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DELL Inspiron 11 3000 2 in 1 - フレンドリーな11.6インチ2 in 1、見かけによらず高品質だよ!(実機レビュー)

DELL Inspiron 11 3000 テントモードこんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回はDELLの11.6インチ、キーボード非分離型の2 in 1「Inspiron 11 3000」の実機レビューです。この製品はDELLのエントリークラスのノートPC「Inspiron 11 3000」を2 in 1スタイルに変更したモデル、といってよく、ローエンドのものは税抜き39,980円(定価ベースです)から購入できる、お手軽なものになっています。私はこの製品のノートPC版のほうは過去に実機レビューしたことがあり、非常に良い印象を持っているため、今回のレビューも大変楽しみにしていました。
DELL Inspiron 11 3000 -これぞクラウドブック!しっかり感抜群の11.6インチモバイルノート(実機レビュー)
DELL Inspiron 11 3000 エントリー・プラス - クラウドブックをスペックアップ!きびきび動く11.6インチノートPC(実機レビュー)

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1.スペック

OS: Windows 10 Home 64ビット
CPU: Intel Celeron N3060 / Pentium N3710 / Core m3-7Y30
RAM: 4GB
ストレージ: 32GB eMMC / 128GB SSD / 500GB HDD
ディスプレイ: 11.6インチ(1,366 × 768)
ネットワーク: 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.0
入出力: USB 2.0 × 2、USB 3.0、HDMI、microSDスロット、オーディオ、電源
サイズ: 291.6 × 201.9 × 20.9 mm / 1.21 kg~ 1.31 kg
価格: 39,980円(税抜き)~

この製品は今年6月に登場したのですが、その後マイナーアップデートを繰り返しており、現在は上のスペック表のとおりになっています。グレードが3つ存在し、CPU、RAM、ストレージの構成は下記のとおりです。

エントリー:Celeron N3060 /RAM4GB / 32GB eMMC
エントリー・プラス:Pentium N3710 / RAM4GB/ 128GB SSD
スタンダード:Core m3-7Y30 / RAM4GB / 500GB HDD or 128GB SSD

ローエンドの「エントリー」はクラウドブック・スペックと言ってよい内容ですが、RAMはしっかり4GB搭載されています。また、最上位の「スタンダード」はCore m(Kabylake)を搭載した、なかなかのハイスペックマシンとなっています。

DELL Inspiron 11 3000 システム情報
DELL Inspiron 11 3000 ストレージ情報
私が試用したのは「エントリー・プラス」で中位スペックでした。個人的にはこの製品の特性によくあったグレードだと思います。では、筺体説明から。

1.筺体

DELL Inspiron 11 3000 同梱物
同梱物です。試用機は新品ではなかったので、実際の同梱物とは異なる可能性があります。試用機に付属していたのは電源ケーブル、ACアダプター、クイックスタートガイド(取扱説明書)、そして「安全および認可期間に関する情報」という冊子でした。

DELL Inspiron 11 3000 天板
試用機の筐体色はレッド(いいっすねー)で、筺体素材はプラスティックです。ただし、ノートPC版のレビューの際にも書いたのですが、プラスティック製であることを生かしたカジュアルなデザインであり、なおかつ剛性感を感じる素晴らしいもので、このくらいの価格帯の製品としては満点をあげたいくらいの質感です。私はこのシリーズの筺体センスを非常に高く評価します。

DELL Inspiron 11 3000 左側面
左側面です。画像左からDC-IN、HDMI、USB 3.0ポート、microSDスロットです。この角度から見るとわかる通り、ディスプレイ側、キーボード側とも無理に薄型にしてはおらず、そのかわり丸みをもたせた柔らかいデザインになっています。

DELL Inspiron 11 3000 前面
前面(開口部)です。こちらにはポート類は何もついていません。

DELL Inspiron 11 3000 背面
背面です。こちらにも何もポート類はありません。ヒンジの形状がこの製品が2 in 1であることを主張していますね。

DELL Inspiron 11 3000 右側面
右側面です。画像左から電源ボタン、音量ボタン、オーディオジャック、USB 2.0 × 2、Nobleロックスロットです。11.6インチサイズの製品ですが、USBポートは合計で3つあり、HDMIもついているため、見かけによらず、しっかりと実用性を確保しているといえます。

DELL Inspiron 11 3000 底面
底面です。中を開かないとバッテリーは見えません。筺体素材は上に書いたとおりプラスティックですが、天板や側面には美しい光沢があるのに対し、底面は光沢処理は施されていません。

DELL Inspiron 11 3000 キーボード
キーボードです。11.6インチサイズということで、個々のキーのサイズはやや小さめですが、特に打ちにくいということはありません。また、レイアウトにも強いクセはなく、しいて言えば右端のENTERキーやShiftキーが若干小さめかな、というくらいです。私が試用していて、必要なキーが省略されていて困った、ということもありませんでした。

DELL Inspiron 11 3000 キーボード拡大
キートップはフラットですし、特に工夫が凝らされている、という感じはありません。また、高級感がある、ということもないです。でも打ちやすいですね。普通にいい感じだと思います。

DELL Inspiron 11 3000 ノート形態
DELL Inspiron 11 3000 スタンドモード
DELL Inspiron 11 3000 テントモード
DELL Inspiron 11 3000 タブレットモード
このタイプの2 in 1のお約束である「4つのスタイル」で撮影してみました。この製品は11.6インチサイズであり、重量も1.2~1.3 kgと比較的軽量なので、これらの形態も活用する気になれます。特にタブレットモードはヘンに薄さを強調しておらず、それなりに厚みがあるのですが、カドのとれた形状は手に馴染みやすく、なかなか快適に使えました。

DELL Inspiron 11 3000 タブレットモード側面
タブレットモードでの側面画像です。厚みはありますけど、なんとなく許せるデザインに見えませんか?

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Inspiron 11 3000シリーズはパッとみた感じ、フレンドリーなデザインなんですが、実はかなり厳しい耐久テストをクリアしていて、DELLの製品ページにはこのような記載があります。

• 過酷な熱条件
ロッカールームから閉め切った車内まで、Inspironノートパソコンが短時間の過酷な熱条件(最大65 °C / 149 °F)に耐えられるかどうかテストしています。
• ヒンジの緩み
Dellでは、Inspironノートパソコンが、カバーを20,000回開閉してもヒンジに緩みがないことを確認しています。
•入力環境の耐久性
よく使用されるキーを1,000万回打鍵し、またタッチパッドボタンを100万回タッチするテストを実施し、エラーが発生しないことを確認しています。
• ボタンの耐久性
電源ボタンおよびマルチメディアボタンで問題が発生しないように、全ボタンを最大4万回押して耐久性をテストしています。
•PC 本体のひねり
すべてのInspironノートパソコンの基部とカバーに2万5,000回以上もひねりを加えるテストを実施することで、内部の部品がきちんと保護されていることを確認しています。

もちろん実機レビューで試用機に無茶なことはできませんが、実際にしばらく使っていて、とにかく筺体の剛性感は高いと感心できました。この点、全く「見かけによらない」です。

それと、試用機の「レッド」かなりいい色ですよ!私のようなおっさんが電車の中で使うのは少し気が引けますが、特に若い人や女性にはおすすめです。ちなみに「ホワイト」も選べるので、おっさんも安心です。

3.使用感

ノートPCとして、またタブレットとしてしばらく使ってみました。後述するベンチマークテスト以外は特に負荷のかかることはしておらず、テキスト入力やWebブラウジング、動画視聴程度です。

まず、ノートPC形態でのテキスト入力ですが、キーボードの打鍵感がかなりいいです。キーのサイズはやや小さめですが、11.6インチサイズであることを思えば十分納得できるものですし、使い始めてからすぐに慣れることができる程度のサイズ感になっています。また、キーストロークは浅めで、打鍵感は「パチパチ」でも「カポカポ」でもなく、独特のしっかり感があります。打鍵音もかなり小さく、静かな場所でも問題なく使えると思います。

タブレットモードでは適当に動画を観てみました。スピーカーの音質は「可もなく不可もない」といった感じで、価格なり、と考えていいと思います。本格的に音楽を聴くと少し不満が出ますね。

DELL Inspiron 11 3000 ディスプレイ
この製品、いやこのシリーズで唯一不満なのがディスプレイです。おそらくTN液晶だと思いますが、画面がやや白っぽく感じられ、視野角も少し狭いです。ビジネス系の用途であれば全く問題はありませんが、「映像を楽しむ系」だと少し不満が残るかもしれません。私はこの製品の仕上がりは素晴らしいと思いますが、これだけ残念!といつも思います。

また、バッテリーですが、「持ちます」。この製品はバッテリー稼働時間について説明がありませんが、ノートPCのほうのInspiron 11 3000だと最大10時間以上も使えることになっていまして、この製品の場合もディスプレイを暗めにしたり、バックグラウンドの処理を止めたりして節約を心がければそのくらいまでは行けそうです。

最後に、試用機が搭載していたPentium N3710についてです。残念ながら、比較的軽めの作業ではAtom機との大きな相違点はありませんでした。以前ノートPCの方で同じPentium機を試用した際と同様、特に差を感じるのはアプリの起動、インストールやWindows Updateの際の所要時間でした。こういう細かい差の積み重ねが「ちりも積もれば山」になるんでしょうが、瞬間的に大きな感じることはほとんどありませんでした。

4.性能テスト

今回は「ドラクエ X ベンチマーク」と「ドラゴンズドグマオンライン ベンチマーク」を実施しています。なお、これら2つのスコアを確認した上で、3D Markに関しては実施を見送りました。

DELL Inspiron 11 3000 ドラクエベンチ
参考:
Lenovo ThinkPad 13(Core i3-6100U): 5,409
ドスパラ Critea DX11(Core i3-6100U): 4,956
Lenovo Miix 700(Core m5-6Y54): 4,741
DELL XPS 12(Core m5-6Y57): 4,658
Lenovo Yoga 700(Core m3-6Y30): 4,004
GPD WIN(Atom X7-Z8750): 2,903
DELL Inspiron 11 3000(Pentium N3700): 2,344
Jumper EZBook Air(Atom X5-Z8300): 1,929
ドスパラ Diginnos Stick DG-STK4S(Atom x5-Z8500): 1,871
YEPO 737S(Atom x5-Z8300):1,631
ドスパラ Diginnos DG-D10IW3(Atom x5-Z8300): 1,570
DELL Inspiron 11 3000(Celeron N3050): 1,446

性能テストではこの結果がわかりやすいと思います。Pentiumといえば往年のハイエンドCPUの名称ですが、現代のPentiumはそこまで高性能なものではなく、ドラクエベンチではAtomよりもやや上、Core mには大きな差をつけられてしまう、というレベルです。なので、Atom機に慣れている私にしてみれば試用中の挙動にAtom機との大きな違いを感じられなかった、ということですね。

DELL Inspiron 11 3000 DDONベンチ
参考:
Lenovo ThinkPad 13(Core i3-6100U): 2,393
ドスパラ Critea DX10(Core i3-6100U): 1,960
DELL XPS 12(Core m5-6Y57): 1,844
Lenovo Yoga 700(Core m3-6Y30): 1,220
DELL Inspiron 11 3000(Pentium N3700): 1,051
DELL Inspiron 11 3000(Celeron N3050): 1,022

一方でDDONのほうはちょっと不本意です。一応何度か時間を開けて試してみたのですが、800点台半ばというのが平均的なスコアとなりました。原因は不明ですが、姉妹機であり、ほぼ同じCPUを搭載するノートPC形態のInspiron 11 3000とほぼ互角、と考えてもいいのかな、と思います。

5.まとめ

DELL Inspiron 11 3000はDELL公式サイトで販売中で、価格は下記のとおりとなっています。

エントリー:Celeron /32GB eMMC: 39,980円(税込み43,178円)
エントリー・プラス:Pentium / 128GB SSD: 54,980円(税込み59,378円)
スタンダード:Core m3 / 500GB HDD: 62,980円(税込み68,018円)
スタンダード:Core m3 / 128GB SSD: 64,980円(税込み70,178円)

なお、DELL公式サイトはよくセールをやっていて(この記事を書いている時点でもやってます)、実際にはこれよりもかなり安く購入することができます。

日頃、低スペック機を擁護する傾向にあるウインタブですが、この製品に関してもその論調は変わりません。といいますか、筺体デザイン、ディスプレイ品質などを加味すると、この製品に適したCPUってCeleronとかPentiumなんじゃないか、と思います。これら低位グレードの製品であってもRAMはしっかり4GB搭載していますし、筺体の可愛らしさとは裏腹の頑丈さも共通です。一方でディスプレイ品質が若干落ちるところがありますので、総合的にみてCeleron、Pentiumモデルだとコスパ面でも筺体デザインから受けるイメージでも、すごくバランスが取れると思うんですよね。Core mだと価格も上がってしまいますし、使っているうちにCPU以外のところで不満が出てくるかもしれないなあ、と思いました。

6.関連リンク

New Inspiron 11 3000シリーズ 2-in-1(2016/6/3発売)
inspiron-11-3179(2016/9/16発売)

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