こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。いろんな意味で最も移動の多い時期は4月だと思います。入学、進学、就職、転勤など、身の回りの環境が大きく変わる人が多いでしょう。それにあわせてPCやスマホの新規購入や買い替えを検討する人も多いと思います。また、ウインタブ読者の場合は環境の変化があろうとなかろうと年中PCとかタブレットとかスマホを物色していると思われ、「あの人も買ったし自分も」的に自分を正当化しようとする人もいるでしょう、私なんかその典型です。
さて、今回紹介するのは15.6インチのスタンダードノートで、コストパフォーマンスが非常に高い「ASUS VivoBook X540YA」です。この型番の製品は従来から存在していますが、一段と購入しやすくなり、また初めてパソコンを購入する人にもよさそうな気がします。ただし、ちょっと一般的とは言いにくい部分もあります。
1.スペック
OS: Windows 10 Home 64ビット
CPU: AMD E1-7010 APU (+ AMD Radeon R2)
RAM: 4GB
ストレージ: 500 GB HDD
光学ドライブ: DVDスーパーマルチ
ディスプレイ: 15.6インチ(1,366 × 768)
ネットワーク: 802.11 b/g/n、Bluetooth 4.0
カメラ: インのみ0.3MP
入出力: USB 3.1 Type-C、USB 3.0、USB 2.0、HDMI、D-sub、SDスロット、オーディオジャック
バッテリー稼働時間: 約4.1時間
サイズ: 381.4 x 251.5 x 27.2 mm / 2.0 kg
その他: Microsoft Office Home and Business Premium プラス Office 365 サービス
この製品の「ちょっと一般的とは言いにくい部分」というのはCPUで、IntelではなくAMDのAPU(GPUを内蔵したCPUのことをAMDはこう呼びます)を搭載しています。一応Passmarkが公開しているベンチマークスコアだと
AMD E1-7010: 974
参考:
Intel Celeron N3060: 964
Intel Celeron N3450: 1,691
となります。参考として掲載しているCeleron N3060はエントリークラスのノートPCによく使われているもの、Celeron N3450はApollo Lakeという開発コードネームの最新モデルで、今後エントリークラスのノートPCやタブレットの主力CPUとなる可能性の高いものです。
ということで、Passmarkのスコアを鵜呑みにすればCeleron N3060と同等程度の処理性能ということになりますが、私の過去の経験上、AMDのAPUはRadeonというGPUを内蔵しており、ゲームなどグラフィック性能が要求されるソフトウェアでは同クラスのIntel CPUよりも高い性能となることが多いです。ただし、実際にこの製品を試用したことはないので、あくまでウインタブの見解というか、予想です。
RAMは4GBありますので、CeleronクラスのCPUとの組み合わせとしては十分でしょう。ストレージもHDDなので高速な動作は期待できませんが、そんなにハイスペックな製品でもありませんし、耐久性という点でもモバイル利用の頻度がそれほど多くないであろうスタンダードノートとしては特に不自由はないだろうと思います。
このクラスのスタンダードノートは見た目も派手じゃありませんし、際立ったところを探すのが大変なのですが、記事を書く都合と製品の良さというのは別物で、利用環境によっては非常にバランスが取れた使いやすい製品であることは間違いありません。
例えば光学ドライブです。4月から一人暮らしを始める人もいると思いますが、私の娘に聞いてみたところ、「大学入学と同時にノートパソコンを買ったんだけど、主にレンタルのDVDを観るために使ってる」という友人が少なからずいるとのこと。Webサービスでレンタルしたほうがずっと快適なのでは?と思うのですが、レンタル店でいろいろ物色してDVDを選ぶのが楽しいようです。学生の一人暮らしだと家電関係も限定されますから、パソコンでDVDが観られる、というのはすごく便利なようです。当然その場合はディスプレイもそこそこ大きいほうがうれしいですよね。
次に、この製品にはOffice Home & Business Premiumが付属します。これもまた、初めてPCを購入する人、特に新入学生とか新社会人にはうれしいことだと思います。学校や職場でWordとかExcelを使う機会が増えると思いますし、個人用にOfficeの入ったPCを持っておくに越したことはないでしょう。
2.筺体
サイズ、デザインとも特に尖ったところはありません。ごくプレーンなスタンダードノートという印象です。
この画像では英語配列になっていますが、日本向けの製品は日本語配列です。15.6インチのノートPCはほぼ確実にテンキーがついていますが、この製品もそうです。テンキーがついていると全体的に少し左よりのポジションでキー入力をすることになりますし、Enterキーと数字キーが接近しているため慣れないと誤入力してしまうこともありますが、時間の経過とともに使いやすくなるはずです。
また、上に書いたとおり、15.6インチサイズの場合、光学ドライブが内蔵されていて、この製品の場合は筺体の右側面についていますね。個人的には光学ドライブは全く使いませんが、一人暮らしなどで「パソコンはこれ一台」という場合は光学ドライブはあったほうがいろいろな意味でずっと安心です。
3.価格など
ASUS VivoBook X540YAはASUSの直販サイト「ASUS Shop」で3月3日発売予定となっており、現在は予約注文をすることが可能です。価格は税込みで64,800円ですが、会員向けクーポンが用意されており、会員登録をすれば5,000円の割引となり、税込み59,800円で購入することができます。
ASUS Shopは誰でも無料で会員登録ができるため、事実上クーポン価格だけを考慮すればいい、ということになります。この製品はOfficeが付属し、その分だけで2万円以上の価格上昇要因になりますから、製品本体としては実質3万円台、という理解でいいと思います。
Officeが不要、という人にはあまり意味がないと思いますが、新入生や新社会人など、Officeがあったほうがいい、と思われる人はこの製品は非常にお買い得だと思います。
4.関連リンク
VivoBook X540YA-XX006TS:ASUS Shop
コメント
AMD信者から一言
非常に信者としては魅力的な製品だとは思いますが、EシリーズにのっかっているRadeonは相当カスいので正直お勧めしません。(Celeronよりは”若干”マシ程度)
AMD信者としての私のおすすめはThinkPad E475です。
値段もそんなに変わらないし、搭載されるAPUがA6やA8になるのでそっちの方が性能が良くておすすめです。