中国メーカーのCHUWIが13.3インチモバイルノート「AeroBook Pro」を発表しました。「ん?前に同じ名前の製品なかったっけ…」と思ったら、つい先日「CHUWI AeroBook Pro 15.6」という製品の紹介記事を掲載していました。CHUWIいわく「クラウドファンディング製品『AeroBook Pro 15.6』は、『AeroBook Plus』に製品名を変更いたしました。」とのことで、今回紹介する13.3インチモバイルノートのほうが本当の「AeroBook Pro」ということになります。
なお、従来モデルの「AeroBook」については、ライターの.TAOさんが実機レビュー(当時は読者レビュー)をしてくれていますので、この記事と合わせてご覧ください。
CHUWI AeroBook レビュー - Core m3搭載の13.3インチモバイルノート、価格以上の性能、そして素晴らしい筐体品質!(読者レビュー:.TAOさん)
1.スペック
CPUは従来モデル、AeroBookから正常に進化し、第8世代(Amber Lake Y)のCore m3-8100Yになりました。「微妙に一世代前」というのがCHUWIの芸風なんでしょうか?ただ、CHUWI製品は価格が割安ですし、実売価格次第ですが、別にこれでなんの問題もないですね。
RAMは8GB、ストレージは256GB SSDと、こちらもビジネス用、学習用に十分な容量になっています。また、ディスプレイは13.3インチのIPS液晶、FHD(1920 × 1,080)解像度と、高性能なモバイルノートにふさわしい構成と言えるでしょう。
入出力ポートもモバイルノートとしては悪くありません。合計で3つのUSBポートにminiHDMI、microSDカードリーダーと、豊富、とまでは言えないものの、必要な数と種類は備わっていると思います。
サイズも最新ハイエンドな13.3インチモバイルノートほどではありませんが、十分にコンパクトで軽量と言えると思います。
2.筐体
AeroBook Proの筐体サイズは従来モデルのAeroBookとほぼ同じです。また、見た目もよく似ていますので、同一筐体である可能性も高いですね。しかし、当時は読者レビュアーであった.TAOさんが「とにかく美しい。質感が素晴らしく所有欲を満たしてくれる一品となっています。」と評していましたので、変わっていなくても特に不満はでてこないでしょう。
トップ画像を再掲します。筐体はアルミニウム・マグネシウム合金製で、天板に派手な装飾もなく、スッキリと美しいデザインになっていると思います。
キーボードです。13.3インチなのでテンキーはありません。またバックライトも装備されています。右上の電源ボタンが赤く縁取られているのがデザインアクセントですね。CHUWIも日本市場に意欲的なんで、「そろそろ日本語配列を用意したら?」って言いたいところです。
側面と入出力ポートの配置です。従来モデルのAeroBookと同じですね。使い勝手は悪くなさそうです。
3.価格など
CHUWI AeroBook Proは6月18日の発売で、Aliexpress内のCHUWI Official Storeではすでに製品ページができています。6月5日現在、714.27ドル(79,277円)となっていますが、おそらく発売に合わせ価格が下がるものと思われます。だって8万円出すんならHPやLenovo、DELLなど大手メーカーの第10世代Core i5搭載モバイルノートが買えてしまいますからね。いかにCHUWIが健闘しているとは言え、これら大手メーカー製の、しかもCPUスペックが高いモバイルノートとまともに勝負するのは難しいと思います。
ということで、実売価格次第ですが、従来モデルのAeroBookもモバイルノートとして優秀な製品だと思いますので、購入検討の余地は十分あると思います。また、比較対象としても中華ノートというよりは国内向けモバイルノートになるんじゃないでしょうか。
4.関連リンク
AeroBook Pro:CHUWI 日本語公式サイト 製品紹介
CHUWI AeroBook Pro:CHUWI Official Store(Aliexpress)