HPがプレミアムノートPC「Spectre x360シリーズ」を発売しました。14インチサイズのHP Spectre x360 14-euと16インチサイズのHP Spectre x360 16-aaがあり、CPUにはCore Ultraを搭載、従来モデルから筐体も一新されています。
1.Spectre x360 14-eu
スペック表
Spectre x360 14-eu0000 | |
OS | Windows 11 Pro |
CPU | Intel Core Ultra 5 125H/Core Ultra 7 155H |
外部GPU | なし |
RAM | 16GB/32GB (6400MHz, LPDDR5x, オンボード) |
ストレージ | 512GB/1TB SSD (PCIe Gen4x4 NVMe M.2) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチOLED(2,880 × 1,800)タッチ |
ネットワーク | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3 |
入出力 | USB4 Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB Type-A(10Gbps)、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(9MP)顔認証対応 |
バッテリー | 駆動時間 最大13時間 |
サイズ | 313 × 220 × 16.9 mm |
重量 | 1.44 kg |
バリエーションモデル
・スタンダード:Core Ultra 5/16GB/512GB
・パフォーマンス:Core Ultra 7/32GB/1TB
※左からCPU/RAM/SSD
2.Spectre x360 16-aa
スペック表
Spectre x360 16-aa0000 | |
OS | Windows 11 Pro |
CPU | Intel Core Ultra 7 155H |
外部GPU | なし/NVIDIA GeForce RTX 4050 Laptop GPU |
RAM | 16GB/32GB (6400MHz, LPDDR5x, オンボード) |
ストレージ | 512GB/1TB SSD (PCIe Gen4x4 NVMe M.2) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 16インチOLED(2,880 × 1,800)120Hz, タッチ |
ネットワーク | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3 |
入出力 | USB4 Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB Type-A(10Gbps)、HDMI2.1、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(9MP)顔認証対応 |
バッテリー | 駆動時間 最大10.5-13時間 |
サイズ | 356 × 245 × 19.8 mm |
重量 | 2.07 kg |
バリエーションモデル
・パフォーマンス:Core Ultra 7/なし/16GB/512GB
・パフォーマンスプラス:Core Ultra 7/RTX4050/32GB/1TB
※左からCPU/GPU/RAM/SSD
3.特徴
14インチ版、16インチ版ともOSはPro版、CPUはCore Ultraとなりました。また、16インチ版の上位モデル(パフォーマンスプラスモデル)には外部GPUのGeForce RTX4050が搭載されます。RAM/SSD容量も大きめで、16GB/512GB、32GB/1TBの2種類がありますが、RAMはオンボードなので購入後の増設・換装はできません。
ディスプレイは(サイズは異なりますが)有機ELのタッチパネルで解像度は2.8K(2,880 × 1,800)、アスペクト比16:10です。ちなみに従来モデルはアスペクト比が3:2と、やや縦方向に長い形状でした(Microsoft Surfaceシリーズと同じでした)。パネルが有機ELという時点で発色品質に期待ができますが、100%DCI-P3と開示されており、輝度も400 nitと高め、リフレッシュレートも120Hzです。また「アンチリフレクションコーティング」が施されており、映り込みも軽減されています(逆に言えばグレアタイプのディスプレイである、ということです)。
また、Spectre x360シリーズは「IMAX ENHANCED 認定PC」です。ただ、IMAX ENHANCEDというのは「IMAXならではの映像、音響、スケールを映画館以外で体験できる」ということなのですが、技術的にどうすごいのか、少し調べてみてもわかりませんでした…。
筐体デザインは14インチと16インチでほぼ同じです。もちろん筐体サイズは大きく異なりますが、遠目で見ると見分けがつかないくらいですね。また、従来モデルとはディスプレイ形状が異なりますし、当然サイズも違いますが、外観のイメージは変わっていません。…ゴールドのアクセントがほとんどなくなった、というのが個人的には好感が持てますけどね
上に14インチと16インチの正面からの画像を掲載していますが、両者の違いは「キーボード面左右のスピーカー部分の大きさ(幅)」くらいですね。Spectre x360シリーズは14インチ、16インチともテンキーレスのバックライト付きで、日本仕様は日本語配列です。ただ、全く同じ仕様かと言うとそうではなくて、14インチ版はキーピッチ18.7 × 18.7 mm/キーストローク1.3 mm、16インチ版はキーピッチ19.0 × 18.4 mm/キーストローク1.5 mmと、若干異なります。
HPの上位モデルには「Bang&Olufsenスピーカー」が搭載されているのが常識…と思っていたのですが、新しいSpectre x360シリーズには「Poly Studio クアッドスピーカー 」が搭載されています。「オンラインコミュニケーションはもちろん、エンタメ視聴時もクリアで豊かなサウンドを奏でます」とのことです。ウインタブの経験上、Spectreの音質は「素晴らしい」はずです。
14インチ版、16インチ版ともコンバーチブル2 in 1筐体なので、テントモード(画像左)やタブレットモード(画像右)、スタンドモードに変形して使えます。また、4,096段階の筆圧に対応するペン入力が可能で、ペンも付属します。
側面とポート構成です。Thunderbolt 4ポートが2つ、USB Type-Aポート(伝送速度10Gbpsなので、Gen2規格ですね)が1つ、16インチ版にはHDMIポートもあります。
3.価格など
HP Spectre x360 14-eu及びSpectre x360 16-aaはHP公式サイトで販売中で、1月18日現在の価格は14インチ版が279,400円から、16インチ版が339,900円から、となっています。HP公式サイトは発売後少し経ってからセール価格を適用することが多いので、少し様子を見てから購入されるといいでしょう(おそらく数万円は安くなると思います)。
14インチ版、16インチ版とも上位モデルと下位モデルがありますが、下位モデルでもスペック足らずとは感じられず、ビジネスのお供、またイラスト制作などの用途では十分な実力があると思います。