こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。「次に製品比較記事を書くときには17.3インチにしよう」と考えてます。半据え置き型でノートPCを使うんなら、いっそ携帯性を捨てて、でかいサイズにしたほうが潔く、また使いやすいんじゃないか、と思って…。というのは私の勝手な意見ですが、今回はHPの最新17.3インチ「HP 17-bs000」を紹介します。HPいわく「エントリー」モデルということなのですが、スペックなどを確認してみると、どうみてもエントリークラスではないです。
1.スペック
この製品には「スタンダード」と「パフォーマンス」という2つのグレードがあり、スタンダードがCore i5、パフォーマンスがCore i7を搭載します。ウインタブ的には「エントリークラス」というのはCPUにAtomかCeleron N3350(N3450)くらいを搭載した製品を指すので、その観点では「いやこれハイスペックマシンでしょw」ということになりますね。
「スタンダード」と「パフォーマンス」の構成の違いは上に書いたとおりCPU、そしてRAM、ストレージ、GPUがあります。
スタンダード:RAM4GB or 8GB/1TB HDD/Intel HD Graphics(CPU内蔵)
パフォーマンス:RAM8GB or 16GB/128GB SSD + 1TB HDD/ AMD Radeon 530(VRAM4GB)
「スタンダード」のほうはまさにスタンダードな構成だと思いますが、「パフォーマンス」のほうはまさにパフォーマンスな構成ですね。…すいません、冗談です。パフォーマンスモデルはCpre i7を軸に最大で16GBのRAM、高速なSSD、そして外部GPUを搭載していますので、非ゲーミングのスタンダードノートとしては「ハイスペックマシン」といっていいでしょう。ウインタブではAMD製のGPUの試用経験が乏しく、偉そうなことは言えませんが、CPU内蔵のIntel HD Graphicsよりは格段にグラフィック性能が向上しているはずです。
ディスプレイは全モデル共通で17.3インチ、IPS液晶のFHD解像度となります。実用上は文句なしの性能になっているはずですが、パフォーマンスモデルの方はもう一段高解像なオプションがあっても良かったかもしれませんね。
そうそう、「スタンダード」と「パフォーマンス」の相違点がもう一つありました。「バッテリー」です。パフォーマンスモデルのほうがより大型のバッテリーを搭載していますが、それでも稼働時間はスタンダードタイプの方が長く(8時間)なっていて、パフォーマンスモデルは7時間となります。
2.筐体
筐体色は「メタリックシルバー」ですが、ベゼルとキーボード面はブラックになっています。ただ、配色に奇抜なところはなく、シンプルというかプレーンなノートパソコン、という印象です。筐体素材は不明ですが、メーカーの製品ページに素材についての説明がない、ということはプラスティック製だろうと思います。
天板です。まさにオーソドックス、という感じですね。天板にあるHPのロゴはプレミアムモデル用ではなく、トラディショナルなものが使われています。古いHPファンならこちらのほうがうれしいんじゃないでしょうか。また、天板の表面はソリッドな印象で、模様などは入っていません。
この製品のデザイン上のアクセントはキーボード面にあります。「浮石型キーボード」といい、完全にフラットな表面にキーが浮石のように配置されています。使用感がどうなるかはわかりませんが、見た目はすごくいいデザインだと思います。また、「木目調」の模様も入っていますね。天板とか筐体色をごくオーソドックスなデザインとカラーリングにしておいて、キーボード面でしっかり個性を主張している、というのは「うーん、センスいい!」と感心してしまいます。
側面のポート類の配置です。この製品のポートはUSBが3つ(うち2つがUSB 3.1)、あとはHDMIと有線LANポートがありますが、17.3インチとしてはそれほど充実している部類ではないと思います。スペースには余裕があると思うんですけどね。
3.価格など
HP 17-bs000はHPの直販サイト「HP Directplus」で販売中で、価格は下記のとおりです。
スタンダード(RAM4GB):96,984円
スタンダード(RAM8GB):107,784円
パフォーマンス(RAM8GB):129,384円
パフォーマンス(RAM16GB):153,144円
※税込価格
この価格、他社の17.3インチモデルと比較して「決して高くはないが特に安いわけでもない」という感じです。シビアに比較すれば何か言えるのかもしれませんが、少なくとも私には大きな違いは感じられません。性能の高さで気になるのがパフォーマンスモデルなんですが、RAM16GB版の価格であればドスパラのGALLERIA(17.3インチ)と同じくらいの価格になってしまうので、ハイスペックな17.3インチとして特に割安という感じでもないです。
なので、個人的にはスタンダードモデルをさり気なく普段使いする、というのがいいんじゃないかと思います。私はこの製品のプレーンで、でもちょっと個性のあるところ(キーボード面ですね)が結構好きです。また、このデザイン、パッケージングはHPファンにも歓迎されるんじゃないかと思います。