DELLが最上位の製品ブランド「XPS」の15.6インチノート「XPS 15」にCore i9モデルを追加しました。…という趣旨で記事を書き始めているわけですが、実はウインタブ、「まだXPS 15の紹介記事を掲載していない」という大失態に気づいてしまいました。「XPS 15 2 in 1」とか「XPS 13」とか、今やレアものである「XPS 12」の記事は散々書いているくせに、XPS 15だけ抜けていました。すみません…。
ということで、改めてXPS 15の紹介をしていきたいと思います。つい先日「ThinkPad X1 Extreme」が発売され、「ビジネスマシンとしてはこれが最強かな」なんて思っていたのですが、実はこのXPS 15、X1 Extremeに一歩も引けを取らないハイエンドマシンです。
1.スペック
つい先日追加されたCore i9-8950HKはもちろんのこと、Core i5とCore i7もCoffee Lake世代の6コアCPUです。また、Core i5モデルを除き外部GPUのGeForce GTX1050Tiも搭載されます。つまり、ゲーミングノートとしても使えるスペックです。RAMも下位グレードは8GBですが、基本的に16GB、上位グレードは32GBもの大容量となります。
ストレージはCore i5モデルのみ1TB SSHD(HDDに小容量のフラッシュメモリを追加したもの)、それ以外はすべてSSDで、上位グレードは1TB SSDとなります。
「XPSといえばディスプレイ」ですよね?この製品のディスプレイはIPS液晶でFHD解像度(非タッチ)と4K解像度(タッチ)が用意されます。細かい話は置いておいて、CPU、GPU、RAM、ストレージ、ディスプレイ解像度に関してはThinkPad X1 Extremeと同等クラスと言っていいでしょう。製品価格が決して安くはないのでオンラインゲーム用に購入するのは厳しいと思います(ゲーム用と割り切ればより低価格でさらにスペックの高い製品があるという意味です)が、オンラインゲームも含め、高度な画像加工や動画編集、そして専門的で高度な技術系の演算処理もこなせるくらいの実力だと思います。
ネットワーク(無線)アダプターはKillerのものが採用され、入出力ポートではThunderbolt 3も装備されます。ポートの数は15.6インチとして「並」クラスではあるものの、後述する筐体構造を考慮すれば素晴らしい構成だと思います。
また、サイズもすごいですね。横幅357 mmというのは(すいません、うろ覚えなので)世界最小かどうかわかりませんが、最小クラスであることは間違いがありません。それと、重量も構成によっては2 kgを切ります。
2.筐体
スペックがすごい、というのはわかりましたが、筐体ももちろん「すごい」です。XPSの名に恥じない狭ベゼルで、ベゼル幅は5.7 mmです。XPS 13はベゼル幅4 mmなので、それには負けちゃいますが、ディスプレイサイズも大きいので、これでも「ベゼルレス」という感じがします。ディスプレイガラスはゴリラガラス 4です。
筐体素材は「アルミ削り出し」ですね。XPS 13と同じく、高級感と質感が非常に高いものになっています。でないと「XPS」とは名乗れないでしょう。
キーボード面です。注意したいのは、この製品は15.6インチながらテンキーの装備がない、という点です。これはThinkPad X1 Extremeも同様です。なお、この製品は注文時に日本語配列か英語配列を選ぶことができ、どちらを選んでもバックライトがついています。
参考までにXPS 15 2-in-1のキーボードを掲載します。XPS 15 2-in-1は「Mag Lev(マグレブ、電磁浮遊式)」という特殊な方式のキーボードを採用していますし、方向キーの配置など、XPS 15とは異なるデザインになっていますが、見た目はよく似ていると思います。また、パームレストの素材はXPS 13と同様、カーボンファイバー製となっていて、その点はおそらくXPS 15も同様だと思います。独特の少ししっとりした感触です。
側面とポートの配置です。「1.SDスロット、2.USB 3.1、3.バッテリ・ゲージ・ボタンおよびインジケータ、4.Nobleロック(セキュリティロック)スロット、5.DC-IN、6.HDMI、7.Thunderbolt 3(USB 3.1 Gen 2 Type-C、8.オーディオジャック」です。
ご覧のように、モバイルノートと呼んでもいいくらいの薄型サイズです。
3.価格など
DELL XPS 15はDELL公式サイトで販売中で、9月15日現在の価格(セール価格です、一部モデルのみ紹介)は下記のとおりです
プレミアム(Core i5/8GB/1TB SSHD/FHDディスプレイ):126,133円(136,223円)
プラチナ(Core i7/GTX1050Ti/16GB/512GB SSD/FHD):191,383円(206,693円)
スプレマシー(Core i9/GTX1050Ti/32GB/1TB SSD/4K):308,833円(333,539円)
さすがにフル装備となるCore i9搭載の「スプレマシー」は30万円を越えてしまいますが、Core i5に外部GPUなし、非タッチのFHDディスプレイとなる「プレミアム」ならかなり安く買えます。スプレマシーを見てしまうとしょぼく感じられますが、プレミアムでも十分に上級ノートPCと言えるスペックですし、筐体品質はXPSそのものなので、こちらもかなりお買い得な製品だと思います。
また、XPS 15は注文時にある程度のカスタマイズが可能なので、他のDELL製品よりは好みの構成にしやすいというメリットもあります。ThinkPad X1 Extremeの購入検討をしている人は、このXPS 15も比較対象にしてみる価値があるのでは?
コメント
うーん、Core i9を搭載するのならGPUは1050Tiじゃ勿体無い気がします
外付GPUを使用するならともかくとして、ノートPCのGPUは普通は換装出来ない部品なのでどうせ売価が相当に高くなるんだったら2080や1080とは言わないまでもせめて1070を積んでほしかったですね
とまで書き込んだ時点でこの機種がスリムな筐体である事が売りの一つである事実を失念してました;
これだけのコンパクト機だったらエアフローやバッテリーの保ちの関係も有って上位GPUの搭載は無理でしたね
でも何となく、まるで軽自動車に5000㏄24バルブDOHCエンジンを積んだ様な違和感が有るんですよね・・・;
こんにちは。私もそう思います。ゲーム専用でないのなら、またワークステーション級の製品でないのなら、Core i7-8750Hのほうが価格面でもバランスが取れると思います。私のレベルだと「Core i7-8750Hだと不満でCore i9なら快適」という場面がどんなものなのかイメージできませんしね。