UMPCの正規販売を行っているハイビームが4月27日に「AYANEO AIR Plus」のお披露目会を開催しました。2021年の「AYANEO 2021」から数えて5世代目となるモデルで、コンパクトな筐体ながらCPUが最新のRyzen 7 6800Uに強化されています。
なお、AYANEO AIR Plusは海外では4月にクラウドファンディングを実施しており、ウインタブでも紹介記事を掲載していますので、詳細なスペックなどはそちらも参照していただけると幸いです。
AYANEO AIR Plus - Ryzen 7 6800U搭載、ディスプレイが6インチになった小型軽量ゲーミングUMPC
1.コンパクトサイズながら最新ゲームも快適にプレイ可能
既存モデルに「AYANEO AIR/AYANEO AIR Pro」がありますが、AYANEO AIR PlusではCPUだけでなく、筐体も変更されています。
ディスプレイサイズがAYANEO AIR/AYANEO AIR Proの5.5インチから6インチに大型化しました。パネルはAMOLED(有機EL)からIPS液晶に変更されているものの、400nitと明るく、表示品質でも決して劣っていません。Windows向けゲームは家庭用ゲームと異なり大型ディスプレイでプレイすることを前提にしているタイトルが多いので、6インチに大型化したAYANEO AIR Plusのほうが多少なりとも見やすく感じられそうです。
かのあゆ私物の初代AYANEO 2021(実は今月ひっそりと購入していました…)と並べてみました。AYANEO 2021はNintendo Switchに近いサイズ感でしたが、AYANEO AIR PlusはSwitch Liteに近い感じで、重量もAYANEO 2021の650 gに対し525 gと軽量です(ただし、AYANEO AIRの398 gよりは重くなっています)。
現時点でRyzen 7 6800Uを搭載するゲーミングUMPCとしてはAYANEO AIR Plusが世界最小となります。内蔵GPUにはRDNA2世代のRadeon 680Mを搭載しており、最新のWindows向けゲームをスムーズにプレイできる性能を備えています。
当日展示されていたデモ機では実際に「Forza Horizon 5」が動作していました。グラフィックの設定こそ「低」だったものの、AYANEO 2021と比較するとフレームレートも安定しており、快適にプレイ可能でした。また、ファン音も小さく、ゲームプレイ中気になることはありませんでした。
AYANEO 2021から定評のあるスティックも健在です。操作していない状態で勝手にカーソルが移動してしまう「ドリフト現象」が発生しにくくなっており、レースゲームやアクションゲームでも正確な操作が可能です。また、LEDも組み込まれていて、よりゲーミングPCらしさが増しています。
前面にはUSB-Cポート × 2と排気口、ボリュームボタン、電源ボタンがあります。電源ボタンには指紋認証センサーが組み込まれているのでWindows 11標準機能の「Windows Hello」と組み合わせて簡単・安全にサインインできます。
背面にはUSB-CポートとMicroSDカードスロットがあります。拡張性も確保されており、Windows PCとしての基本性能も高いので別売のドックスタンドを購入すれば自宅ではデスクトップPCとしても活躍してくれます。
2.価格は132,000円(税込)から。意外と安い!
イベントでは日本国内での発売日と販売価格も改めてアナウンスされました。発売日は6月17日、価格はRAM 16GB/ストレージ512GBモデルが132,000円(税込)、RAM 16GB/ストレージ1TBモデルが143,900円(税込)、RAM 32GB/ストレージ2TBモデルが191,400円(税込)です。
Ryzen 7 6800Uを搭載するゲーミングUMPCの中では割と良心的な価格設定だと思います。かのあゆが現在使用しているAYANEO 2021はストレージ容量が512GBですが、ゲーム用途のみに限定するのであればこれで十分と感じています。逆にWindows PCとして仕事をはじめ様々な用途で使うのであれば1TBモデルや2TBモデルを選択すると良いかもしれません。
なお、AYANEO AIR PlusはRAM/SSD容量によって選択できる筐体色が変わります。16GB/512GBはグレイシャーブルー、16GB/1TBはスターライトブラック、32GB/2TBならクラシックグレーとスターライトブラックを選べます。
3.AYANEO AIR Plus 発表イベント まとめ
お披露目会には他サイトのライターさんも数名参加されていたのですが、AYANEOシリーズやGPD Win 4といったゲーミングUMPCを所有している方が多い印象を受けました。実際かのあゆも15インチサイズのゲーミングノートからAYANEO 2021に乗り換えたのですが、外出先でもNintendo Switchと同じ感覚でWindows向けゲームを楽しめるのでプレイする時間が以前よりも増えてきました。
AYANEOのグローバル担当の方もリモートで参加され、その際AYANEO本社の様子も紹介されたのですが、社内にゲーム機が多数置かれていたり、仕事で使っているPCがAYANEOシリーズそのものだったりと本当にゲームが好きな方々が設計しているのだな、と個人的にもうれしく感じました。
2020年にブランドが設立されてから積極的に製品を投入しているAYANEOですが、AYANEO AIR Plus以降も最新のRyzen 7000シリーズを搭載するAYANEO 2s、AYANEO NEXT IIやAYANEO AIRの筐体をベースにしたAndroid搭載ゲーム機「Pocket」、8インチゲーミングUMPC「KUN」の投入を予定しており、今後の展開にも期待できそうです。
4.関連リンク
AYANEO AIR Plus:AYANEO
AYANEO AIR Plus(16GB/512GB):ハイビーム
AYANEO AIR Plus(16GB/1TB):ハイビーム
AYANEO AIR Plus(32GB/2TB):ハイビーム