iiyamaが15.6インチのゲーミングノート「LEVEL-15FR104シリーズ」を発売しました。15.6インチとしては重量級、という印象で、それもそのはず、CPUにデスクトップPC用の第3世代Ryzenを搭載しているんです。相当な高性能マシンながら価格は低めに抑えられているのも魅力です。
1.スペック
LEVEL-15FR104 | |
OS | Windows 10 Home / Pro |
CPU | AMD Ryzen 5 3600/Ryzen 7 3700X/Ryzen 9 3900 |
外部GPU | NVIDIA GeForce RTX 2070 8GB |
RAM | 16GB/32GB |
ストレージ |
480GB/500GB/1TB/2TB SSDなど ストレージ2基搭載可 |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチIPS(1,920 × 1,080)144 Hz |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5 |
入出力 | USB 3.1 Type-C、USB 3.1 × 2、USB 2.0、HDMI、MiniDisplayPort、イヤホンジャック、マイクジャック、LAN(RJ45)、microSDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(100万画素) |
バッテリー | 稼働時間 約1時間 |
サイズ | 360 × 257 × 38.6 mm |
重量 | 2.7kg |
iiyama LEVEL-15FR104には枝番が「R5-TOSS」「R7X-TOZX」「R7X-TOZVI」「R9-TOZX」の4種類があり、R5はRyzen 3 3600、R7XがRyzen 7 3700X、R9がRyzen 9 3900を搭載します。いずれもデスクトップPC用のCPUなので、処理性能は非常に高いと言えます。
GPUは全モデルともGeForce RTX2070で、他の型番は設定されていません。デスクトップ用のRyzenにRTX2070ですから、AAAタイトルを含め、ほとんどのゲームは問題なく動作すると思います。
RAMは標準で16GB、カスタマイズにより最大で32GBまでの増設が可能です。また、ストレージは2基搭載可能なので、重量級のゲームタイトルをたくさんインストールすることもできますね。
ディスプレイは15.6インチのIPS液晶で、リフレッシュレートも144 HzとノートPC用ディスプレイとしては高いものになっていますので、FPSゲームなど、動きの激しいゲームではスコアアップも見込めるでしょう。
通信まわりではWi-Fi6に対応し、入出力ポートもかなりの充実ぶりです。HDMIとMiniDP、2つの映像出力専用ポートもありますし、CPUとGPU性能も高いので、2画面や3画面の出力も快適だと思います。
で、ちょっとお笑いというか、まあ当然といえば当然なんですが、バッテリー稼働時間は「1時間」です。これね、ウインタブを開設以来初めて見ました。ただ、JEITAのいい加減な稼働時間表示に幻惑されるよりはこっちのほうが納得です。UPS(無停電電源装置)として使え、ということですよね。iiyama LEVEL-15FR104はCPUがデスクトップPC用ですし、電源接続は必須と考えておきましょう。
2.筐体
厚さ38 mmで重量2.7 kgと重量級の筐体です。この画像を見ても厚みは伝わってくる感じ。ただ、横幅は360 mmに抑えられていますので、左右のベゼル幅は細くなっています。
背面です。天板はシンプルなデザインで、装飾はありません。また、かなりの厚みを感じます。個人的にはカッコいいと思いますが、持ち運びという点では絶望的かと。背面にもポートが見えますね。
底面です。当然ですがデュアルファン搭載のようです。また、バッテリーは着脱式ですね。稼働時間的にはかなり厳しいですが、一応交換できる構造になっているのは高く評価したいです。手前側(画像下)にスピーカーグリルが2つ見えます。
キーボードです。キーピッチなどは不明ですが、テンキーのつくオーソドックスな形状だと思います。また、バックライトについてはRGBであることは製品ページの画像でわかりますが、Per Key RGB(個々のキーの色を自由に設定できる)かどうかはわかりませんでした。
左右側面です。「でたー!」という感じの厚さ。左側面にmicroSDカードリーダーがありますが、めっちゃ小さく見えますね…。
前後面です。iiyama LEVEL-15FR104には背面にもポートがあり、電源と映像系(HDMIとminiDP)、そしてType-Cポートがあります。
3.価格など
iiyama LEVEL-15FR104はパソコン工房で販売中で、7月12日現在の価格は下記のとおりです。
R5-TOSS:Ryzen 5/480GB:152,980円(税込み168,278円)
R7X-TOZX:Ryzen 7/500GB:167,980 円(税込み184,778円)
R7X-TOZVI:Ryzen 7/500GB SSD+1TB HDD:171,980円(税込み189,178円)
R9-TOZX/Ryzen 9/500GB:183,980 円(税込み202,378円)
※GPUはすべてRTX2070
※RAMはすべて16GB
うーん、どうせ買うならRyzen 9ですかね…。
この製品はゲーミングノートとしては抜群の性能になっていると思いますし、CPU性能も非常に高いので高度な演算を必要とする専門業務にも向くと思います。ネックはサイズがかなり大きくなることと、バッテリー稼働時間が「ほぼない」ことですかね。割り切って据え置き型で使う高性能PCとしては、価格も低めですし、おすすめです。
4.関連リンク
LEVEL-15FR104シリーズ:パソコン工房
コメント
3900無印を国内で入手できる数少ない機種になるのかな
3900Xのベース3.8/ブースト4.6/TDP105Wに対して3.1/4.3/65WとしたOEM向け専用出荷のプロセッサ
まあRYZEN MASTERで65Wに絞ったら良いだけともいいますが
こんにちは、デスクトップPCにお詳しい人なんですね。この製品をうまく使うにはそういう知識もいるんだろうな。私は現状ちょっと難しいです。