日本のPC市場では、本家のMicrosoft Surfaceシリーズは別として、「デタッチャブル2 in 1 VS コンバーチブル2 in 1」の争いは概ねコンバーチブル2 in 1の勝利に終わった感があります。もちろんどちらが優れていてどちらが劣っている、ということではなくて、顧客のニーズという点でコンバーチブル2 in 1のほうが上だった、ということだと思います。
前置きが長くなりましたが、ここのところ元気な中国メーカー「CHUWI」がSurfaceタイプのデタッチャブル2 in 1「UBook Pro」のクラウドファンディングを開始します。価格はまだわかっていませんが、スペックも筐体サイズもかなり魅力的なものに思われます。
これが現状公開されているスペックです。
OS:Windows 10 Home
CPU:Intel Core m3-8100Y
RAM:8GB
ストレージ:256GB SSD
ディスプレイ:12.3インチIPS(1,920 × 1,280)
サイズ:厚さ9 mm、重量780g
※OSとディスプレイ解像度はウインタブ推定
※2,048段階の筆圧対応のペン入力が可能
価格が不明なので、いいか悪いかを断定することはできませんが、スペックはかなり魅力的です。CHUWIの製品だと、この製品の前身機「UBook」と「AeroBook」というクラムシェルノートにCore m3が搭載されていましたが、世代がやや古かった(Core m3-6Y30)のが少々不満でした。しかし、今回のUBookは最新のCore m3が搭載されています。また、RAMとストレージについても文句なしの容量になっていますよね?
ディスプレイは12.3インチで、CHUWIは「アスペクト比3:2でFHD」と言っていますが、3:2でFHD解像度というのはありえないので、おそらく1,920 × 1,280(ひょっとするとSurface Goと同じ1,800 × 1,200かも)だと思います。
「UBook」という製品名の由来はキックスタンド形状ですね。「本家」のSurfaceシリーズのキックスタンド形状とは異なり、U字型になっています。もっともこの形状はオリジナル、というわけではなくHPのSpectre x2など、過去に採用されていたモデルはあります。
この製品の前身機に「CHUWI UBook」というのがあり(どこも完売です)、1,024段階の筆圧対応スタイラスが使えましたが、UBook Proではさらに進化し、2,048段階の筆圧に対応します。
CHUWI UBook Proは9月25日午後10時(日本時間)からINDIEGOGOにてクラウドファンディングが開始される予定です。前身機の「UBook(Core m3-6Y30搭載)」は約400ドルでクラウドファンディングされていたようです。それを踏まえると「500ドル弱くらいかなあ」なんて勝手に予想してみたりして…。また、UBookではキーボード、スタイラスペンが付属していましたので、UBook Proでも同様の扱いになると思われます。
CHUWIではUBook Proのクラウドファンディングに先立ち、特設ページを開設して、お得意の「メールアドレス登録で最大25%の超早割価格」で購入ができるようになっています。メールアドレスを登録しても購入が義務付けられるわけではないので、スペック詳細やパッケージ内容が判明してからじっくり購入検討するというのでもいいかもしれないですね。
(6月15日追記)ウインタブでCHUWI UBook Proの実機レビューをやりました!こちらも合わせてご覧ください。
CHUWI UBook Pro レビュー - スタイラスとキックスタンドの付いた3:2比率の液晶。楽しいに決まっているじゃないか!(実機レビュー)
関連リンク
UBook Pro – Lightweight, Portable, High-Performance 2-in-1 Tablet:CHUWI
コメント
HPの機種を参考にして開発されたのかと言いたくなるようなデザインですね。ワコムペンには対応しているのでしょうか。
キーボード合わせた重さはどれぐらいなんだろう?