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HP x360 - 11.6インチ、エントリースペックのコンバーチブル2 in 1、フレッシャーズに最適か?

HP x360
HPからエントリークラスのコンバーチブル(キーボード非分離、ディスプレイ360度回転型)の2 in 1「HP x360」が発売されました。HP製品にはたいていの場合「Spectre」とか「Pavilion」といった製品ブランドがついていますが、この新製品には製品ブランドはなく、ただの「HP」です。最近はエントリークラスには製品ブランドを使っていないようですね。

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HP x360はハイスペックマシンではありませんが、11.6インチとコンパクトなサイズでエントリーマシンとして押さえるべきツボをしっかり押さえた、フレッシャーズ(正しくはフレッシュマン、新入生や新社会人のこと)にピッタリの製品だと思います。

1.スペック

HP x360 スペック表
ウインタブの運営者として、ひとつだけ残念なのがCPUですね。なまじいろんな製品を実機レビューしてるんで、「せめてCeleron N3450だったらなあ…」なんて思います。しかし、N3060でもコンテンツ消費型(Webブラウジングや動画視聴、SNSなど)の使い方なら全然問題ないし、Wordでレポートを書いたり、Excelでデータの集計をしたり課題をやったり、ということなら十分かな、と思います。ブラウザゲームは一部を除くとちょっと厳しいかな…。

RAMは4GBと余裕がありますし、ストレージは128GB SSDと、「かなりいい」です。個人的な意見ですけど、Windowsの起動や終了をする機会が多めだったり、ちょこちょことアプリの起動や終了を繰り返すような使い方をするのであれば、CPU性能よりもむしろストレージのほうが重要だと思います。ストレージがSSDだというだけで、HDD(ハードディスク)搭載の製品よりもずっと快適に使えるでしょう。要するにキビキビ動いてくれます。

ディスプレイは11.6インチでHD解像度(1,366 × 768)なので、決して高精細なほうではありませんが、スペック表を見ると「ブライトビュー」という記載がありましたので、発色のいい、きれいな画面が楽しめると思います。HPのディスプレイは品質がいいんですよね。

入出力ポートもコンパクトサイズの製品としては充実しているほうだと思います。USBポートが3つあると、いろいろな周辺機器(USBメモリースティックやマウスなど)の接続時に便利ですし、HDMIがあるので外部ディスプレイに接続し、大画面で楽しむこともできます。それと、SDスロットもmicro規格ではなくフル規格なのがいいですね。フル規格ならアダプターを使えばmicroSDカードも使えますしね(もともとmicro規格のスロットだとフル規格のSDカードは使えません)。

バッテリーは稼働時間9時間ということなので、「ディスプレイを暗くしたり、スピーカーをオフにしたりして1日持つかどうか」くらいです。このクラスの製品としては短いほうではありませんが、終日使い倒すには少し厳しいかもしれません。

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最後にサイズです。11.6インチで横幅300 mmというのはそれほど小さいわけではありませんが、13.3インチのモバイルノートの大半よりは小さいですし、重量1.4 kgというのも高額なモバイルノートよりは重いですが、それでも持ち歩きが十分可能と思われます。バッグに入れて外出のお供にいい感じです。

2.筐体

HP x360
最近の、ちょっと値の張るモバイルノートはディスプレイ面のベゼル(枠)がかなり細くなっていて、その結果サイズを小さくしたり、見た目がカッコ良かったりしますけど、この製品はそういう感じではないです。見た感じごく普通のノートパソコンですね。

HP x360
筐体色は「スノーホワイト」のみとなります。筐体素材については説明がありませんでしたが、ほぼ間違いなくプラスティック製だと思います。

HP x360
天板には「立体的なストライプ」の加工が施されます。この加工によって、手で持った際に適度な抵抗が生まれ、持ちやすくなじみやすい感触になります。また、キーボード面は「ヘアライン加工」となっており、見た目少し高級な感じです。

HP x360
そして、この製品の最大のセールスポイントは「ヒンジが360度回転すること」です。上の画像のように、「通常のノートパソコン」、「スタンドモード(画像左下、動画を観る際などに便利です)」「テントモード(画像右上、狭い場所でも安定します)」「タブレットモード(画像右下、電車の中などでも気軽に使えます)」という4つの形態にすることができます。

3.価格など

HP x360はHPの直販サイト「HP Directplus」で販売中で、1月28日現在の価格は44,800円(税込み48,384円)となっています。

この製品の特性を考えると、パソコンを使い慣れた人ならメインマシンというよりはセカンドマシン、また初めてパソコンを購入する人、特に新入生、新社会人でこれまでスマホで全部済ませてきたような人にはピッタリかと思います。性能はそれほど高くありませんが、2 in 1でディスプレイもタッチパネルなので、スマホの延長線、という感覚で使えると思いますし、ノートパソコンとして文書を作成したり表計算ソフトを使ったり、といった作業にもしっかり使えます。

ここのところHPのハイエンドマシンを実機レビューしているんですが、やっぱり「ダテに世界一のパソコンメーカー」ではないと感じます。なので、このエントリーマシンも価格以上の満足を与えてくれるんじゃないでしょうか?

4.関連リンク(HP)

HP x360
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コメント

  1. 匿名 より:

    この前世代(レッドやエメラルドグリーン)を持っておりまして、
    11.6インチでこの重さかよ!と思えるくらい重いことと、
    大きいということが気になっていました。持ち運びにはツラいですね。
    ただコストパフォーマンスは良いですね。

    問題はダイレクト通販なので「はじめてのパソコン」を買う人が、
    このページにたどり着けるかです…。家電量販店で探すのではないでしょうか。

  2. 日本語入力 より:

    2018年というのに、N3060はちょっとヒドいかな。1.4kgも重すぎる。HPの低価格帯製品って、どこか一点抜けてる気がするんですよね…HDDだったりサイズに比べて重かったり。高価格帯製品の素晴らしさは随一なだけに頑張って欲しいところ。
    でもデザインは好みかな。”The シンプル”な感じ。