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ドスパラ GALLERIA QF960HE - ドスパラのミッドレンジ・ゲーミングノートPCを試す(実機レビュー)

GALLERIA QF960HE
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。最初に言っておきます。今回はドスパラのミッドレンジのゲーミングノートPC「GALLERIA QF960HE」の実機レビューとなりますが、この製品には後継機種「GALLERIA QSF960HE」が出ていて、現在は一部の「ゲーム推奨モデル」のみの取り扱いとなっています。にも関わらずレビュー記事を書いているのは、ウインタブが今後注力していきたいゲーミングノートPCというジャンルの製品で、私自身がゲーミングノートPCのレビューを勉強するため、というのもありますし、この製品に使用されているCPUやGPUのデータを蓄積し、公開しておくことは読者の方々の購入検討に役立つという判断からです。また、あえてこの機種を決め打ちでドスパラに貸してもらえるようお願いしたのは私、というのもあります。
GALLERIA QF960HE ゲーム推奨モデル一覧:ドスパラ公式サイト
ノートゲーミングPC・ゲームパソコン:ドスパラ公式サイト

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また、この記事では同じドスパラのエントリークラスのゲーミングノートPC「GALLERIA QF940HE」との対比をしている部分が多くなっているため、下記の記事もあわせてご覧ください。
ドスパラ GALLERIA QF940HE ー 見た目はおとなしく、中身は見事にゲーミングPC!多用途に使えるハイスペックマシン(実機レビュー)

1.スペック

ドスパラ GALLERIA QF960HE スペック表

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CPU

ドスパラのゲーミングノートに使われているCPUはそんなに多くはなく、以前実機レビューをした「GALLERIA QF940HE」でCore i3-4100MとCore i5-4210Mが使われていますが、主力になっているのはCore i7-4710MQ(第4世代、Haswll)と、最近になって追加された第6世代(Skylake)Core i7-6700HQの2つです。試用機にはCore i7-4710MQが搭載されており、ゲーミングノートPCのスペックとしては申し分ないレベルといえます。ちなみに前回実機レビューしたQF940HEでもこのCPUが使われていました。上位レベルのノートPCに搭載されているCore i7-5500Uとの性能差を再掲しておきましょう。ソースはPASSMARKが公開しているベンチマークスコアです。

Core i7-6700HQ: 7651
Core i7-4710MQ: 7979
Core i7-5500U: 3,964
※2015年10月15日現在のPASSMARK公表値。数値が大きいほど高性能

Core i7-5500UというのはハイエンドのモバイルノートPCに搭載されている、ノートPC用としてはごく高性能とされているものです。最新鋭のCore i7-6700HQについてはPASSMARKのサンプルが11しかなく、まだ正確なデータとは言えませんが、それにしてもCore i7-4710MQは第4世代のCPUとはいえ、かなりのハイスペックであることがわかりますね。

GPU

試用機に搭載されているGPUは「NVIDIA GeForce GTX 960M 2GB」で、ゲーミングノートPCには非常に多く使われているものです。前回のQF940HEでは「NVIDIA GeForce 940M 2GB」でしたから、格段の性能アップが期待できます。実際の性能についてはベンチマークスコアで表すのが一番いいと思いますので、のちほど掲載しますね。

その他

試用機のRAMは8GB、ストレージはHDD500GBとなっており、これはQF960HEの標準構成です。RAMやストレージについては増設が可能となっていますが、正直なところこの構成でも十分な気がします。ただ、OSが64ビットなので、RAMはいくらでも搭載できるというか、実用上の不安を感じるのであれば増設するのもありかな、とは思いますけどね。

ディスプレイは15.6インチ非光沢ワイド液晶(1920×1080)となっています。スタンダードノートPCよりは高解像度ですが、ハイエンドのゲーミングノートPCだとIGZOとか、かなり高精細なものを搭載していることを思えば、もうワンランク上を、ということも言えますね。前回実機レビューをしたQF940Mとのハードウェア的な差異は非常に小さく、GPUだけ、と言っていいと思います。

2.筐体チェック

QF960HEの筐体はQF940HEによく似ていて、ゲーミングノートPCとしてはいたって地味で、ビジネスノートPCとして見ても違和感がありません。派手好きな人には向かないと思いますが、さりげなくハイスペックマシンを使いたいという人にはいいと思います。

GALLERIA QF960HE 天板
天板は黒無地でプラスティック製です。そんなに高級感は感じませんが、さりげなくていいですね。QF940HEとの違いは「GALLERIA」のロゴプレートがついていることくらいです。

GALLERIA QF960HE 筐体左側面
筐体左側面です。排気口があって、少しだけコワモテですが、必要なポート類が整然と並んでいます。USB3.0ポート2つにHDMI、ヘッドフォンジャックとマイクロフォンジャック、そして電源ですね。

GALLERIA QF960HE 筐体背面
筐体の背面には何にもないです。

GALLERIA QF960HE 筐体右側面
筐体右側面です。USB2.0ポート一つにディスプレイポート(D-Sub)、それにLANポート(RJ45)があります。あと、DVDドライブもありますね。

GALLERIA QF960HE 筐体前面
筐体前面中央にはPCの状態を表すLEDインジケーターがついています。ここはこの筐体の独自性を感じるところですが、QF940HEと同じですね。

筐体のデザインだけでなく、機能面でも特に変わったところに変わったものがある、ということはありません。ごくシンプルに、必要にして十分、という感じです。

GALLERIA QF960HE キーボード
キーボードです。ドスパラ製品なので、打鍵感は文句なしに素晴らしいです。一方Windowsキーの位置が右側にあったり、DELETEキーが右上の、すこしなじみのない位置にあったりするのはご愛敬といいますか、多少慣れを必要とします。読者の方はともかく、私個人としてはドスパラのキーボードには全く疑いを持っておらず、レポートするのが無駄なんじゃないか、と感じます。QF960HEについても、予想をまったく裏切ることのない、本当に気持ちのいいキーボードです。

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あと、パームレストはアルミですね。ちなみにQF940HEはプラスティック製でした。使用中ずっと手を置いているので、パームレストのしっかり感がある、というのは使用感を大きく向上させます。

あと、QF940HEの時に感じた、「ファンの騒音」ですが、QF960HEにはファンを調整するボタンが筐体右上にあります。「ファンを止める」という過激な機能じゃなくて、むしろファンを強めたいときに使うのですが、この機能があることによって、平均的なファンの騒音は抑えられているように感じました。「ちょっと音が大きめかな」くらいの感想です。ただし、本来の仕事(ゲームですね)中はもちろんファンが頑張ってしまうのでそれなりにうるさいですけどね。

3.ベンチマークテスト

「スペック」のところで、「QF940HEとの差はGPUくらいなもの」と書きましたが、GPUの差はパフォーマンスに非常に大きい影響を及ぼしています。

GALLERIA QF960HEでドラクエベンチ1
GALLERIA QF960HEでドラクエベンチ
まずはドラクエベンチです。ウインタブの実機レビューで初めてメタルスライムが出ました。標準品質だろうと最高品質だろうと全然問題ないことは明らかです。でも、ここで一つ訂正があります。今回の記事でなく、前回のGALLERIA QF940HEの方なんですけど、実はドラクエベンチだけはPC側で設定してやらないと外付けGPUを認識しないみたいなんです。なので、今回のレビューの数値は正確なんですが、QF940HEのドラクエベンチの数値は内蔵GPUであるIntel HD Graphicsのものです。そのため、ドラクエベンチに関してはQF960HEのほうがQF940HEよりもいい成績だよね、ということは言えません。すみません。

GALLERIA QF960HE 3DMARKの結果1
GALLERIA QF960HE 3DMARKの結果2
GALLERIA QF960HE 3DMARKの結果
次に3DMARKの結果です。こちらはQF940HEとの比較が可能なデータとなります。「Cloud Gate(ベーシックなノートPCや家庭用PC向け)」「Sky Diver(ゲーミングノートPCやミッドレンジのPC向け)」そして「Fire Strike(ハイパフォーマンスなゲーミングPC向け)」のいずれでもQF940HEの2倍かそれ以上のスコアになっていて、3DMARKのいう「ゲーミング・ラップトップ(2013)」よりも高いスコアになっていることがわかります。しかし、ゲーミングデスクトップPCの半分程度のスコアでもありますね。QF960HEはノートPCなので、デスクトップのゲーミングPCには及ばないにしても、水準以上の性能は発揮できている、と判断してもいいでしょう。これならオンラインゲームも快適に遊べそうです。

GALLERIA QF960HE DDONベンチ1
GALLERIA QF960HE DDONベンチ2
最後に、あまり参考にならないかもしれませんが最近私がよく遊んでいる「ドラゴンズ・ドグマ・オンライン(DDON)」のベンチマーク結果を掲載します。QF940HEでも同じようにテストしたのですが、やはりQF960HEのほうが遥かにスコアが高く、特に「最高品質・フルスクリーン」の際には2倍近いスコアとなっています。

4.終わりに

GALLERIA 960HEは、前回実機レビューをしたQF940HEと同様、見た目はおとなしく、言われなければゲーミングノートPCであるということはわからないくらいです。しかし、各種ベンチマークスコアが示すように、普通のノートPCとは明らかに異なる、極めてパフォーマンスの高い製品であるといえます。ゲーム系のテストのみではありますが、Officeとかのビジネスソフトでも、Photoshopなどの画像加工ソフトでも抜群の性能を発揮することは間違いないでしょう。価格についてもざっくり言って「10万円ちょっと」の製品ですから、そんなに割高という印象もありません。もちろんノートPCとしては重く、携帯に適しているとは言えませんが、15.6インチというディスプレイサイズを思えば、もともとモバイル機としての利用を考えて購入する人はいないと思います。

下位機のQF940HEとの比較では、一見するとGPUの違いのみ、ということになりますが、GPUがパフォーマンス(特にゲーム)に及ぼす影響は極めて大きく、価格差以上の効果は間違いなくある、と言っていいでしょう。ゲーミングPCの場合、ゲームごとにメーカーが「推奨PC」というのを用意してくれているケースがあり、遊びたいゲームが決まっている場合は「推奨PC」から選ぶといいのですが、そうはいっても何年も一つのゲームしか遊ばない、ということもないでしょうから、やはり予算の許す範囲内で高性能な製品がほしい、というのも人情です。前回、QF940HEの実機レビューをした際、「これで十分なんじゃね?」と思ったのですが、よりハイスペックな製品を試用してみると、「やっぱこっちだよね」という結論になってしまうのもまた人情かな、と。

記事の冒頭書いたとおり、GALLERIA QF960HEには後継機種として、「GALLERIA QSF960HE」という製品が登場しています。筐体や製品の基本構成に変化はないと思われますが、CPUが第6世代(Skylake)のCore i7-6700Uとなり、さらに今ならサービスでSSD128GBもついてきます。QF960HE以上の性能であることが期待される新製品で価格のほうもあまり変わりませんから、購入を検討している方はQSF960HEをどうぞ。

また、現在「ゲーム推奨モデル」のみとなっているレビュー機QF960HEについても価格が割引となっていますし、CPUが第4世代とはいえ後継機QSF960HEに対して全くそん色ない性能ですから、「新型、旧型」ということに対するこだわりがないのであれば、現在むしろお買い得になっている、ということもいえますね。

5.関連リンク

GALLERIA QF960HE ゲーム推奨モデル一覧:ドスパラ公式サイト
ノートゲーミングPC・ゲームパソコン:ドスパラ公式サイト
ガレリア QSF960HE:ドスパラ公式サイト

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コメント

  1. トシ より:

    ゲーミングキーボードでWinキーが右にあるのって誤押下防止だったと思う

    • wintab より:

      トシさん、こんにちは、コメントありがとうございます。たしかに、Windowsキーをやむを得ず右にした、とかは考えにくく、あえてそうしている、としか思えないですね。ちなみにパソコン工房のLEVELインフィニティとかDELLのALIENWAREは普通に左側にありました。いっぺんドスパラに聞いてみます。