先日製品概要を掲載した中国メーカーCHUWI(ツーウェイ)のミニPC「LarkBox」の追加情報と発売時期、価格情報が明らかになりましたのでお知らせします。この製品は約6センチ四方というコンパクトサイズのPCです。筐体構造などについては下記の紹介記事をご参照ください。この記事では新たに判明したスペック情報と、価格・発売時期について記載します。
CHUWI LarkBox - 世界最小クラスで「使えるスペック」のミニPCが発表されました。実売価格に期待!
前回の記事では不明だった点が明らかになりました。まず、OSはWindows 10 Homeがプリインストールされ、CHUWIのご担当者から「ライセンスあります」という回答ももらっています。中華ミニPCの場合、OSライセンスがない製品が珍しくありませんので、ライセンスありが明言されているのは安心です。また、メーカー提示のスペック表に「Linux」という記載がありましたが、これは「Linuxも動作しますよ」という意味でしょう。
CPUはGemini LakeのCeleron N4100です。4コアでCeleronとしては高性能な部類となるCPUなので、ExcelやWordでの文書作成や簡単な画像加工くらいであれば問題なく使えます。ちなみに私も自宅ではCeleron N4100搭載の中華ミニPCを愛用していて、今まさにこのPCで記事を書いています。
RAMは6GB、ストレージは128GB eMMCです。RAMに関してはサイズから考えておそらくオンボード(ユーザーが増設や換装できない)と思われますが、ストレージに関しては最大1TBまでのSSDを増設可能です(SATA接続で、おそらくM.2 です)。
また、前回の記事では明らかでなかったWi-Fiの規格も判明しました。Wi-Fi6には対応しないものの、5GHz帯(a/ac規格)には対応します。
あと、注意しておきたいのが「サイズと拡張性のトレードオフ」ですね。この製品の「61 × 61 × 43 mm / 127 g」というのはミニPCとしては最小クラスです。また、「長さ」という切り口だとスティックPCよりも小さいですね。一方、この製品を使うためにディスプレイやキーボード、マウスを接続しなくてはならないことを考えると、入出力ポートは不足気味です。Bluetooth機器を積極的に活用したり、ハブを併用する必要が出てくるでしょう。
こんなサイズ感です。。
こんな画像もありました。また、これもCHUWIのご担当者からの説明ですが「VESAマウンターが付属します」とのこと。VESAというのはディスプレイの背面にある「ネジ穴の間隔」の国際規格です。VESAに準拠した機材であれば、ディスプレイの背面に設置できます。つまり、LarkBoxにはVESA規格に準拠した取付金具(マウンター)が付属しているので、ディスプレイの背面に取り付けることができる、ということです。
で、価格ですが、CHUWIによれば定価が199ドル(約21,500円)で、5月下旬に米国サイト「INDIEGOGO」でクラウドファンディングが開始される予定になっていて、優待価格はその25%OFF(149.25ドル、約16,000円)になるとのこと。これ、おそらく「Super Early Bird」の価格だと思いますが、CHUWIの日本向けキャンペーンページで事前登録をするとやはり「最大25%OFF」で購入ができるようです。
個人的にはCeleron N4100というCPUは「使える」型番だと思っていますので、150ドルくらいでOSライセンスがついているのであれば、自宅用に一台持っておいても損はないんじゃないか、と思います。