AYANEOが近日中にゲーミングUMPC「AYANEO KUN」のクラウドファンディングを開始します。「KUN」というのはちょっと面白い響きで、「あやねお君?」などとボケてしまいそうですが、「KUN」というのは中国語で「鲲」と表記し「北冥(最北の海のこと)の地に住み、数千里の大きさという想像上の大魚」のことだそうです(出所:コトバンク)。で、なぜ「大魚」なのかというと、KUNはAYANEO製品としてはサイズが大きく、8.4インチのディスプレイを搭載しているためです。
この記事執筆時点で詳細なスペックは開示されていません。わかっているのは、
・CPU:AMD Ryzen 7 7840U
・ディスプレイ:8.4インチIPS・2.5K
・バッテリー:75Wh(19,500 mAh)
・サイズ:312.4 × 132.5 × 21.9 mm
くらいですね。CPUのRyzen 7 7840Uは最新のゲーミングUMPCに搭載例が増えているZen4/RDNA3アーキテクチャの最新型番で、競合製品との比較でも「最高性能」と言っていいものです。
また、ディスプレイは8.4インチのIPS液晶で、「2.5Kで1,600p」ということなので、おそらく2,560 × 1,600(アスペクト比16:10)と思われます。最新のゲーミングUMPCは7インチサイズのものが目立ち、8.4インチというのは確かに大型サイズではありますが、ONEXPLAYERシリーズなども8.4インチなので、他に例がないというわけでもありません。
バッテリーは75Wh(19,500 mAh)と他社製品に比べて大容量です。メーカー側でも「たぶんWindowsのハンドヘルドPCでは最大容量だと思う」と説明しています。
「左右にタッチパッドを搭載」しています。これはゲーミングUMPCとしては珍しいです。…ああ、そう言えばSteam Deckも左右にタッチパッドを搭載してますね…。
背面にはカスタマイズ可能なボタンが4つ(左右に2つずつ)装備されます。ROG Allyなど、背面にボタンがあるゲーミングUMPCは他にもありますが、4つあるのは(やはり)Steam Deckくらいでしょうか。
サイズが大きめなので、収納可能なキックスタンドもあります。
AYANEO KUNには前面にカメラがあります!一応「顔認証用」のようですが、Zoomなんかにも使えるかもしれないですね。
筐体色は「Sliver Wing」「White Silk」「Black Feather」の3色。また、この画像を見るとUSB Type-Cポートが2つ、Type-Aポートが1つ、あとはイヤホンジャックが確認できます。
サイズ感です。8.4インチサイズなのでROG Allyよりも大きいですが、それでも割とコンパクトにまとめられています。
AYANEO KUNは近日中にINDIEGOGOにてクラウドファンディングが予定されています。正確な時期や価格についてはまだ明らかになっていませんが、ここのところ「ROG Allyのせいで」ゲーミングUMPCの価格が下落傾向にあるように感じられますので、ちょっと期待してもいいかもしれません。
関連リンク
AYANEO KUN:AYANEO
AYANEO KUN:8.4”Screen 7840U Handheld with 54W TDP:INDIEGOGO