HP OmniBook Ultra 14-fd － Ryzen AI 300シリーズを搭載する次世代AI PC。HP独自の「Wolf Security」も搭載するセキュアなノートPC

HPがノートPC「OmniBook Ultra 14-fd」を発表しました。CPUにAMD Ryzen AI 300を搭載するCopilot+ PCで、HPの法人向けPCではおなじみの強力なセキュリティ保護機能「HP Wolf Security」も搭載する「世界で最もセキュアな個人向け次世代AI PC」です。

1.概要

スペック表

バリエーションモデル

・スタンダード：Ryzen AI 9 365/16GB
・スタンダードプラス：Ryzen AI 9 365/32GB
・パフォーマンス：Ryzen AI 9 HX 375/32GB
　※左からCPU/RAM

コメント

OSは全モデルWindows 11 HomeでCPUには最新にして最大55TOPSのNPUを搭載するRyzen AI 300シリーズを搭載しています（Snapdragon X Eliteは最大45TOPS）。また、内蔵GPUもRadeon 880M（Ryzen AI 9 365）/Radeon 890M（Ryzen AI 9 HX 375）となり、（従来のRadeon 780Mでも素晴らしい性能なのに）さらなるグラフィック性能の向上が期待できます。一説によるとGeForce RTX3050を上回るとか…（出所：Laptop Media）。コアゲーマーでなければもうGeForce搭載にこだわらなくても良くなるのかもしれませんね。

RAMはスタンダードモデルが16GB、それ以外は32GBです。オンデバイスAIではRAM容量が多いほうが望ましいとされますし、VRAMのついた外部GPUを搭載しない製品でもあることから、32GBのモデルを選ぶほうがいいと思います。また、OmniBook Ultra 14-fdのRAMはオンボードなので購入後の増設・換装もできません。SSDは全モデル1TBです。

HPの法人向けPCには「HP Wolf Securityテクノロジー」という独自のセキュリティ機能が搭載されていますが、OmniBook Ultra 14-fdは個人向けPCとしては初めてこの機能を搭載します。OSがHome版でもこの機能が使えるんですね…。今後この機能が他の個人向けPCにも広がることを期待したいです。

また、リコールやライブコクリエイターといったCopilot+ PC向けの諸機能も使えますし、9MPという超高解像のWebカメラはPoly Camera ProというAI拡張機能が使えます。

ディスプレイは14インチのIPS液晶、解像度は2,240 × 1,400と高く、100%sRGBの発色品質になっています。また、タッチ対応です。

筐体色はメテオシルバー、リサイクルアルミニウムやリサイクルプラスチックを採用した環境にやさしい素材が使われています。また、この画像を見ていただくと筐体後部が斜めにカットされているのがわかります。これ「Spectreカットエッジ」といい、HPの個人向けプレミアムノート「Spectre x360シリーズ」と同じ形状です。

側面と入出力ポートの構成です。Ryzen機でThunderbolt 4搭載、というのは初めて見ました。Thunderbolt 4を2つとUSB Type-A（10GbpsなのでGen 2規格に相当）1つを搭載しますが、HDMIや有線LANポート、SDカードリーダーは非搭載です。

2.価格など

HP OmniBook Ultra 14-fdはHP公式ストアに製品ページがあり、「9月中旬以降、順次お届けの予定」とのことで、7月23日現在でも一応予約購入はできます。価格はスタンダードモデルが299,200円、スタンダードプラスモデルが319,000円、パフォーマンスモデルが339,900円ですが、HP公式ストアでは発売後少し経ってから割引価格が設定されることが多いので、この先少し安く購入できるようになると思います。

Snapdragon X Elite搭載のCopilot+ PCも非常に高い性能を見せてくれますが、やはりソフトウェアの安定動作という点では既存のIntel/AMD製のCPUのほうが安心できるかな、とは思います。あと、この製品でゲームをやってみたいですねw

3.関連リンク

HP OmniBook Ultra 14-fd 製品詳細：HP