GMKのミニPC「NucBox G5」をご紹介します。つい最近日本のAmazonでの販売がスタートしたばかりの製品で、ウインタブでも実機レビューをした超小型のミニPC「初代NucBox」の流れを汲み、初代よりもサイズは若干大きくなったものの、依然としてミニPCとしては最小クラスのサイズになっています。
1.概要
スペック表
GMK NucBox G5 | |
OS | Windows 11 Pro |
CPU | Intel N97 |
GPU | なし |
RAM | 12GB(LPDDR5 4800, オンボード) |
ストレージ | 256GB/512GB SSD(SATA, M.2 2242) ※スロットはPCIe 3.0 ×2互換、最大2TB |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | なし |
ネットワーク | Wi-Fi5、Bluetooth 4.2 |
入出力 | USB3.2 Type-A × 3、HDMI × 2、LAN(RJ45)、オーディオジャック、microSDカードリーダー |
カメラ | なし |
バッテリー | なし |
サイズ | 72 × 72 × 44.5 mm |
重量 | 206 g |
バリエーションモデル
・512GB SSD
・1TB SSD
コメント
OSはWindows 11 Pro、CPUはIntel N97です。
エントリーPC向けのCPUとして評判の良いIntel N100とPassmarkスコアを比較すると、「TDP(PBP)が高い分だけ高スコア」という感じですね。まあN100とほぼ同性能と考えていいと思います。なので、ExcelとかWordで資料を作ったり、動画視聴をしたりするぶんにはサクサク動いてくれると思います。高度な画像加工とか動画編集、PCゲームなど負荷の高い作業には向きません。
RAMは12GBとCPU性能の割に悪くない容量ですが、オンボードメモリなので購入後の増設・換装はできません。SSDは256GBと512GBを選べ、SATA規格のM.2 SSDが標準搭載されますが、スロット自体はPCIe 3.0 ×2接続にも対応しますので、より高速なものに換装することができます。ただ、この製品の場合は速度のためにあえてSSDを換装する必要はないんじゃないかな、と思います。
入出力ポートの配置です。USB Type-Aポート3つとUSB Type-Cポートが1つありますが、Type-Cポートのほうは電源専用ですね。GMK NucBox G5はバッテリーを搭載しておらず、DC-INジャックも見当たらないので、このType-Cポートから給電せざるを得ません。なので、USBポートの数はちょっと不足気味かと思います。HDMIは2つありますので、2画面出力が可能です。
2.価格など
GMK NucBox G5はAmazonで販売中で、4月24日現在の価格は12GB/256GBモデルが21,985円、12GB/512GBモデルが24,368円です(製品ページにある5,000円OFFクーポンを使用した価格です)。この製品はOSがWindows 11 Proなのですが、「製品価格はOS代みたいなもん」くらいの安さですね。中国メーカーのミニPCの場合、OSのライセンスが怪しいものがあります(ボリュームライセンスのものが多いです)。先日も某中国メーカーから「Ryzen 8045シリーズ搭載のミニPCのレビューをしませんか?」というお話がありまして、「OSがボリュームライセンスでない限り喜んでお引き受けします」と返事をしたところ、それっきり音沙汰なしw Ryzen 8045のミニPCなのであればライセンスなんかケチるなよ…と思いました。
ウインタブは過去にGMKのミニPCの実機レビューを複数回経験していますが、その限りにおいてOSは正規(OEM)ライセンスでした。G5のライセンスについて確証はありませんが、おそらく大丈夫なんじゃないかと思います。その前提で言うと、サブPCとしては非常にお買い得なんじゃないでしょうか。
3.関連リンク
GMK NucBox G5(12GB/256GB):Amazon
GMK NucBox G5(12GB/512GB):Amazon