こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。遅ればせながらCES 2017(The International Consumer Electronics Show、2017年1月5日から米国ラスベガスで開催の国際展示会)ネタをスタートさせます。年末年始はずっと実機レビューやってた気がします…。大手の情報サイトだとスタッフを現地に派遣してタイムリーに記事を書けているわけですが、ウインタブの場合はその予算もなく、そもそも派遣するスタッフもいない状況なのでw 情報が遅いぶん、しっかり調べて記事を書こうと思います。
今回はDELLの名機「XPS 13」に追加された2 in 1タイプ「XPS 13 2 in 1」を紹介します。XPS 13は「ベゼルレス」のスタリッシュでコンパクトな筺体をもつ13.3インチサイズのモバイルノートで、「予算があれば買いたい」製品の一つに違いないと思いますが、そのXPSが2 in 1に、ということなので、思わず色めき立ってしまいます。
1.スペック
OS: Windows 10 Home / Pro
CPU: Intel Core i5-7Y54 / i7-7Y75
RAM: 4GB / 8GB / 16GB
ストレージ: 128GB / 256GB / 512GB SSD
ディスプレイ: 13.3インチ(1,920 × 1,080)/(3,200 x 1,800)
ネットワーク: 802.11ac、Bluetooth 4.1
カメラ: ワイドスクリーンHD(720 p)Webカメラ
ポート:
USB 3.1(PowerShare仕様) x2(うち1つはThunderbolt 3)
microSDスロット、オーディオジャック、Noble Lockスロット
バッテリー稼働時間: 13時間(ビジネスアプリ)~15時間(動画視聴)
サイズ: 304 × 199 × (8 -13.7) mm / 1.24 kg
従来からあるクラムシェルのXPS 13はCore i機ですが、この製品のCore i5とかi7というのは「Kabylake世代のCore m」というべきもので、Core i5-7200Uとかi7-7500Uなどとは別のものです。処理性能がどのくらいなのかは未知数ですが、私の数少ないKabylake試用経験に照らすと、SkylakeのCore mよりはかなりパフォーマンスが向上しているとは思います。
CPUのほか、OS、RAM、ストレージについて細かく選べるものの、BTO的なものではなく、レディメードです。米国でのバリエーションは
Home版OS、Core i5、4GB、128GB、FHD: 999.99ドル(約117,000円)
Pro版OS、Core i5、8GB、256GB、FHD: 1,249.99ドル(約146,300円)
Pro版OS、Core i7、8GB、256GB、FHD: 1,349.99ドル(約158,000円)
Pro版OS、Core i7、16GB、256GB、FHD: 1,449.99ドル(約160,700円)
Pro版OS、Core i7、8GB、512GB、QHD+: 1,749.99ドル(約204,800円)
Pro版OS、Core i7、16GB、512GB、QHD+: 1,849.99ドル(約216,500円)
※左からOS、CPU、RAM、ストレージ、ディスプレイ解像度の順で表記しています
の6つです。特に名前はついていませんが、日本だと「スタンダード」とか「プレミアム」とか「プラチナ」なんていうグレード名になると思います。
また、この製品はクラムシェルのXPS 13をキーボード非分離型の2 in 1にしたものですが、サイズは若干変更されています。普通だとこのように筺体を2 in 1化すると重くなるのですが、この製品の場合若干薄型となり、重量も50 gくらいですが軽量化しています。つまり、よく似た筺体ではあるものの、ヒンジ以外の部分についても新設計、ということです。
クラムシェルのXPSと比較して、ちょっとマイナス、というところもあります。入出力ポートが減り(USBポートがひとつ減り、カードリーダーがフルサイズのSDからmicroSDになりました)、バッテリー稼働時間が若干短くなっています。ただし、バッテリー稼働時間に関しては日本では異なる表記になるかもしれませんね。
2.筺体
2 in 1になってもXPS 13の持ち味である「InfinityEdge(極細ベゼル)」はそのままです。そして、2 in 1化したことにより、全モデルがタッチ操作可能となりました。
いわゆる「4つのスタイル」ですね。ベゼルがないに等しいデザインなのでタブレットモードやテントモードにしてもかなりスタイリッシュで存在感があります。
また、この製品は専用のスタイラスペンを使用すれば2,048段階の筆圧対応の手書き入力が可能になっています。なので、テントモードやタブレットモードの出番も多いかもしれませんね。
正面、そして側面から見ると、クラムシェルのXPSとそっくりです。ただ、カメラがロゴマーク下に移動されています。クラムシェルの方もベゼルが極細なので、ディスプレイ面の左下にカメラがあるんですけどね。
各部名称です「1.スピーカー(両側面にあります)、2.電源ボタン、3.MicroSDスロット、4.USB Type-C 3.1、5. Noble Lockスロット、6. Thunderbolt 3、7.オーディオジャック、8.LEDインジケーター」となります。
なお、筺体素材はクラムシェルのXPSと同様にCNC加工のアルミとカーボンファイバー(キーボード面)製です。ガラスはゴリラガラスですね。クラムシェルの方は実機レビューをした経験があり、非常に質感が高かったことを覚えていますが、2 in 1のほうもそれと同等の、高級感あふれるものと思われます。
3.価格と発売時期
DELL XPS 13 2 in 1は米国ではすでに発売されており、バリエーションと価格は上に書いたとおりです。一応再掲しますね。
Home版OS、Core i5、4GB、128GB、FHD: 999.99ドル(約117,000円)
Pro版OS、Core i5、8GB、256GB、FHD: 1,249.99ドル(約146,300円)
Pro版OS、Core i7、8GB、256GB、FHD: 1,349.99ドル(約158,000円)
Pro版OS、Core i7、16GB、256GB、FHD: 1,449.99ドル(約160,700円)
Pro版OS、Core i7、8GB、512GB、QHD+: 1,749.99ドル(約204,800円)
Pro版OS、Core i7、16GB、512GB、QHD+: 1,849.99ドル(約216,500円)
※左からOS、CPU、RAM、ストレージ、ディスプレイ解像度の順で表記しています
うーん、4Kディスプレイは魅力なんですけど、最下位の構成でも十分に使えるスペックなんだよなあ…。この製品は極細ベゼルにせよ、アルミ&カーボン素材にせよ、筺体の品質が抜群ですから、個人的には一番安いのでもいいのかな、と思ってしまいます。
日本での発売時期は未定ですが、どう考えても日本発売はあり、と思います。CPUのスペックが異なるので、絶対的な処理性能はクラムシェルのXPS 13のほうが上だと思いますが。サイズ感がほぼ同じな上、筆圧対応の手書き入力も可能、ということもありますので、こっちのほうが人気が出るかもしれませんね!
4.関連リンク
New XPS 13 2-in-1:米国DELL 製品ページ
コメント
これ買うなら、価格的に米Razer社のblade Stealthまで考えちゃう。
外付けグラボRazer coreって、ガジェットとして萌えませんか?
kinji sumimoriさん、こんにちは、コメントありがとうございます。確かにそうですね。グラボの他にも、とにかく合体したり変形したりといった、ロボットっぽいギミックに惹かれてしまいます。
Razer CoreはTB3載ってれば使える可能性は大いにありますよ
http://blog.livedoor.jp/wisteriear/archives/1059916230.html
現状だとTB3のちっぶはほぼIntel製なのでドライバさえ手に入れてしまえばよさそう
ただ結局高くて買えない気がしますが
前々から思っていたんですが、解像度3200×1800を4Kと表記するのは如何なものかと?
4Kとは4000のことなので、3200×1800であれば、QHD+(DELL公式はこの表記)とか、3Kと表記するのが正しいかと。
一般的には、4Kといえば、3840×2160のことを指すと思われます。
ゴシックスノウさん、こんにちは、コメントありがとうございます。ご指摘に基づき、次回以降「~K」という表記はしないことにします。