りです。
MINISFORUM UM270 | |
OS | Windows 10 Pro |
CPU | AMD Ryzen 7 PRO 2700U |
外部GPU | なし |
RAM | 16GB(最大32GB) |
ストレージ | 256GB/512GB M.2 SATA SSD (2.5インチSATAスロット×1空き) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | なし |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB Type-C(映像出力可)、USB3.1 Gen2 × 3、USB 3.1 Gen1、HDMI、DisplayPort、LAN(RJ45)× 2、オーディオジャック |
カメラ | なし |
バッテリー | なし |
サイズ | 128×127×46mm |
重量 | 501 g |
OSは Windows 10 Pro を搭載。Win10 Homeではなく、システム統制や社内ソフトウェア仕様を理由としてProを使用する企業もあるので、必要な方にとっては嬉しい仕様です。
CPUはAMDの「Ryzen 7 PRO 2700U」。プレスリリースによると
UM270が搭載する「Ryzen™ 7 2700U」は、「Ryzen™ Mobile」の第2世代シリーズでは最上位に当たる高性能CPUです。CPUは、4コア/8スレッド処理に対応。動作クロックは2.2GHzで、ブースト時は3.8GHzという高いクロックで動作します。GPUは「Radeon™ RX Vega 10 Graphics」。10コアのグラフィックスコアを備えており、動作クロックは1300MHzです。統合グラフィックとしては、すぐれたパフォーマンスが期待できます。日常的な作業はもちろん、画像編集や映像編集などの重めの処理でも快適に使いこなせる性能と言えます。
先日の紹介記事によると第10世代 Core i7と同じぐらい、上のグラフを見ると第7世代 Core i7を上回る性能で、現状でも十分使える実力を備えています。メモリもミニPCでは大きめの16GB(8GBx2)を搭載しています。SSDは256GBと512GBを選択できます(今回の記事執筆に使用しているのは256GBモデル)。MINISFORUM UM270の特徴としてメンテナンスのしやすさが挙げられます。メモリやSSDの交換、ハードディスクドライブ/SSDの増設にも可能です。このあたりは後述します。
無線LANはWi-Fi 6、BluetoothはVer 5.1とほぼ最新のスペックです。
3.筐体・同梱品
同梱品
MINISFORUM UM270 の同梱品について紹介します。
UM270本体、電源アダプター、電源ケーブル、HDMI ケーブル、DisplayPort ケーブル、VESA マウント、2.5インチストレージ固定用ネジ、取扱説明書が入っていました。キーボード、マウスは自分で用意する必要がありますが、映像出力用のケーブルが付いています。
筐体
MINISFORUM UM270 の筐体です。筐体はアルミを使用しているので、軽量性と放熱性に優れています。
前面
背面
底面
本体重量
電源アダプタと電源ケーブル重量
本体と電源アダプタ、電源ケーブルを合計しても900g未満なので、どれくらい小型で軽量なのかがお分かりいただけたかと思います。テレワークでもセキュリティーの都合で自宅のノートPCではなくデスクトップPCを会社から持ち帰らせる企業もあるようです(ウインタブ注:マジですか?)。そういった場合でも軽いのは正義です。
もしくはモバイルモニタとBluetoothキーボード&マウスを用意すればスタバでデスクトップPCを使うという体験もできなくはないかも。
本体サイズの比較
電源アダプターは最近のパソコンとしては大きめです。逆にパソコン本体が本当に小さい。縦幅だけなら胸ポケットに入るぐらいです(当然ながら実際には入りません!)。
4.拡張性
MINISFORUM UM270 の特徴のひとつである拡張性をチェックしていきましょう。ミニPCの中にはメモリ増設やSSD交換しようとすると、特殊な工具が必要になったり、別の部品を外さないと交換できなかったり、そもそも交換や増設ができないなどメンテナンス性や拡張性に不安がつきものです。
しかし、MINISFORUM UM270 はミニPCでは考えられないほどメンテンス性も拡張性も良い筐体です。正直びっくりしました。
天板の手前の角部分(画像の指マークの部分)を強めに押すと、天板が外れます。
工具を使わずにパーツ交換やメンテナンスが行なえるのでとても便利です。
開けるとこういった状態です。さすがにSSDを外すにはプラスドライバーが必要ですが、メモリも含めて、他の部品などを外すことなく交換が可能です。
開けてみて「ん?」と思ったのがこのケーブルです。よく見たら何と!増設用のシリアルATAケーブルでした。スペックを見て、SATAドライブが増設可能と分かっていたのですが、まさか増設用ケーブルまで内蔵されているとは思いませんでした。
増設したハードディスクドライブ/SSDをどこに収納するか、というと先ほど外した天板部分に設置できます。2.5インチストレージ固定用ネジが同梱されています。
実機レビュー品なので分解するのはまだ先にしますが、メーカーによるとここまで分解できるそうです。うん、やってみたい!(レビューが終わるまでは自重します)
5.セットアップ・プレゼント企画
MINISFORUM UM270 をセットアップしました。MINISFORUM は中国・深センで設立されたメーカーなので日本語のWindowsが動くか不安という方もいるかもしれません。セットアップの最初の画面で日本語を選べますのでご安心ください。その後のセットアップは全て日本語で進みます。
システムをチェック
セットアップ後にシステムを確認です。スペック通りのCPUとメモリが表示されています。
同じ画面でWindowsのバージョンをチェックしました。Windows 10 Pro でバージョンは2004でした。バージョンは出荷時点で変更になる可能性があります。
SSDは201GBが空き容量になっていました。こちらも出荷時に変更になる可能性があります。
プレゼント企画
Makuake限定でプレゼント企画が行われています。プロジェクトページをSNSやHP・ブログでシェアした購入者は「保証期間を1年→2年に延長」と「毎週抽選で1名にマイクロソフトOfficeプリインストール」とのことです。オフィスインストールは倍率高めですが、保証期間2倍はシェアした購入者はもれなく延長されます。
応募方法や必要な内容についてはプロジェクトページをご確認ください。
6.価格と次回予告!
MINISFORUM UM270はMakuakeにてクラウドファンディングを実施中です。通常税込67,500円が早期支援だと税込53,000円になり、14,500円もお得に入手可能です(2月6日午後6時現在の情報です)。お届けは2021年4月頃とのことです。今回は調子に乗りすぎて、実機レビューと言いながら実際に使うところまで至りませんでした。次回はベンチマークや実際に使ってみての感想などをお伝えします。お楽しみに!
7.関連リンク
MINISFORUM UM270:Makuakeプロジェクトページ
MINISFORUM UM270の実機レビュー(第2回)- 超小型パソコンでPCゲームができるのか?をチェック!Makuakeでのクラウドファンディングは2月27日まで!