超小型PCの「LarkBox」でウインタブに適度なプレッシャーをかけている中国メーカーの「CHUWI」が、Surfaceタイプのデタッチャブル2 in 1「UBook X」を発売しました。「CHUWIのUBook」に関しては、11.6インチ版をライターのこうせつさんが、12.3インチ版の「Pro」をライターのひつじさんが実機レビューしています。
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ニューモデル「UBook X」はサイズ感的には12.3インチ版の「Pro」とほぼ同じですが、ディスプレイが大きくレベルアップしています。
1.スペック
CHUWI UBook X | |
OS | Windows 10 Home |
CPU | Intel Celeron N4100 |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB |
ストレージ | 256GB SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 12インチIPS (2,160 x 1,440) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C、USB 3.0、microHDMI、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | インカメラ/アウトカメラあり(画素数不明) |
バッテリー | 38Wh(7.6V / 5000MA) |
サイズ | 292.19 × 207.89 × 9 mm |
重量 | 780 g |
CPUはCeleron N4100です。深センメーカー各社も日本における知名度が上がり、売上も増えているとは思いますが、現状これらのメーカーにとって、価格とのバランスから最も収まりがいいのがCeleron N4100なのかな、と思います。これ以上のCPUになると、どうしても日本や米国などの大手メーカーと張り合わなくちゃいけないですからね。とはいえ、個人的にN4100というCPUは高く評価していて、Core iプロセッサーには及ばないものの、ライトユースであれば快適に使える性能になっているとは思います。また、私自身N4100搭載PCを愛用しています。
RAMは8GB、ストレージは256GB SSDです。また個人的な話になりますが、私が使っているN4100のミニPC、CPU性能よりも先にRAM容量(当初4GB)に不満を感じ、DIYで8GBに増設した経緯がありまして、N4100マシンでも8GBはあったほうがいいかな、と思います。
ディスプレイがUBook Xの最大のセールスポイントです。解像度が2,160 x 1,440と、通常のFHD(1,920 × 1,080)よりも高く、アスペクト比も本家Surfaceと同じ3:2となっています。また、10.1インチタブレット「Hi10 X」で初めて実現した「4,096段階の筆圧対応ペン入力」が可能です(別途、純正のHiPen H6が必要です)。
入出力ポートは同サイズのUBook Proと比較して、「USB Type-Aポートが一つ減りました」。ここはちょっと残念なポイントかと思います。
サイズはUBook Proとほぼ同じで、厚さが0.9 mm薄くなったようです。また、ディスプレイサイズがUBook Proの12.3インチから12インチになったようなのですが、タテ・ヨコ、そして重量は全く変わっていません。
2.筐体
筐体についてはおそらくUBook Proとほぼ同じ質感になっていると思いますので、上にリンクしたUBook Proの実機レビュー記事をご覧いただければ、と思います。
「UBook」のネーミングの由来はこれ、キックスタンドの形状です。このようにU字型になっています。筐体素材は「マグネシウム・アルミニウム合金、ポリカーボネイト」と開示されています。最近のCHUWI製品は例外なく価格以上の質感を備えていると評価できますので、この製品の筐体品質にも期待していいでしょう。
側面と入出力ポートの配置です。ちょっと足りないかな…。USB Type-Cについては「フル機能のUSB-C」という記載がメーカーサイトにありましたので、おそらくALTモード対応(ディスプレイ出力などが可能)と思われます。
3.価格など
CHUWI UBook XはCHUWIの直販サイトで販売がスタートしていて、7月30日現在の価格は399ドル(42,007円)です。また、早期購入特典として「7月30日(木)から8月8日(土)までCHUWI公式オンラインストアにてご購入いただくと、キーボードを無料でプレゼント」とのこと。この特典は非常に大きいです。この製品は(まあタブレットだけでも使えないことはないですけど)キーボード必須だと思いますので。
この先、他の中国通販サイトや日本のAmazonでも販売がスタートするのかな、と思いますが、現状の価格でキーボードが付属する、ということを考慮すれば、十分「買い」でいいんじゃないか、と思います。
4.関連リンク
CHUWI UBook X:CHUWI公式サイト(日本語)