ASUSが16インチノート「ROG Zephyrus M16 GU604」を発表しました。ASUSのゲーミングランド「ROG」の製品なので、基本ゲーミングノートではあるのですが、先日ご紹介したROG Strix SCAR 16/18よりもおとなしめで薄型の筐体になっていますので、ゲーマーだけでなく、クリエイターやビジネスマンのニーズにも「より応えられる」製品です。ただし、ASUSの上記機種なので、ただ「おとなしい」デザインなわけでもないんですけどね…。
1.ROG Zephyrus M16 スペック
ROG Zephyrus M16 GU604 | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core i9-13900H |
外部GPU | NVIDIA GeForce RTX4070 Laptop GPU GeForce RTX4090 Laptop GPU |
RAM | 32GB(DDR5-4800, 最大64GB) |
ストレージ | 1TB/2TB SSD(PCIe 4.0 ×4) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 16インチ (2,560 x 1,600) 240Hz 16インチ (2,560 x 1,600) 240Hz, miniLED |
ネットワーク | Wi-Fi6E(802.11 a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)、USB 3.2 Gen2 Type-C、USB 3.2 Gen2 Type-A × 2、オーディオジャック、HDMI、microSDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(207万画素)顔認証対応 |
バッテリー | 90Wh(最大6.6時間) |
サイズ | 355 x 246 x 21.1-22.9 mm |
重量 | 2.3 kg |
バリエーションモデル
・GeForce RTX4070/1TB SSD/Nebura Display
・GeForce RTX4090/2TB SSD/Nebura Display(mini LED)
コメント
CPUは第13世代(Raptor Lake)の高性能タイプ(H型番)のCore i9-13900Hです。Intel Coreの高性能型番には「H」と「HX」があり、先にご紹介したROG Strix SCAR 16ではCore i9-13980HXを搭載しています。実は両者の差はかなり大きく、13900Hが14コア20スレッドであるのに対し、13980HXは24コア32スレッドです。もちろん前世代のCore i9-12900Hよりもクロックスピードが上がり、高性能化していますが、13980HXよりはパフォーマンスが劣ります(ただし、「よっぽどのこと」でもない限り13900Hの性能に不満を感じることはないはず…)。
GPUも最新型番のGeForce RTX4070/RTX4090です。RTX4090のほうはもちろんノートPC最強のGPUですが、ROG Zephyrus M16ではより低価格なグレードであるRTX4070搭載モデルを選べるというのがROG Strix SCAR 16/18との相違点です。
RAMは全モデル32GB、SSDはRTX4070モデルが1TB、RTX4090モデルが2TBです。いずれも高速なPCIe4.0 ×4接続で、RAID0構成はありません。
ディスプレイは表面上同じサイズ、同じ解像度の16インチながら、RTX4090モデルのみminiLEDディスプレイとなります。RTX4070モデルのほうも解像度が高くASUSのいう「Nebura Display(ASUS的に、一定以上の性能を持つディスプレイだけが名乗ることを許される、とのことです)」なので、クリエイティブワークにも向く品質になっていると思いますし、リフレッシュレートはいずれも240Hzです。
2.ROG Zephyrus M16 筐体
ウインタブではこの製品の前モデル(2022年モデル)を実機レビューしています。
ASUS ROG Zephyrus M16(2022)の実機レビュー - Alder LakeのCore i9を搭載、高いディスプレイ品質はクリエイターにも向きます。
正面から見ると、ベゼル幅が細く、(エルゴリフトヒンジ採用のため)下部ベゼルも非常に細く見えるものの、「あんまり変わっていないなあ」と感じてしまうのですが、実は「かなり変わっています」。
天板には自分の好きなアニメーションをドット絵で表示できる「AniMe Matrix」がつきました。AniMe Matrixは従来だと14インチのROG Zephyrus G14シリーズに採用されていた機能ですが、それが16インチサイズのM16にも拡大された格好です。
キーボードです。16インチサイズの製品ですがテンキーはつかず、日本仕様は「86キー日本語キーボード (RGB イルミネートキーボード)」と開示されています。従来モデルでは「1ゾーンRGB(キーボード全体が単一のバックライト色となり、個々のキーのバックライト色を自由に変更することはできない)」でしたが、このニューモデルでどのようなバックライト設定ができるのかは不明です。
側面と入出力ポートの配置です。実はここ、従来モデルとはかなり配置が異なり、従来モデルが装備していた有線LANポートがなくなりました。個人的には「ゲーミングノートで有線LANポートがない、というのはちょっと疑問」ですね。
USBポートは合計で4つ(うち1つがThunderbolt 4、他の3つもGen2規格)、HDMIにmicroSDカードリーダーと、有線LANポート以外は充実した構成だと思います。
3.ROG Zephyrus M16 価格など
ASUS ROG Zephyrus M16 GU604は4月14日の発売予定で、2月9日現在だとまだ販売がスタートしていません。ASUS Storeでの価格はRTX4070モデルが469,800円、RTX4090モデルが629,800円と表示されています。
先に記事を掲載したROG Strix SCAR 16/18との比較では、RTX4070搭載であるぶんだけROG Zephyrus M16のほうがいくぶん購入しやすい、と感じますが、まあそれでも決して安くはないですよね。この製品はAniMe Matrixを別とすれば比較的おとなしめの筐体デザインになっており、クリエイターやビジネスマンにも使いやすいと思います。もちろんCPU/GPU/ディスプレイ仕様はハイエンド・ゲーミングノートそのものなので、あらゆる場面で最高の実力を発揮してくれると思います。
4.関連リンク
ROG Zephyrus M16 GU604VY (RTX4090):ASUS Store
ROG Zephyrus M16 GU604VI (RTX4070):ASUS Store
コメント
極めて欲しいけど手が届かない額ですね・・・