こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。ゲーミングノートPCというのは普通のビジネスノートPCよりも性能がよく、特に高いグラフィック性能が要求される作業ではビジネスノートPCとは段違いのパワーを見せつけてくれます。なのでゲームだけでなく動画編集や高度な画像加工などの用途にも向いています。でもサイズは大きくて重いし、ファンの騒音も気になるし、価格も決して安いとは言えません。
ドスパラのGALLERIAシリーズというのは日本製ゲーミングノートの代表格、と言っていいと思いますし、私も何台か実機を使用させてもらった経験がありますので、その性能や筐体の仕上がりなど、トータルな品質は抜群であると確信しています。でも、GALLERIAシリーズ、ライバル機種との比較では割安と言えるものの、絶対的な購入金額、という点では決して安いわけではないです。税込みだと10万円台半ばから20万円台、という感じですし、BTO製品なので構成のカスタマイズをしているうちにさらに支払額が増える、ということにもなります。なので、「ちょっと買ってみようかな」という気軽な製品でもないです。
で、GALLERIAからエントリークラスのゲーミングノート「GALLERIA QHF965HE」というのが登場しました。この製品の前身機(と言っていいと思います)「GALLERIA QHF960HE」はウインタブでも実機レビューしたことがあります。「税抜きで10万円を切る(99,980円)GALLERIA」ということでかなり人気が出たようで、あっという間に完売してしまいました。後継機たるQHF965HEも税抜きで99,980円というのは変わらず、内容を確認したら「どう考えても実質値下げ」と言えそうなものになっています。というか、「エントリークラスなのは価格だけ」ですわ。
1.スペック
このスペック表は99,980円のものではなく、税抜きで105,980円の「特別モデル」です。
この製品を「エントリークラス」と表現した理由は、価格がGELLERIAとしてはずいぶんと安い、ということのほかにもうひとつあり、「CPUがCore i5」ということです。これは前身機QHF960HEから変更がありません。一応言っとくと、Core i5ですけど4210Mという型番は上位のモバイルノートPCによく使われているCore i7-6500Uと互角くらいのベンチマークスコアが出るので、決して非力というわけではありません。
RAMは8GB、というのも前身機と同じですが、GPUはGTX960Mからワンランク上がり、GTX965Mになりました。ゲームなどの快適性はGPU性能に依存する部分が大きいので、同じCPUとRAM構成であれば、GTX965M搭載機のほうが快適であることは間違いないです。
次にストレージです。これも大きくレベルアップしていて、前身機が1TBのHDDだったのに対し、250GBのM.2 SSD + 1TB HDDという構成になりました。当然速度面も利便性も段違いです。なお、税抜きで99,980円のモデルだとストレージは500GBのHDDとなり、この部分のみが異なります。
まだまだあります。前身機は光学ドライブがついていませんでしたが、QHF965HEにはDVDスーパーマルチドライブが搭載されています。個人的にはあまり光学ドライブは使わないのですが、レンタルDVDを活用している人なんかも多いと思います(最近そう感じる機会が…)ので、ついているに越したことはないです。
さらにWi-Fiもa/ac規格に対応するようになりました。シビアにゲームやるなら有線だと思いますが、無線が速い、というのはいろんな意味で助かりますね。
こんな感じで、スペック表を見るだけでもこの製品が前身機QHF960HEから格段に進歩していることがわかります。GPUがワンランク上がった、というのがゲーミングノートとしては一番大きいんですけど、ストレージとWi-Fiのレベルアップや光学ドライブの搭載、というのはパソコンとしての実用性を大きく引き上げてくれるので、そこもうれしいところです。
実際の性能、ということについては前身機QHF960HEの実機レビュー記事をご確認ください。各種ベンチマークスコアを掲載しています。GPUが960Mから965Mに変わり、ストレージもM.2 SSDになっている(特別モデルのみ)ので、この実機レビュー記事よりは確実に性能アップしているはずです。上級ゲーマーでなければ十分快適に使える、と思いますよ。
2.筐体
筐体は前身機QHF960HEと大きくは違いません。しかし、カラーリングは少し派手になりましたね。筐体色はブラックで、随所にアクセントカラーの赤があしらわれています。
前面と側面ですが、ポート類の配置は前身機と全く同じです。右側面に光学ドライブがついたことくらいですかね、違うのは。しかし、こうしてみると結構派手ですね。
前身機の実機レビューをして、唯一気になったのが「右側のShiftキーがない」ということでした。しかし、QHF965HEにはしっかりあります、右Shiftキー。個人的にはここが最も朗報!と思っています。これでもう死角ないやん。
3.価格と発売時期
ドスパラ GALLERIA QHF965HEはドスパラ公式サイトで販売中で、価格は税抜き99,980円(税込み107,978円)、この記事で主に紹介した特別モデルが税抜き105,980 円(税込み114,458円)となっています。個人的には特別モデルのほうがよりお買い得だと思いますが、リニューアルによって内容が格段に充実したのは間違いがなく、個人的には実質値下げ、と言っていいと思います。
なお、前身機QHF960HEがすぐに完売してしまったのは、たくさん売れた、というのが一番大きな要因なのは当然として、パーツの調達が安定しなかった、というのが背景にあったようです。特にCPUは型番がやや古く、その分安く調達できるんだろうと思いますが、供給にやや不安があるのかもしれません。ドスパラに「これ、たくさん売るんですか?」とか聞いても「いや、すぐやめます」とは絶対言わないと思いますw ので、実際のところはわかりませんけど、「購入するならお早めに」とだけは言っておきます。
4.関連リンク
GALLERIA QHF965HE:ドスパラ公式サイト