HPがハイスペックなChromebook、「Chromebook x360 14c-cc」をご紹介します。この1月に発売されたコンバーチブル2 in 1タイプの製品で、従来モデルからCPUの世代が新しくなり、筐体も変わっています。
1.Chromebook x360 14c スペック
HP Chromebook x360 14c-cc | |
OS | Chrome OS |
CPU | Intel Core i3-1125G4 / Core i5-1135G7 |
RAM | 8GB |
ストレージ | 128GB/256GB SSD |
ディスプレイ | 14インチIPS(1,920 × 1,080)タッチ |
LTEバンド | - |
SIM | - |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C(5Gbps)× 2、USB(5Gbps)、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(92万画素) |
バッテリー | 稼働時間最大10.5時間 |
サイズ | 321.5 x 206 x 17.9 mm |
重量 | 1.52 kg |
バリエーションモデル
スーペリアモデル:Core i3/8GB/128GB
エグゼクティブモデル:Core i5/8GB/256GB
※左からCPU/RAM/ストレージ
コメント
従来モデルからの変更点がいくつかあります。まず、CPUが第11世代のCore i3-1125G4/Core i5-1135G7となりました。Core i3-1125G4については読者の近郊ラピッドさんが詳細な説明記事を投稿してくれていて、グラフィックまわりを除けばCore i5-1135G7とほぼ遜色のないパフォーマンスである、とされています。ただし、内蔵GPUがCore i5-1135G7のIris Xeではなく、Intel UHD Graphicsにとどまりますので、「Windows PCであれば」グラフィック性能には結構な差が出ると思います。
ただ、この製品はChrome OSを搭載していますので、Chrome OS上でのグラフィック性能の差、というのは何とも言えません。例えばGoogle Playのゲームアプリでは、そもそもARM系のGPUに最適化されたタイトルがあり、それらのタイトルをプレイする場合はIris XeでもUHD Graphicsでもまともに描画できない、という現象は残ると思います。まあ、そういった例外を除けばやはりIris Xeがベターなんでしょうけど。
ストレージも従来モデルでは128GB eMMCが使われていましたが、ニューモデルではSSDとなり、Core i5モデルでは256GBという(Chromebookとしては)大容量を搭載しています。
ディスプレイは14インチのIPS液晶、FHD解像度でタッチ対応、というのは変更がありませんが、傷つきに強いゴリラガラス 5が使われるようになりました。
通信まわりではLTE/5G対応はせず、Wi-Fi6には対応します。また、USBポートはすべて伝送速度5Gbps(Gen1規格)で、Type-Cが2つ(映像出力とPDに対応)、Type-Aが1つという構成で、従来モデルから変更はありません。
サイズは従来モデルから変更がありません。ただし、重量が1.65 kgから1.52 kgに軽量化されています。それと、サイズは同じなのですが、筐体は「微妙に」変わっています。
2.Chromebook x360 14c 筐体
この製品はHPのChromebookの中でも上位で、筐体にも高級感があります。また、スピーカーがキーボード面の両側に配置され、 「BANG & OLUFSEN 」と共同開発したサウンドシステムを搭載しています。
メーカーのスペック表によれば、キーボードは「バックライトキーボード、キーピッチ:約15.45×15.45mm、キーストローク:約1.5mm、JIS標準準拠74キー」と記載されていましたが、このうちキーピッチの数値は誤りと思われます。従来モデルのキーピッチが18.7 × 18.7 mmでしたから、この製品でも同程度のキーピッチになっていると思います。15.45 mmってUMPCのキーピッチより狭いくらいですからね。
天板です。中央のHPのロゴがプレミアムタイプになっていて、この製品が上位クラスの製品であることを物語っています。
上の画像がニューモデルの側面、下が従来モデルの側面画像です。先ほど「筐体は微妙に変わっている」と書きましたが、このように微妙に変わっていますw 「ちょっと角が取れた」という感じでしょうか?
製品名に「x360」がついていますが、HP製品でこの名称が冠されている製品はすべてコンバーチブル2 in 1です。この製品もそうで、テントモードやタブレットモードにして使うことができます。また、この製品は「HP USI アクティブペン(別売り)」に対応し、4,096段階の筆圧と傾き検知に対応するペン入力が可能です。
3.Chromebook x360 14c 価格など
HP Chromebook x360 14cはHP公式ストアで販売中で、2月1日現在の価格はCore i3モデルが税込み79,000円、Core i5モデルが税込み89,000円となっています(セール価格です)。Chromebookとしてはやや高価な部類となりますが、第11世代のCoreプロセッサーを搭載し、高級感のある筐体になっていますので、「ちょっといいChromebookを」と考えている人にはお買い得と言えるでしょう。