こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。中華のAtomタブレットとGTX1080搭載ゲーミングノートの両方を喜々としてレビューしてるサイトってウインタブくらいじゃないですかね。いやまあ、そんなことはないか…。ということで今回はHPのハイエンド・ゲーミングノート「OMEN X by HP 17」の実機レビューです。スペックとしては最上位のゲーミングノートと言っていいでしょう。例外的にマウスの「NEXTGEAR-NOTE i71130」のような完全なモンスターマシンもありますけど、一般人にとって常識的に購入できる、あるいは購入する気になる価格(30万円前後)のノートPCとしてはこの製品でハイエンドって言えると思います。
この製品、スペックもハイエンドですが、スペック表に現れない部分でのギミックというかメーカーの配慮がすごいです。お値段的にはアレですけど、ゲーミング初心者の人でも安心してオーバークロックに挑めたりとかね。本当に「さすがHP」って感じです。
目次
1.スペック
最初にスペックの確認から。OSはPro版で、CPUはCore i7-7820HKです。最近のゲーミングノートだとCore i7-7700HQというのが一般的ですが、7820HKのほうがさらに高性能な上、オーバークロックにも対応します。オーバークロックなんて怖くてできねえよ!って思うでしょ?でもこの製品、後述しますけど、初心者でもオーバークロックができるようなソフトウェアが付属します。一応、Passmarkが公表しているベンチマークスコアだと、こんな感じです。
Core i7-7820HK:10,094
Core i7-7700HQ:8,897
Core i7-8250U(第8世代の省電力タイプ):8,129
Core i7-7500U(第7世代の省電力タイプ):5,215
Core i7-7700(デスクトップ用):10,794
デスクトップ用のCPUにはさらに高性能なものもありますが、それにしても7820HKの性能はすごいですね。デスクトップPCの上位クラスと比較しても引けを取りません。もはや「デスクトップ=速い、ノート=遅い」とひとくくりに出来ないです。
GPUはGeForceの最上位、GTX1080が搭載されます。これより上のグラフィック性能を、ということだとSLI構成(GPU2基搭載)になりますので、常識的にはハイエンド、と言っていいでしょう。
RAMは32GBで、内部的には16GB × 2となり、注文時に増設することは出来ません。ストレージも512GB SSD + 1TB HDD(7,200RPM)で固定となります。おそらくDIYでRAMやストレージは増設(換装)が可能と思われますが、メーカー保証外となります。
ディスプレイは17.3インチでFHD解像度のIPS液晶と、一見普通ですが、G-Syncに対応し、リフレッシュレート(画面遷移の速さ、一般的なノートPCだと60Hzくらい)120Hzと高速(なめらか)です。また、この製品はHDMIも2.0規格(ほとんどの場合1.4規格、2.0規格ははるかに高速)ですし、外部出力は4K(3,840 × 2,160)でできます。
サイズのほうは、軽く流します。見ての通りですw 4キロ越えですし、後述しますがACアダプターも巨大ですし、事実上据え置き型として使うことになると思います。
レビュー機のシステム構成です。この製品は構成のカスタマイズができません(Officeなどのソフトウェアと周辺機器については同時購入可能です)ので、上に記載したスペック表と同じ構成になります。
2.筐体
この製品の筐体撮影を夕刻に実施してしまったので、一部の画像が少し黄色っぽく見えます。実機はきれいなブラックです。大変申し訳ありません。
同梱物です。HP製品はペーパー類がかなり多く付属しますが、OMENも例外ではありません。上の画像の左上にある大きな紙がスタートアップガイドになります。裏面に各種説明が書かれていまして、基本的にはこれを読めば大丈夫かな、と思います。
下の画像が本体とACアダプターですが、本体が大きいのはもちろん、ACアダプターもかなり巨大です。出力330Wを実現する変圧部は「これってミニPCですか?」と質問したくなるレベル。
5.5インチのスマホを置いてみました。重量はケーブル込みで1,261 gありましたので、そこらへんのモバイルノートより重いです。
筐体素材は金属で、天板はこのように立体的な造形になっています。HPによれば「ステルス戦闘機から着想を得た、三角形を多用し、直線的に仕上げた近未来的なデザイン」に仕上げたということで、天板も三角形をモチーフにしています。
もちろんイルミネーションもつきます。この画像では赤に発光させていますが、設定ソフト(OMEN コマンドセンターといいます)により、任意の色にすることができます。
アップで見るとこんな感じです。高級感がある、というのは妥当ではないような気がしますが、凝った造形であるのは間違いないです。
底面です。底面も三角形をモチーフにしたデザインになっていますが、画像の上部中央に「透明」なプラ版が貼られています。これにより、内部構造をチラ見できます。実用性というよりはデザイン性重視の発想だと思います。
右側面です。「さすが厚さ4センチ」ですね。この面には画像左からSDスロット、USBポート、DC-INがあります。
前面です。この面にはポート類はありません。前面下部(底面と言っていいかも)の左右にスピーカーが配置されているのですが、すみません、この画像だと暗くて確認できないですね…。なお、画像中央に白いテープのようなものが写っていますが、レビュー機はHPの貸与品なので、HPの管理用シールです。実際の製品にはありません。
右側面です。この面には画像左からセキュリティロックスロット、USBポート、オーディオジャック(入力/出力兼用)、マイクジャック(入力専用)があります。
背面です。ゲーミングPCらしく左右に大きな通気口があります(というかこの製品通気口がやたらとたくさんあります)。また背面にはポート類も多く装備されます。画像左からLAN(RJ45)、USB Type-C × 2、MiniDisplayPort、HDMI、USBとなります。ネットワーク関係と映像出力関係は背面に、着脱頻度の多いUSB(Type-A)は左右側面と背面に1つずつ、という配置ですね。この配置は使いやすいのではないかと思います。
キーボードです。この製品の大きな特徴はキーボードにあります。「メカニカルキーボード」です。
この画像は私が撮影したものではなく、HPの製品ページにあったものを転載しています。キースイッチが何色か、というのは不明です。というかこの画像を見ると「単に白いだけ」ですね。打鍵感については後述しますが、「割と静かでストロークの浅い青軸」という感じでした。
メーカー公称値でキーピッチは19.2 mm、キーストロークは2.5 mmです。一般的なデスクトップ用キーボードだとストロークは4 mmくらいなので、それよりは浅いですが、モバイルノートなんかと比べるとかなり深く感じます。せっかくのメカニカルなので、あまり浅すぎるとクリック感などを損ねるんでしょうね。
もちろんバックライトつきです。この画像では「W,A,S,D(ゲームでよく使います)」キーのみ異なる色に設定していますが、バックライトについても「OMEN コマンドセンター」で非常に細かく設定が可能です。
ヒンジを開口します。ウインタブでは17.3インチサイズのノートPCは何度もレビューしていますので、新鮮な驚き、というのはなくなってしまいましたが、初めて見る人ならサイズの大きさに圧倒されると思います。
正面から見てみます。ベゼル幅がわかりやすいように、背景が白のWebページを開いています。ベゼルはそんなに細くはないです。このくらいのサイズになるともはや狭ベゼルにして筐体をスリム化、コンパクト化する、という発想自体が無駄なのかもしれません。
ヒンジを最大開口したところです。「え?これしか開かないの?」って思いますよね。でも、そうなんです。これ以上開けません。実用上問題があるとは思いませんが、この製品を使うときは姿勢正しく、正面から向き合いなさい、ってことでしょう。
3.使用感
キーボード
OMEN Xで見ておきたい箇所っていろいろありますが、キーボードもその一つですね。上に書いたように、ノートPCでありながらメカニカルキーボードを採用しています。ここのところメカニカルキーボードにはちょっとばかりうるさいウインタブ、ドキドキしながら「ノートPCのメカニカルキーボード」と試してみました。
当たり前ですが打鍵感はメカニカルですね。キーストロークはデスクトップ用のものよりもかなり浅いですが、例の「カチャカチャ」した打鍵音はありますし、クリック感があります。感覚的には青軸ですね。そう、浅い青軸。メカニカルキーボードが常に一番いい、ということはありませんが、個人的にはこれまで試したノートPC用のキーボードとしては最も気持ちのいいものだと評価します。
ただし、うるさいことはうるさいです。デスクトップ用のメカニカルよりも打鍵音はかなり小さめだと感じましたが、それでもオフィスなどでは周囲の人に気を遣うレベルですし、カフェなどでは使わないほうがいいです。というかこの製品をカフェに持ち込むという発想自体がナンセンスな気もしますけどね。
17.3インチなので、キーピッチは余裕があります。というか、デスクトップ用のキーボードと全く違いがないくらいのレベルです。使い始めのうち、左端にマクロキーがあったりする関係でブラインドタッチに少し気を使いましたが、あっという間になれました。
このキーボード、ゲーム以外の用途でも素晴らしいです。なんならテキストライティング用、って言ってもいいくらいです。
一応打鍵音の参考のため、動画を撮影しましたので、こちらもご覧ください。
スピーカー
OMEN XもまたHPの必殺「Bang&Olufsen」スピーカーシステムを搭載しています。まず、この筐体サイズですからモバイルノートよりは圧倒的に有利、というのはあるんですけど、やはり音質は素晴らしいものがあります。この製品の場合はビジネス用というよりはゲーム用なわけで、音楽が美しいとかの評価基準よりは、ゲーム時に広がりのある音が楽しめるか、ということになると思います。
その点でもサイズが大きい、というのは有利ですね。間違いなく。このサイズでスピーカーが筐体の両端にあると、自分の体が完全に包み込まれるような格好になりますので、ステレオ感がしっかり出ます。もともと音質がいいうえに配置面でもサイズを生かし、有利な格好になっているため、結果的に絶賛というレベルになります。いやまあ、モバイルノートとガチで比較するのはちょっとかわいそうですけどね。
ディスプレイ
ディスプレイの解像度そのものは4Kとかではなく、FHDにとどまります。そのかわり、このディスプレイはG-syncに対応しますので、ゲーム時には非常に滑らかな描画となります。
今回のレビューではオンラインゲームのベンチマークテストを実施していますが、このような予備知識があったこともあり、やはりグラフィックはなめらかだと感じました。もう、ヌルヌルですね。また、一般的な用途、例えばWebブラウジング時などの状況としては、もちろんキレイではありますが、特筆するような美しさは感じませんでした。
4.専用ソフト「OMEN コマンドセンター」
この製品を試用していて「さすがHP」と思ったのは、筐体品質やパフォーマンスの素晴らしさだけでなく、専用の設定ソフトを使えばパソコン操作にあまり詳しくない人でもOMENのポテンシャルをうまく引き出せるようになっているところです。
LEDコントロール
まずはこれ、LEDコントロールです。具体的にはキーボードのバックライト色の設定と天板など筐体外観のLEDをコントロールできます。上の画像はキーボードのバックライト色の設定ですが、自分で好きなようにバックライト色を設定できるだけでなく、「WASD」はもちろん「FPS」とか「MMO」といったゲームジャンル別にレディメードの発光パターンが用意されています。この種のLEDコントロール用ソフトが付属するゲーミングノートはたくさんありますが、機能的にはこの製品が最も優れているのではないかと思いました。
ネットワークブースター
この製品は有線LANとWi-Fiのいずれにも対応しますが、「同時に使えます」。具体的にはゲームには有線、ブラウザーにはWi-Fi、という感じで、タスクごとに使用するネットワークを決められます。そのため、特にゲームが白熱している際にトラフィックが不安定になるなどのリスクを最小限に抑えることが出来ます。ただ、私の自宅のように「有線も無線もおおもとは一つの光回線」という人がほとんどだと思うんですけど、その場合はゲーム用に有線LANを使い、Wi-Fiの方はモバイルルーターを使えばいい、ってことなんでしょうかね?もちろんおおもとが一つであっても有線と無線を分けることによって「ルーターから出たあとの通信障害」のリスクヘッジにはなるんでしょうけど。
オーバークロック
このソフトウェアで最も「すげえ!」と思ったのがこれです。ベンチマークテストをしながら少しずつオーバークロックができます。
この画像では、まず「素の状態」でベンチマークテストを実施(スコアが1184になっています)したあと、「CPUコアレシオ」のスライダーを1目盛りずつ上げていく操作をしています。ソフトウェアの説明では「1目盛り上げるごとに適用ボタンを押せ」となっていて、そのとおりに実行していきます。
適用ボタンを押すとこのようなメッセージが表示されます。少なくとも私はCPUのオーバークロックなんて試した経験がなく、「壊れたらどうしよう」なんて心配になるんですが、このソフトでは「1目盛りずつ実行していき、不測の事態が発生したら自動的に再起動し、デフォルト状態に戻す」という機能があります。そのため、ソフトの指示通り、少しずつ実行していけば安全にオーバークロックが試せます。
とはいえ、これは実機レビューであって、OMENは私の私物でもなく、かなり控えめに試してみました。ご覧のようにベンチマークスコアが1184から1259までアップしています。ただ、OMENの限界は…、いやもう、ここから先は購入してからにしましょうかw
この製品にはマクロキー(画像左端のP1~P6)もありますし、既存キーを組み合わせたキーボードマクロを設定できます。また、キーボードは全キーともロールオーバー、アンチゴーストに対応していますので、複雑な組み合わせ、あるいは同時押しが必要なゲームのキーボードマクロも設定可能です。
5.性能テスト
今回は「ドラゴンクエスト X ベンチマーク」「ドラゴンズドグマオンライン ベンチマーク」「3D Mark」そして「PC Mark」を試してみました。
参考:
マウス NEXTGEAR-NOTE i7901BA1(Core i7-7700K、GTX1080): 21,271
ドスパラ GALLERIA GKF1070NF(Core i7-7700HQ、GTX1070): 18,222
※ドスパラ GALLERIA Mini 1060(Core i5-7500、GTX1060): 18,061
DELL ALIENWARE 17(Core i7-7700HQ、GTX1070): 18,045
ドスパラ GALLERIA GKF1060GFE(Core i7-7700HQ、GTX1060): 17,549
マウス NEXTGEAR-NOTE i4400GA1(Core i7-7700HQ、GTX1050Ti): 16,951
ドスパラ GALLERIA GKF1060NF(Core i7-7700HQ、GTX1060): 16,865
ドスパラ GALLERIA GKF1050TNF(Core i7-7700HQ、GTX1050Ti): 16,156
※ドスパラ GALLERIA GKF1050TGF(Core i7-7700HQ、GTX1050Ti): 15,598
ドスパラ GALLERIA QSF965HE(Core i7-6700HQ、GTX965M): 14,964
※ドスパラ GALLERIA QSF965HE2(Core i7-6700HQ、GTX965M): 12,830
ドスパラ GALLERIA QF960HE(Core i7-4710MQ、GTX960M): 12,791
HP Pavilion Power 15(Core i5-7300HQ、GTX1050): 12,285
ドスパラ GALLERIA QHF960HE(Core i5-4210M、GTX960M): 10,136
※2017年10月ソフトウェアアップデート後のスコア
ドラクエベンチは2017年10月にソフトウェア・アップデートがあり、スコアが出にくくなりました。参考データと比較すると、マウス NEXTGEAR-NOTE i7901BA1はノートパソコンですが、CPUはデスクトップ用です。またドスパラ GALLERIA Mini 1060もデスクトップパソコンです。OMENのスコアはドスパラ GALLERIA GKF1070NFとDELL ALIENWARE 17よりも低くなっていますが、おそらくこれはソフトウェア・アップデートが影響しているものと思われます。
参考:
マウス NEXTGEAR-NOTE i7901BA1(Core i7-7700K、GTX1080): 13,600
ドスパラ GALLERIA Mini 1060(Core i5-7500、GTX1060): 10,491
ドスパラ GALLERIA GKF1070NF(Core i7-7700HQ、GTX1070): 10,215
ドスパラ GALLERIA GKF1060GFE(Core i7-7700HQ、GTX1060): 9,951
DELL ALIENWARE 17(Core i7-7700HQ、GTX1070): 9,364
ドスパラ GALLERIA GKF1050TGF(Core i7-7700HQ、GTX1050Ti): 9,124
ドスパラ GALLERIA QSF965HE(Core i7-6700HQ、GTX965M): 8,568
HP Pavilion Power 15(Core i5-7300HQ、GTX1050): 7,235
ドスパラ GALLERIA QF960HE(Core i7-4710MQ、GTX960M): 6,374
ドスパラ GALLERIA QHF960HE(Core i5-4210M、GTX960M): 6,181
DDONに関してはマウスNEXTGEARよりは低くなるものの、それを除けば最高スコアとなりました。デスクトップPCであるGALLERIA Mini 1060よりも高いスコアになっています。
参考:
マウス NEXTGEAR-NOTE i7901BA1(Core i7-7700K、GTX1080): 6,703、17,345、37,589
ドスパラ GALLERIA GKF1070NF(Core i7-7700HQ、GTX1070): 5,280、14,030、30,686
DELL ALIENWARE 17(Core i7-7700HQ、GTX1070): 5,257、13,233、29,845
GALLERIA GKF1060NF(Core i7-7700HQ、GTX1060): 3,717、9,989、24,824
GALLERIA GKF1060GFE(Core i7-7700HQ、GTX1060): 3,625、9,784、24,233
ドスパラ GALLERIA Mini 1060(Core i5-7500、GTX1060): 3.583、9,276、22,203
GALLERIA GKF1050TNF(Core i7-7700HQ、GTX1050Ti): 2,492、6,858、18,179
NEXTGEAR-NOTE i4400GA1(Core i7-7700HQ、GTX1050Ti): 2,449、6,852、20,453
GALLERIA QSF965HE(Core i7-6700HQ、GTX965M): –、5,344、16,987
HP Pavilion Power 15(Core i5-7300HQ、GTX1050): 1,797、5,230、14,052
ドスパラ GALLERIA QSF965HE2(Core i7-6700HQ、GTX965M): 1,372、4,128、13,910
GALLERIA QF960HE(Core i7-4710MQ、GTX960M): –、4,014、11,109
GALLERIA QHF960HE(Core i5-4210M、GTX960M): –、3,680、10,771
※左からTime Spy、Fire Strike、Sky Diverのスコア
3D Markに関してもマウス NEXTGEARを除き、最高スコアとなりました。ただ、「もっと大きな差がついてもいいのでは?」って思えなくもないですよね。OMENのほうが参考機種よりもCPUもGPUも高性能ですし…。
これ、おまけです。「OMEN コマンドセンター」で、ちょっとだけオーバークロックした状態でテストしました(CPUコアレシオ35X→38X)。Time Spyのほうはそれほどスコアが上がっていませんが、DDONベンチのほうはかなりスコアアップしています。もっと攻めれば…、いやこれ、実機レビューであって(以下略)。
参考:
ドスパラ GALLERIA Mini 1060(Core i5-7500、GTX1060): 4,906
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 3,704
HP ENVY 13(Core i7-8550U):3,534
HP Spectre x2(Core i5-7260U): 2,822
ドスパラ Magnate IM(Core i5-7400): 2,763
最後にPC Markです。このテストはオーバークロックしていない状態で実施しています。PC Markは他のベンチマークソフトとは異なり、グラフィック性能以外もチェックする「総合テスト」となります。まだサンプルデータが揃っていないので、あまり断定的なことは書けませんが、絶対スコアとしてはかなり高いものの、デスクトップPCのGALLERIA Miniには少し差をつけられてしまっています。ただ、パソコンとしての総合性能は疑いないレベルと言っていいでしょう。あとはオーバークロックすれば…、いや、必要ないでしょうw
6.まとめ
OMEN X by HP 17はHPの直販サイト「HP Directplus」で販売中で、価格は289,000円(税込み312,120円、2月5日現在のキャンペーン価格)となっています。絶対的な金額としては高価ですが、コストパフォーマンスという点では安いと思います。
記事の冒頭に書いたとおり、OMEN Xよりも高性能なゲーミングノートは存在します。しかし、一般人的な感覚で捉える場合、この製品は「手が届く最高級ゲーミングノート」ということになると思います。実際、巨大で重量級の金属筐体をまとう、いかついパソコンではありますが、CPUとGPUだけでなく、キーボードやディスプレイも高品質かつ「凝りまくった」設計になっていて、HPのゲーミングPCにかけるこだわりとか情熱が感じられます。
また、「OMEN コマンドセンター」の存在も非常に大きいと思います。これだけのハイスペックマシンだとどうしても「初心者お断り」的なオーラが出てしまいますが、OMEN Xはコマンドセンターがあることによって、ハイスペックマシンの心理的、実用的ハードルを劇的に下げていると感じました。「パソコンに詳しくないやつはゲームするな」なんてことがあるはずもなく、お金さえ許せば誰だって高性能マシンを使ってみたいものだと思います。OMEN Xほど使い手を選ばないハイエンドゲーミングノートは他にないと思いますよ。
コメント
排熱大丈夫かな…と思うのが第一印象です
左側にマクロキーがあるのはいいですね(小指なれがいるけどw)
ゲーミングノートは高価ですし、このクラスでも
なかなか手が出しづらいなぁ
キーボードがとても良さそうで、欲しいなとは思っているのですが、静音性が気になっています。ゲーミングノートに静音性を求めることの是非はさておき、です。