こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。HPが新しいコンセプトのデスクトップPC「HP Elite Slice」を発表しました。サイズ的にはウインタブで最近よく記事にしているミニPCみたいな感じなのですが、中身は最新かつハイスペックな製品で、これまでにない利用方法を提案してくれています。また、プレスリリースを見ていると、一応「法人向け」となっているのですが、HPの直販サイトは個人でも法人モデルを購入できますし、デザインなんかを見ていると、個人、法人に関係なく魅力的に感じられますよ!
目次
1.スペック
OS: Windows 10 Pro
CPU: Intel Core i5-6500T / Core i7-6700T
RAM: 8GB(2,133MHz DDR4)(最大32GB)
ストレージ: 500GB HDD / 128GB SSD
入出力: LAN(RJ45)、HDMI、DisplayPort、USB × 2、USB Type-C × 2、オーディオ
ネットワーク: Wi-Fi対応(詳細不明)
サイズ: 165 × 165 × 35.5 mm / 1.05 lg
まだメーカーから正確なスペック表が公開されておらず、プレスリリースの記載をもとに作成しました。デスクトップ用のCore i5もしくはi7を搭載するハイスペックなパソコンです。しかし、この製品は単体のスペック表だけだと製品の特徴があまり良くわかりません。
2.ベースモデルは3種類
この製品はモジュール方式である、と記事タイトルに書きましたが、ベースとなる「パソコン本体」が3種類存在します。
コラボレーションモデル
まず、「天板」といいますか、製品上部のカバーが2種類あります。「コラボレーションカバー」と「ワイヤレスチャージングカバー」といいます。コラボレーションカバーのほうは上の画像のように通話系のアイコンがついていて、「Skype for Business」と連携し、通話や会議が簡単にできるようになっています。このカバーが装着されたベースモデルが「コラボレーションモデル」で、Core i5-6500Tと500GB HDDが組み合わされます。希望小売価格は148,000円(税抜き)です。
ワイヤレスチャージングモデル
もう一種類のカバー「ワイヤレスチャージングカバー」は、ご覧の通り非接触充電が可能で、スマホなどの充電を簡単に行うことができます。このカバーが装着されたベースモデルが「ワイヤレスチャージングモデル」で、こちらもCore i5-6500Tと500GB HDDが組み合わされます。こちらのモデルの価格は15万円前後、と発表されています。
オーディオモジュール付コラボレーションモデル
3つめのベースモデルがこれです。オーディオモジュールは別売りでも購入できますが、このモデルはシステムスペックが他の2つと異なります。カバーは「コラボレーションカバー」が装着され、Core i7-6700Tと128GB SSDを搭載します。 このモデルは希望小売価格178,000円(税抜き)です。
注意したいのは、ベースモデル以外のモジュールは単品で購入することができますが、カバーのタイプは購入時にどちらかに決める必要があり、1月16日現在のメーカー発表に従えばCore i7 / SSDの構成にするためには「オーディオモジュール付コラボレーションモデル」を選択する必要がある、ということです。
また、この製品はデスクトップPCのジャンルにありながら、本体に指紋センサーを装備し、当然のごとく無線LANもついていて、そういった細かい部分でも従来のデスクトップPCとは一味違う製品コンセプトであると言えそうですね。
3.モジュールは3種類
ベースモデルと組み合わせることのできるモジュールは3種類です。
オーディオモジュール
HPお得意のBang&Olufsenのスピーカーユニットですね。「360度スピーカー」で、私がこれまでノートPCで試用したBang&Olufsenスピーカーの経験を踏まえると、確実に高品質であると思われます。希望小売価格は15,000円(税抜き)ですが、HP Elite Sliceには必須のモジュールなのではないか、と思います。
オプティカルディスクドライブモジュール
CD/DVDのリード&ライト機能を持つ光学ドライブモジュールです。なにか付加機能があるのでは?と思いましたが、プレスリリースを読む限り単なる外付けの光学ドライブでしかないようです。ただし、HP Elite Sliceとはケーブルなしで接続が可能になります。希望小売価格は15,000円(税抜き)ですが、ずいぶん高いのね、と。
VESAマウントモジュール
これ、VESAマウンタです。VESA規格対応のディスプレイアームなどに本体を固定することができます。希望小売価格は5,000円(税抜き)ですが、VESAマウンタってこんなに高かったんでしたっけ?
4.発売時期
HP Elite Sliceは日本HP販売代理店で1月19日より、直販サイトHP Directplusで2月中旬より発売の予定です。EliteといえばHPではプレミアムラインに相当し、ロゴマークなどもプレミアムライン用のものが使われていることから、HPがこの製品に並々ならぬ意気込みを持って臨んでいることがわかります。
中国のミニPCにしてもこの製品にしても、デスクトップPCのあり方というのが少しずつ変化しているような気がします。この製品にはついていませんが、バッテリーを内蔵するなど、単なる小型化だけでなく、携帯性等も考慮され始めているのかな、なんて思ったりして。2 in 1の出現により、タブレットとノートPCの棲み分けが少しずつ変化してきたように、モバイルPCとデスクトップPCの境界線も少しづつ曖昧になっていくのかもしれません。
5.関連リンク
PC利用の可能性を広げる新コンセプトのデスクトップPCを発表:HP プレスリリース
HP Elite Slice
コメント
やはりお正月といえば鏡もちですよね
白い筐体で上にみかんを載せたいところです
とさん、こんにちは、コメントありがとうございます。で、みかんが充電されちゃうんですよねw
これも何百台限定で割り引き→そのまま割引価格が定価になんてことになりそうな気が.
Elitebook folio G1とかみたいに…
あまりないタイプといえどちょっと高すぎる気はしますね
mizさん、こんにちは、コメントありがとうございます。確かに法人向けっぽいところもありますねー。大量購入するとめっちゃ安くなるんでしょうし…
メガCDみたいだ
こんにちは、コメントありがとうございます。渋いっすねw
うーん、HPは、相変わらず価格と狙い目が微妙にずれているなぁ……そもそもベースユニットが高過ぎる。値引きセール後の中華ノートとはいえ、Core i7-7500Uを積んだ13.3インチFHD液晶ノートPCが¥70,000弱で買えるご時世に、このスペックの本体だけで¥130,000以上ってのは、いくらなんでも強気すぎませんか、HPさん。
kinji sumimoriさん、こんにちは、コメントありがとうございます。法人向けなんで実際はこの価格にはならんのかもしれませんね。