GMKtecがミニPC「NucBox G3S」を発売しました。CPUにIntel N95を搭載するエントリーモデルですが、「非常に安い」です。ウインタブ読者のメインPCとしてはおすすめできませんが、利用目的、利用シーンを絞ったサブ機的な用途に向く製品だと思います。
1. スペック表
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| OS | Windows 11 Pro |
| CPU | Intel N95 |
| RAM | 8GB/16GB (DDR4) |
| ストレージ | 256GB/512GB SSD(M.2 2280 PCIe 3.0×2接続) ※M.2 2242 SATA 空きスロット×1 |
| ディスプレイ | なし |
| 無線通信 | Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0 |
| ポート類 | USB 3.2 Gen 1 Type-A×3 USB 2.0 Type-A、LAN (RJ45)×2 HDMI×2、オーディオジャック |
| カメラ | なし |
| バッテリー | なし |
| サイズ | 114×106×42.5 mm (ウインタブ推定) |
| 重量 | 361 g (ウインタブ推定) |
※サイズ/重量:メーカーサイトに説明がないため、旧モデルのNucBox G3の数値を記載
2. OS/CPU
OSはWindows 11 Proです。メーカーサイトに搭載OSの説明が一切ありませんでしたが、GMKtecに問い合わせたところ「当社のミニPCは『ベアボーン』と明記しているものを除き、すべてWindows 11 Proをプリインストールしています。G3SもWindows 11 Proを搭載しています。」とのことでした。
CPUはIntel N95です。

エントリー向けCPUとして評価の高いIntel N100/N150とはほとんど性能差がありません。ただしTDPが高いので使い方によっては電気代が少し高くなるかもしれません (個人的にはほとんど気にならないと考えます)。
3. RAM/SSD
RAMとSSDは「8GB/256GB」と「16GB/512GB」の2種類から選べます。なお、RAMは1スロットのみで、Intel N95の最大メモリーサイズは16GBなので、16GBを超える容量は搭載できません。SSDについてはM.2 SATAの空きスロットが1つあるので、容易に増設が可能です。
なお、GMKtecのミニPCの多くはBIOSでパフォーマンスモードを変更できます。G3SについてはCPU性能があまり高くないので、モード切り替えによる効果は限定的と思われますが、それでもパフォーマンスモードにすれば多少サクサク感が向上するかもしれないですね。
4. 筐体
入出力ポートはUSB 3.2 (Gen 1かGen 2かは不明ですが、ポート付近のアイコン表示からGen 1であると推測します) Type-Aが3つ、USB 2.0 Type-Aが1つと、十分とは言えません。また、USB Type-Cポートがないというのも少々不便に思われます。
ただし、HDMIポートは2つあり、2画面同時出力が可能です。
5. 価格など
GMKtec NucBox G3SはGMKtec日本公式ストアで販売中で、9月28日現在の価格は8GB/256GBモデルが16,189円、16GB/512GBモデルが22,989円です。
冒頭に書いた通り、「価格勝負」なエントリーモデルだと思われますが、このスペックでもOfficeソフトで資料を作ったり、動画を観たり、SNSを利用したりといった用途であれば十分使えますので、ある程度割り切った用途でのサブPCということであれば悪くないかもしれないですね。
6. 関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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