富士通が15.6インチスタンダードノート「LIFEBOOK TH」を発表しました。「THシリーズ」という製品は数年前にもありましたが、今回発表された製品とはまるっきり別(13.3インチの変則コンバーチブル2 in 1でした)なので、このTHは新規の製品シリーズと言えます。15.6インチというディスプレイサイズながら重量が1.39 kgとモバイルノート並みで、「15.6インチモバイルノート」と言いたくなるようなノートPCです。
1.スペック
LIFEBOOK TH(WT1/E3) | |
OS | Windows 10 Home |
CPU | Intel Core i7-1165G7 |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB PCIe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチIGZO(1,920 × 1,080) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB 3.2 Gen1、HDMI、SDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(92万画素)顔認証対応 |
バッテリー | 50Wh(13.2時間) |
サイズ | 360 × 235.5 × 18.4 mm |
重量 | 1.39 kg |
LIFEBOOK THには家電量販店などで販売されるカタログモデル(TH77/E3)と富士通WEB MARTのみで販売されるカスタムメイドモデル(WT1/E3)がありますが、この記事では注文時に構成のカスタマイズが可能なカスタムメイドモデルについてご説明します。
OSはWindows 10 HomeのみでPro版は選べません。CPUは第11世代(Tiger Lake)のCore i7-1165G7のみ、Core i3やCore i5の設定はありません。RAMも8GBのみで、オンボードなのでDIYによる増設や換装も困難です。ということで、カスタムメイドモデルとは言いつつ、カスタマイズができるのはストレージ容量だけで、256GB/512GB/1TB SSDが選べます。あとはOfficeなどのソフトウェアの付属有無が選べるくらいですね。
ディスプレイは15.6インチのFHD解像度でIGZOパネルが採用されていますので、発色は素晴らしいものと思われます。
通信ではWi-Fi6(ax規格)に対応しますが、有線LANポートはなく入出力ポートの数も15.6インチノートとしては多い方ではありません。ただし、USB Type-CポートはThunderbolt 4と高規格です。
ちょっと面白いのがこれ、「充電スタンド」です。この製品の充電ポートはUSB Type-Cなのですが、このようにスタンドに立てかけるようにして充電することもできます。さらに、モダンスタンバイ(というよりはヒンジを閉じてもスリープしない設定ができるということだと思いますが)対応なので、スタンドに立て掛けた状態でコルタナやふくまろ(富士通のAIアシスタント)が使えます。この充電スタンドにはHDMIポートもあり、スタンドに立て掛けた状態で外部ディスプレイに出力することもできます。
サイズはタテ・ヨコについては15.6インチノートとしてはやや小さめ(2020年水準だと普通くらいでしょうか)、厚さについては「薄型」と言えます。また重量の1.39 kgは「非常に軽い」ですね!数字だけで言えばモバイルノートと大差ありませんし、実際にバッグに入れて毎日持ち歩くことができると思います。この「薄さと軽さ」はLIFEBOOK THの大きなセールスポイントと言えるでしょう。
2.筐体
正面から見たところです。印象としては「スタンダードノートと思えないくらいにスリム」ですね。上下左右ともベゼルがかなり細くなっています。ベゼル色も筐体色と同色です。
それと、この製品、天板とかキーボード面が「X-TEXTURE(クロステクスチャ)」という素材になっています。見た感じ「織物(繊維)」のようなのですが、実際の感触がどうなっているのかは何とも言えません。ここは私も興味があります。
キーボード面もX-TEXTUREです。
筐体色は「インディゴブルー」と「アイボリーホワイト」の2色。どっちも軽快でいい色だと思います。個人的にはインディゴブルーかなあ。天板は非常にシンプルで左下に富士通のロゴがあるのみ。
キーボードです。ゲーミングノートやクリエイターノートだと、15.6インチでもテンキーを省くケースが増えていますが、LIFEBOOK THにはしっかりテンキーがついています。キーピッチ約18.4mm / キーストローク約1.7mmと開示されていますので、富士通PCとしては若干キーピッチが狭めかな、と思います。ただし、画像を見ていただければわかるように、テンキー部分との境目には少し間隔が設けられていますし、方向キーが一段下げられているなど、ミスタイプを防ぐための配慮がなされています。
あとこれ。キーの重さ(押下圧)が2種類設定されています。このへんはさすが富士通、といいますか、細かいところも手を抜いていません。
そしてさらなる工夫が。日本の大手メーカーはキーボードの仕様に並々ならぬこだわりが感じられますが、「特に富士通は…」って感じますよね。いっぺんじっくり打鍵してみたいですわ、本当に…。
側面と入出力ポートの配置です。私だけかもしれませんが、「USB Type-Aが1つだけ」というのがどうしてもちょっと不満。SDカードリーダーやHDMIもありますので、決して不足ということでもないんでしょうけど。
3.価格など
富士通 LIFEBOOK TH(WT1/E3)は11月中旬以降の発売予定で、富士通WEB MARTには製品ページがありますが、まだ販売は開始されていません。価格(定価だと思います)はカタログモデルのTH77/E3が税込み219,780円、カスタムメイドモデルのWT1/E3が税込み206,580円から、となっています。ちなみにカタログモデルの方はストレージが512GB SSDでOffice Home & Businessが付属しての価格となっています。
また、富士通WEB MARTではクーポン割引が常態化していて、さらに会員登録(無料)をすればさらに大きな割引が受けられますので、この製品に関してもおそらく15%~20%くらいの割引が設定されるものと思われます。なので、WT1/E3だと16万円台くらいから購入できると予想します。
LIFEBOOK THは第11世代Core i7を搭載し、ディスプレイにIGZOパネルも採用する高品質なスタンダードノートです。また、重量が1.39 kgと非常に軽く、表面を覆うX-TEXTUREの感触も気になりますね。バッグに入れてあちこち持ち歩いてみたいです。
4.関連リンク
LIFEBOOK THシリーズ:富士通WEB MART
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