こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回は10月26日に発表されたばかりの高性能Chromebook「ASUS Chromebook Flip C436FA」の実機レビューです。ウインタブではここ1年で2台のASUS製Chromebookを購入していて、そのうちの「Chromebook Flip C434TA」の後継機種がC436FAとなります。ASUSのChromebookの中では上位モデルという位置づけで、高いスペックと筐体品質を備える製品です。
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1.スペック
Chromebook Flip C436FA | |
OS | Chrome OS |
CPU | Intel Core i3-10110U/Core i5-10210U/Core i7-10510U |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB/16GB |
ストレージ | 128GB/256GB/512GB PCIe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチ(1,920 × 1,080)タッチ |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB 3.1 Gen1 Type-C × 2、オーディオジャック、microSDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(92万画素) |
バッテリー | 稼働時間 約11.8時間) |
サイズ | 319.5 × 208 × 13.76 mm |
重量 | 1.15 kg |
最初にスペックを確認します。OSはChrome OSで、2020年からGoogleがChrome OSのデバイスごとの自動更新期間(OTAアップデートを受けられる期間)を8年間に延長していて、このC436FAもその対象になります。したがって、今後8年間は最新バージョンのChrome OSを使える、ということです。
CPUは第10世代(Comet Lake)のCore i3/Core i5/Core i7です。Chrome OSだと低スペックなCPUでも割とサクサク動作しますし、アプリも基本的にWebアプリなので、「CeleronとかPentiumでも大丈夫」ではあるのですが、C436FAにはCeleronやPentiumの設定はありません。このあたりはC436FAの位置づけをはっきりアピールしていると言えます。また、「Celeronでもサクサク」というのはありますが「Coreプロセッサーのほうがよりサクサク」なのも事実ですし、Google Playのアプリを使う場合などはCPU性能が重要になってきますので、(予算との兼ね合いはありますが)もちろんCoreプロセッサー搭載のメリットも大きいです。
RAMとストレージ容量にも余裕があります。ただし、選択するCPUにより、容量は決まってしまいます。
Core i7/RAM16GB/512GB SSD
Core i5/RAM8GB/256GB SSD
Core i3/RAM8GB/128GB SSD
Chromebookの場合、データはクラウドに保存されますので、「本来」だとストレージ容量はそれほど必要がないのですが、このクラスの高性能ChromebookになるとGoogle Playのアプリ(特にゲーム)などをインストールして使うケースも出てくると思いますので、Windows PC並のストレージ容量になっているのは安心と言えるかもしれません。そう言えば、以前Core i5搭載のChromebookをレビューした際、Google Playのゲームアプリが「拍子抜け」するくらい挙動が悪かった(グラフィックは汚いわ、動きはカクつくわ…)ことを思い出します。おそらくこれはアプリ側がARM系のCPU/GPUに最適化されているのが原因だろう、と推測したのですが、このC436FAでもいくつかゲームを試してみたいと思います。
ディスプレイは14インチのFHD(1,920 × 1,080)解像度で、コンバーチブル2 in 1筐体なので当然タッチ対応します。また、スペック表に「IPS」という記載はありませんが、間違いなく視野角の広いIPS相当の液晶が使われています。
通信回りではもちろんWi-Fi6(ax規格)に対応しますし、BluetoothもVer.5.0です。一方で入出力ポートは…、足りないと感じます。USB Type-Cが2つと、あとはmicroSDカードリーダーのみ。USB Type-A(以前からある、普通のUSBポート)を装備しないノートPCというのもあるにはありますが、私達ユーザーは今でもUSB Type-Aポートを使用する周辺機器をたくさん使っていますので、Type-Aの廃止、というのはいかがなものか、と常々思っています。実際今回のレビューでも「マウスが使えねえじゃん!」なんて思いましたね。いや実際はBluetoothマウスも持ってるんですけどね…。
この製品のセールスポイントのひとつに「薄型軽量」というのがあります。従来モデルのChromebook Flip C434TAとサイズ比較してみましょう。
C436FA:319.5 × 208 × 13.76 mm / 1.15 kg
C434TA:320.9 × 202.3 × 15.7 mm / 1.45 kg
タテ・ヨコサイズについて、横幅はほぼ変わらず、奥行きが若干大きくなってしまいました。しかし、薄型化し、何よりも重量がかなり軽くなったことに目が行きます。14インチのコンバーチブル2 in 1としては非常に軽いと言えます。ウインタブでは「モバイルノートの重量は主要スペックのひとつである」と主張していますが、この製品の場合、CPUの世代が新しくなったことよりもむしろ大幅に重量を軽くしたことのほうが「スペックアップ」と言えるでしょう。
レビュー機のシステム構成です。上の画像はベンチマークアプリ「GeekBench 5」の画面を使っていますが、このアプリはChromebookでの利用を想定していないようなので、OSはAndroid 9と表示されていますが、もちろん正しくはChrome OSです。
レビュー機は「Core i7-10510U/RAM16GB/512GB SSD」と、最上位の構成でした。この画像は私のChromebook環境に合わせ、私が使っているアプリが自動的に導入された状態ですが、それにしてもちょっと驚いたのがストレージのシステム領域に73.7GBが使われている、という点です。一言でChrome OSと言っても、高級機は高級機なりの仕様になっているということですね。この製品の場合、例えば指紋認証に対応していたり、ペン入力に対応していたりと、エントリーモデルにはない機能が多く含まれていますので、システム領域もかなりの大きさになっています。ただし、さすがに「Chrome OSで512GB」なら容量不足を気にする必要はないでしょう。
2.筐体
同梱物です。ペーパー類はユーザーマニュアル(取扱説明書)、保証書、「必ず初めにお読みください」の一枚もの(コールセンターの連絡先が書かれていました)、それとスタイラスペンの説明書です。
ACアダプターはC436FAとUSB Type-Cポートで接続し、サイズは14インチモバイルノートとしては小ぶり、実測重量は191 gでした。ACアダプターが小さくて軽い、というのはモバイルノートでは大きなメリットになります。
それと、この製品はスタイラスペンも付属します。
ペンの規格はChrome OS向けのUSI(Universal Stylus Initiative)で、4,096段階の筆圧に対応します。乾電池式で単6(AAAA)乾電池一本を使用します。ペンの表面素材は金属、太さは一般的なボールペンと同じくらいです。あと、この製品にはホルダーが2つ付属していて…、
このようにC436FAの本体のmicroSDカードリーダー部分にマグネットで取り付けることができます。単にマグネットでくっつけるだけでなく、カードリーダーのくぼみに軽く差し込むような感じで取り付けますので、安定感はかなり高くなっています。
天板です。筐体素材はマグネシウム合金(天板、キーボード面、底面)で、天板の色は「エアロジェルホワイト」です。正面から見るときれいなホワイトなのですが、角度を変えると異なる色味になります。
ちょっとわかりにくいと思いますが、角度をつけて天板を見るとうっすらと紫(あるいはピンク)に見えます。「玉虫色」ともちょっと違い、派手な印象ではなく、あくまでも「うっすらと」色が変わる感じです。控えめなのが逆に高級な雰囲気に思われます。また、手触りも非常になめらかで、ちょっと「陶器っぽい」感触でした。
底面です。底面と側面、そしてキーボード面はエアロジェルホワイトではなく、シルバーです。底面にはゴム足や通気口がありますが、スピーカーはありません。
右側面です。画像左からスピーカー、microSDカードリーダー、USB Type-Cポートです。この製品のスピーカーは底面ではなく、側面にあります。また、後述しますがキーボード面(ヒンジ付近)にも2つスピーカーがあり、合計で4スピーカーです。「harman/kardonの認証を受けた」との説明があり、音質のチューニングにもこだわりがあります。
microSDカードリーダーの「穴」がやや大きめに見えますが、これは上に説明した「スタイラスペンホルダー」を装着するための形状ということです。USB Type-Cポートは左側面にもう一つありますが、左右どちらのType-Cポートでも充電/給電は可能です。
左側面です。画像左からUSB Type-Cポート、イヤホンジャック、音量ボタン、電源ボタン、そしてスピーカーです。
前面にはポート類やボタン類はありません。
このように、上下端から中央に向けて傾斜がついていますので、ヒンジの開口は容易です。
背面です。なぜかここはきらびやかになっています。ポート類やボタン類はなく、中央に通気口があります。
背面を拡大してみます。この後ご説明しますが、C436FAは「エルゴリフトヒンジ」構造になっているため、背面の天板側に保護材がつけられています。
キーボードです。Chromebookなので、キー配列はWindows PCとは異なります。ショートカットの使い方なども違っていますが、テキスト入力や数値入力では特に戸惑うこともなく使えますね。例えばスクリーンショットを撮る場合に「あれ、PrtSCキーがない」なんて思っても、ググれば簡単にやり方が見つかります。適宜Webで調べながら使っていけばすぐに慣れると思います。
また、右上にグレーのボタン状のものがありますが、これは指紋センサーです。電源ボタンは側面にありますので、「独立した指紋センサー」ですね。感度がよく、軽くなぞるだけで瞬時にロック解除できます。
あと、キーボード面の上部に「サウンドバー」があり、ここにスピーカーが2つ装備されています。
キーボードはバックライト付きです。キートップはフラットで、特に加工はありません。
正面から見たところです。ご覧のようにベゼルが非常に細く、筐体の質感が高いこともあって、かなり高級なノートPC、という感じに見えます。
ディスプレイはグレアタイプです。C436FAに限らず、コンバーチブル2 in 1筐体の製品は多くがグレアタイプになっています。とても発色の良いディスプレイですが、ご覧のように映り込みは割と激しいです。ただ、C436FAが特に激しく映り込むというわけではなく、一般的にグレアタイプのディスプレイは「こんなもん」ですね。
横から見たところです。「エルゴリフトヒンジ」構造になっているのがわかると思います。ヒンジを開口し、ノートPC形態にする際に、天板が筐体後部を持ち上げる構造です。この結果、キーボード面に適度な角度がつき、タイピングがしやすくなります。
また、コンバーチブル2 in 1なので、タブレットモードやテントモード、スタンドモードにして使うこともできます。C436FAは高品質なペン入力ができますので、タブレットモードでイラストやマンガなどを制作することもできます。ただし、Chrome OSなので、WindowsやMacのように、人気のあるソフトウェア(PC仕様のPhotoshopやClip Studio Paintなど)がありません。この点は少し残念で、Webアプリが主体となるChrome OSでも、「ある程度使えるアプリ」の登場が望まれますね。
一通り筐体を確認しました。まず質感については「高級なモバイルノート(2 in 1)そのもの」ですね。Windows PCと比較してみても全く引けを取らないどころか、むしろC436FAのほうが高級感があります。
3.使用感
キーボード
手採寸でキーピッチは約19 mmでした。キーストロークについては約1.2 mmという開示情報があります。数字が示すとおりキーピッチには余裕がありますし、キーストロークは浅めながら「カチッ」とした感触で、非常に気持ちよく打鍵ができます。打鍵の気持ちよさ、という点ではWindows PCの上位モデル以上と言えるかもしれません。また打鍵音も小さめです(ただし、静音といえるほどではありません)。この記事はC436FAで執筆していますが、「ずっとこのキーボードを使いたい」と思えますね。
日頃Windows PCを使っていると、Chromebookのキー配列がWindowsとは多少異なるため、戸惑う場面もないとは言えません。しかし、それらの多くは「ショートカットの使い方」のケースが多いと思いますし、例えば「Deleteキーがない!」という点についても「虫眼鏡のキー+Backspaceキー」で代用できるということがわかってしまえばそれほど困らないと思います。とても使いやすいキーボードです。
スピーカー
ハードウェアとしての音質はかなりの高水準です。一方、標準では音質を調整する手段がありません。Chromebookの設定メニューはWindowsよりも大幅に簡素化されていて、C436FAでも音質に関するものはありません。
スピーカーの「素の品質」が高いので、「もったいない」と思い、Google Playで音質を調整するアプリ(イコライザーアプリ)をいくつかインストールしてみましたが、どれも反応しませんでした(イコライザーを調整しても音質は変化しなかった、という意味です)。
なので、個人的な趣味である「重低音のブースト」ができませんでしたが、You Tubeで音楽を聴いてみた限り、ジャンルを問わず自然でクリアな音質が楽しめました。
ディスプレイ
この製品のディスプレイは14インチのFHD解像度、グレアタイプです。また、スペック表に「IPS」という表記はありませんが、視野角が広いIPS相当の液晶が使われています。
このディスプレイ、私のメインノートであるASUS ZenBook 14(UX434FL)とスペックが全く同じです。なので、ブラウザー(Chrome)で「花」の画像を検索し、ZenBook 14と比較してみました。
えー、ほとんど差がわかりません。同じASUSの製品なので、同じパーツが使われている可能性もあると思いますが、少なくとも私の視力では画質の差はわかりませんでした。
グレアタイプということもあり、発色が素晴らしく、非常にくっきりとした色味になります。製品価格から見て妥当、というか文句なしの品質と言えるでしょう。ただし、グレアタイプの弱点である「映り込みの激しさ」というのはありますので、いろんな場所で使うことになるモバイルノートとしては、この点は少しマイナスポイントになると思います。
ペン入力
付属のUSIペンで少し落書きをしてみました。残念ながら私はイラストを描く趣味がないので、絵描きさん目線での評価は難しいですが、描き味は非常にスムーズで、とても気持ちのいいものでした。また、ペン先のズレ(視差)もほとんど感じられず、筆圧の効き具合も自然と感じられました。おそらく「性能だけで言えば」この製品でイラストやマンガの制作も十分に可能でしょう。
あとは「アプリ」ですね。WebアプリもしくはGoogle PlayのAndroidアプリを使うことになると思いますが、これらのアプリでWindowsやMac用のメジャーアプリを代替できるか、というのは人によると思います。代替できるのであれば、C436FAはイラスト・マンガ制作用として十分に使えます。
バッテリー
Chromebookはバッテリー持ちがいい、というイメージがありますが、ハイスペック機であるC436FAはどうでしょうか?
結論から言うと、Windows PCと対して変わらないくらいですね。ディスプレイ輝度を70%(一時的に100%)に設定し、ボリューム40%ほどでYouTubeの音楽を聴いたり、ブラウザー(Chrome)上でウインタブの記事作成をしたり、Webで調べ物をするなどして1時間ほど使用したところ、バッテリー消費はおよそ23%でした。単純計算だと5時間弱くらいでしょうか。また、きちんと測定してはいませんが、結構長時間C436FAを施用させてもらい、「Windowsのモバイルノートと大差ないなあ」という感触は持ちました。
OSの省電力性は高いと思いますが、C436FAの場合、Windows PCとして見ても十分にハイスペックな構成と言えますので、バッテリー稼働時間の方もWindows PCと極端に大きな差にはなりにくいんでしょうね。
4.性能テストなど
参考:
Google Pixel Slate(Core m3): 747、1,258、730
ASUS Chromebook Flip C434TA(Core i5-8200Y) : 745、1,376、441
HP X360 14(Core i5-8250U) : 922、2,878、882
HP Chromebook x2(Core i5-7Y54) : 756、1,299、757
OnePlus 7 Pro(Snapdragon855) : 747、2,795、1,935
UMIDIGI S3 Pro(Helio P70) : 300、1,368、674
Teclast M20(Helio X27 ) : 209、1,074、45
※左からシングルコア、マルチコア、Vulkanのスコア
今回はGeekBench 5でテストをしました。ウインタブのChromebookレビューではGeekBenchのデータ蓄積が多いのと、Antutuは現在Google Playからのインストールができなくなっていて、APKインストールの場合、ChromeOSの開発者モードを開放する必要があった(Androidの開発者モード開放よりもずっと面倒だし、発売前の貸出機でやるのはちょっと怖い)ので、今回はパスしています。
GeekBenchでは「CPU」と「COMPUTE」の2項目がテストできるのですが、C436FAでは「COMPUTE」の項目が表示されず「CPU」のみのテストとなりました。COMPUTE(Vulkan)のスコアはありませんが、CPUのスコアは非常に高いものとなりました。まあ、Core i7-10510U搭載なので、当然といえば当然ですけどね。ちなみにこのCPUスコアはSnapdragon 865を上回ります。
まあね、Core i7を積んでるわけで、ベンチマークテストをするまでもない、というのはありますが、やはり心配なのは「Google Playのアプリがどのくらい快適に動作するか」という点でしょう。特にCOMPUTEのスコアが取れていない以上、GeekBenchの結果だけでは判断ができません。
最初にAsphalt 9をプレイしてみました。Androidのゲームアプリとしては重量級と言っていいと思います。Asphalt 9に関しては最高画質で問題なくプレイできました。また、ASUSからの事前情報(動画による説明会)では、PUBGがサクサク動いているのを確認しています。
しかし、デレステ(アイドルマスター・シンデレラガールズ・スターライトステージ)を起動し、チュートリアルまでプレイした(すいません、私おっさんなのでデレステはやらないんです)ところ、デフォルトの画質設定はまさかの「2D軽量」に!「んなわけないだろ!」ということで、手動で「3D標準」に切り替えたところ、
このありさまです。チュートリアルレベルですが、プレイそのものは問題なくできました。しかし、この画質ならデレステをする意味がないですよね…。あと、スマホゲームの場合「画面がでかけりゃいいってもんじゃない」です。デレステでは「指をスライドさせる」動きがありますし、ステージが進むと高速でタップする必要も出てきますので、14インチだと「大きすぎ」です。
過去のテスト経験上、デレステというのは「最もIntel CPUを嫌うゲーム」だと思っています。要はARM系、それもSnapdragon系のCPU(GPU)に最適化されているということでしょう。
おそらくデレステ以外でもIntel CPUだとうまく動いてくれないアプリはあると思います。ゲームを主目的にChromebookを購入する人は少ないと思いますが、Androidアプリに関しては「Core i7だからどんなゲームでもOK」というわけにはいかない、ということは知っておくべきでしょう。
5.まとめ
ASUS Chromebook Flip C436FAは10月26日に発表され、10月28日から順次発売となっていますが、ASUS Storeではすでに購入が可能です。価格は下記の通り。
Core i3/8GB/128GB(ペンなし):104,364円(114,800円)
Core i3/8GB/128GB:108,909円(119,800円)
Core i5/8GB/256GB:136,182円(149,800円)
Core i7/16GB/512GB:154,364円(169,800円)
※カッコ内は税込み価格
※Core i7モデルのみ英語キーボードの設定あり
筐体品質から見ると、同クラスのWindows PCよりもワンランク上だと思います。一方で、Chromebookとしては高価な部類と言えるでしょう。
私が現在使っているASUS Chromebook C223NAは、非常に価格が安く、典型的なエントリースペックの製品です。「Chromebookとはどんなものか」という目線で使うには楽しいのですが、機能には多くの制約があります。一方、ASUSのChromebookとしてはハイエンドとなるC436FAは、「Chromebookでできること」をすべて実現したマシンと言えます。また、筐体品質も抜群です。その意味では本当にChromebookの実力を引き出したいという人に向く製品だと言えるでしょう。
また、そもそも私はLinuxについての知識がなく、このレビューでもLinuxについては試していませんが、Lunux使いの人であればさらにC436FAの可能性を引き出すことができると思います。予算があればぜひ購入してみたい高性能Chromebookですね。
6.関連リンク(ASUS Store)
C436FA-E10162(Core i7、日本語キーボード)
C436FA-ENG(Core i7、英語キーボード)
C436FA-E10068(Core i5、日本語キーボード)
C436FA-E10161(Core i3、日本語キーボード)
C436FA-E10266(Core i3、日本語キーボード、ペンなし)
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コメント
うーん。Windows10 を入れて売ると型落ちになっちゃうから Chrome 入れて売ってます的な…それでいて11世代の Win10 PCと値段が変わらないし…。
ASUS は意図的に日本では売れ筋のパソコンを売らないんですよね。
Zenbook flip 14 の MX150 版は日本で売りましたが、後継の MX250 版はスルーでしたし、この間の vivobook flip 14 も 4500U バージョンは日本では売られませんし。
日本市場は魅力無いんですかね。