COMPUTEX TAIPEI 2024(私、今年は残念ながら訪台しませんでした)の開催に合わせ、Intelの最新CPU「Lunar Lake」やAMDの「Ryzen AI 300」を搭載する製品が発表・展示されています。ASUSは日本国内でもニュースリリースを出していますし、MSIはゲーミングUMPCのClawのLunar Lake搭載モデルを展示するなど、COMPUTEXのお膝元、台湾メーカーの積極的なアピールが目立ちます。
ただ、これらの新製品については情報が十分と言えず、「製品名とか型番、搭載CPUくらいしかわからない」ものが多いです。少し待てば(7月以降)、これらの新製品が国内で正式に発表・発売されると思いますので、詳細はその際に記事にさせていただくとして、ここではグローバルサイトに製品ページができていて、スペック表も確認できるASUS Vivobook S 14 OLED (M5406)についてご紹介したいと思います。
1.スペック
スペック表
Vivobook S 14 OLED (M5406) | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | AMD Ryzen AI 9 365 |
外部GPU | なし |
RAM | 24GB(LPDDR5X, オンボード) |
ストレージ | 512GB/1TB SSD (M.2 NVMe PCIe 4.0) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチOLED(2,880 × 1,800)120Hz |
ネットワーク | Wi-Fi 7(a/b/g/n/ac/ax/be)、Bluetooth5.3 |
入出力 | USB4 Type-C(映像出力、PD対応)× 2、USB3.2 Gen1 Type-C映像出力、PD対応)、USB3.2 Gen1 Type-A × 2、microSDカードリーダー、HDMI、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(FHD)顔認証対応 |
バッテリー | 75Wh |
サイズ | 310.5 x 221.9 x 13.9-15.9 mm |
重量 | 1.30 kg |
コメント
搭載CPUはRyzen AI 300シリーズの「Ryzen AI 9 365」です。ただし、Ryzen AI 300シリーズには…
この2型番があり、ASUSのグローバルサイトにあったスペック表ではRyzen AI 9 365となっていたものの、ASUSが日本向けに出したニュースリリースでは「最大AMD Ryzen AI 9 HX 370プロセッサーを搭載」とあり、このあたりが冒頭に書かせていただいた通り「情報が不十分で記事を書くのが難しい」ところです。
Ryzen AI 300シリーズは開発コードネーム「Strix Point」、CPUがZen 5アーキテクチャ、GPUがRDNA 3.5アーキテクチャ、そしてNPUもAMD第2世代となるXDNA 2アーキテクチャを採用した、「要は全部新しい」型番で、特にAIまわり(NPUまわり)の処理性能が大幅に向上している、とのことです。ウインタブとしては技術的に突っ込んだ説明はできない(ライターの渋谷Hさん待ちw)ので、興味のある方は下記サイトをご参照ください。
AMD が AI 搭載 PC の未来をさらに明るく照らす:AMD
“Strix Point”―Ryzen AI 300 seriesが発表される:北森瓦版
RAMは24GBでオンボードメモリ、SSDは512GB/1TBが設定されます。
また、ディスプレイはASUSが注力している有機ELパネルで解像度も2,880 × 1,800(アスペクト比16:10)と高く、リフレッシュレートも120Hzです。高性能ノートPCにふさわしい仕様だと思います。
筐体色は「Neutral Black」で、日本向けのニュースリリースでは「ナチュラルブラック」となっていました。また、グローバルサイトでは筐体色シルバーの画像もありましたが、日本で発売されるかはわかりません。
キーボードは「1ゾーンRGBバックライト」と開示されていましたので、バックライト色をお好みに合わせて変更できます。この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は日本語配列になると思います。
側面と入出力ポートの配置です。USBポートは合計で4つ、HDMIにmicroSDカードリーダーと充実した構成です。
なお、サイズですが、14インチディスプレイを搭載しつつ厚さは13.9 mm(最薄部)、重量1.3 kgと、モバイルノートとしても快適に使えるものになっています。
2.価格など
ASUS Vivobook S 14 OLED (M5406)は日本国内で「7月1日に詳細情報の発表および予約の開始」予定です。価格は不明ですが、ASUSグローバルサイトでは1,199.99ドル(1ドル156円として約187,000円)という記載がありました。
冒頭にも書いた通り、Intel Lunar LakeやAMD Ryzen AI 300搭載の製品はASUSとMSIからいくつか発表されているものの、現状詳細情報に乏しく、紹介記事の掲載が難しいです。しかし、このVivobook S 14 OLED (M5406)に関しては(国内価格がグローバルサイトに表示された価格に近いものであれば)スペックから見てリーズナブルかな、という印象はありますね。他のニューモデルについても国内発表に合わせて記事にしたいと思います。
3.関連リンク
ASUS、「AMD Ryzen™ AI 300シリーズプロセッサー」および「Qualcomm® Snapdragon® プロセッサー」シリーズを搭載した「Copilot+ PC」とクリエイターソリューションを多数発表:ASUS Japan ニュースリリース
ASUS Vivobook S 14 OLED (M5406):ASUS グローバルサイト 製品紹介