こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。HPのゲーミングライン「OMEN」が揃ってリニューアルしました。OMEN(オーメン)というと日本では古いホラー映画で有名ですが、もともとの意味は「兆し、前兆」という意味だそうです。私は外人がこの単語を使っているのを聞いたことはないですね。日本人には若干ホラーなニュアンスに感じられる「OMEN」ですが、HP的にはハイスペックなゲーミングPCを意味します。
1.スペック
OMEN by HP 15
OMEN by HP 17
ノートPCとしてのOMENはもともと15.6インチと17.3インチの2サイズがありましたが、最新モデルでもそれは変わりません。CPUとRAMは両モデル共通で、Core i7-7700HQ/16GBとなります。この辺は他社の中上位クラスのゲーミングノートと同じといえます。GPUですが、15.6インチのほうはGTX1060(6GB)、17.3インチのほうはGTX1060(6GB)もしくはGTX1070(8GB)となります。また、15.6インチは「With Max-Q」となっていて、Max-QというのはNVIDIAのゲーミングノート向けのデザイン(設計)ガイドラインです。
それと、この製品、OSはWindows 10 Proが主力ですね。15.6インチはOSの違いのみで2グレードに分かれており、17.3インチはすべてPro版のOSとなります。ストレージは15.6インチが256GB SSD + 1TB HDD、17.3インチが512GB SSD + 1TB HDDとなります。またHDDは7,200rpmと高速なものが採用されています。
ディスプレイはサイズは異なりますがともにFHD解像度のIPS液晶となります。ポート類もUSB Type-Cを含み、すべて3.1規格のUSBポートが合計4つ、HDMI、MiniDisplayPort、有線LANと、一通りのものが揃っています。
筐体サイズはさすがに重量級ですが、15.6インチのほうは厚さ24.8(最薄部)- 28.5(最厚部)mm、重量2.63 kgとなっているのに対し、17.3インチの方は厚さ33(最薄部)- 36.5(最厚部)mm、重量3.61 kgとまさにヘビー級となります。でも、意外に健闘しているのがバッテリー稼働時間で、15.6インチが約5時間、17.3インチは5時間45分です。ただし、ゲームをやり始めたらそんなに持たないと思いますけどね。
2.筐体
ゲーミングノートの「らしさ」は筐体デザインにも現れます。特に外資メーカーのゲーミングノートは「ブラックのベースカラーにレッドのアクセント」というのをよく見かけます。OMENは従来モデルからこのカラーリングですね。筐体は一新されており、この画像だとヒンジの形状にそれが現れています。上級のゲーミングノートはこのように中央部分に巨大なヒンジ、というデザインが増えていますね。
なお、筐体細部が異なりますが、パッと見た感じだと15.6インチと17.3インチはほぼ同じデザインに見えます。ちなみにこの画像は15.6インチのものです。
天板は少し鋭角的な造形に変わりました。ひと目でゲーミングノートだとわかりますね。ロゴも通常のHPのものとは異なり、OMEN専用のものが使われます。HPによれば、新しいOMENのデザインコンセプトは「ステルス戦闘機から着想を得た、三角形を多用し、直線的に仕上げた近未来的なデザイン」とのこと。
キーボードです。上の画像が15.6インチ、下が17.3インチです。筐体サイズが異なることもあり、17.3インチのほうは左端にマクロキー(ユーザーが動作を割り当てることのできるキー)が装備されます。それ以外のキー配列は同じもののようです。W,A,S,Dキー(ゲームでよく使います)がこんなに派手なのは初めて見ました…。また、外資メーカーのキーボード画像は英語配列のものが使われることが多いのですが、この製品はちゃんと日本語配列のものが使われてますね。また、ゲーミングPCらしくNキー(26キー)ロールオーバー対応です。
ゲーミングノートは全般に「後ろから見ると迫力がある」のですが、この製品も巨大な通気口があり、タダモノじゃない感抜群です。あと、OMENのロゴがアメ車みたいでカッコいいですね!
画像上が15.6インチ、下が17.3インチです。基本的にポート類の配置は同じですが、SDスロットの位置が異なりますね。また、15.6インチのほうはスピーカーの説明がありますが、17.3インチにはありません。製品ページを確認してみましたが、どうやら17.3インチのほうは前面下側にスピーカーがあるようです。
もちろんスピーカーはHPお得意のBang & Olufsenなので、音質はノートPCとしては抜群だと思います。
3.価格など
OMEN by HPはHPの直販サイト「HP Directplus」で販売中で、価格は下記のとおりです。
15.6インチ:
パフォーマンス: 194,184円
プロフェッショナル: 202,824円
※税込価格
※パフォーマンスはOSがWindows 10 Home、プロフェッショナルはWindows 10 Pro
※OS以外の構成は同じ
17.3インチ
スタンダード: 237,384円
パフォーマンス: 269,784円
※税込価格
※スタンダードはGTX1060、パフォーマンスはGTX1070
※GPU以外の構成は同じ
ゲーミングノートの場合、CPUとGPUの構成で製品の「格」というか、価格のイメージがだいたい掴めます。しかし、製品の持つ雰囲気というのも重要で、特にDELL、HP、LenovoなどはゲーミングPCの専用ブランドAlienware(DELL)、OMEN(HP)、LEGION(Lenovo)を使っていて、イメージ戦略にも力が入っています。
このくらいの「格」になると、あっちが3千円安い、とかよりも、全体的な製品イメージまで考えて製品選択をすることになると思います。従来型のOMENは私から見て少しおとなしい雰囲気に感じられましたが、最新モデルはそれとは打って変わって、一気に「強そう!」な雰囲気になりました!