こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。ますます盛り上がっている感のある中国のアウトドアスマホですが、またしてもよさげなニューモデルが登場しました。「ZOJI Z8」という製品で、ウインタブでは同じブランドの「ZOJI Z7」を実機レビューしたことがあります。ZOJI Z7はエントリースペックの「1万円スマホ」ですが、筐体品質が非常に高く、とても低価格な製品とは思えない仕上がりだったことを記憶しています。
今回紹介する「ZOJI Z8」はスペックが高くなり(その分価格も高くなり…)、一段とアウトドアスマホっぽい外観を持つ製品です。
1.スペック
「ZOJI」というのはHOMTOMの製品ブランドで、エントリークラスの製品が多いですが、このZ8はCPUにMT8750、RAMが4GB、ストレージが64GBと、性能的にはミドルスペックと言っていい構成になっています。OSはAndroid 7.0で、ZOJI Z7の試用時には一部独自機能の部分だけが日本語化できなかったものの、基本的な設定部分はほぼ日本語になりましたので、この製品も基本的に「素のAndroidプラスアルファ(アルファの部分だけ英語)」という感じになると思います。
ディスプレイは5インチのIPS液晶ですが、解像度はHD(1,280 × 720)なので、「中国のミドルスペック機としてはやや低め」です。しかし、ディスプレイサイズもやや小さめですし、この解像度でも特に問題はないと思います。
SIMスロットはNanoSIM × 2でDSDS(2枚のSIMによる同時待ち受け)対応となっていますが、並行輸入品の中華スマホの場合、「DSDS出来たらラッキー」くらいに考えておいたほうが安全です。また、2つのSIMスロットのうち1つはMicroSDスロットとしても使えます(その場合使えるSIMは1枚のみです)。
カメラ性能はなかなかのもので、ソフトウェア補間後ではありますが、イン側が13MP、アウト側が16MPとなっており、どちらも数値上はかなりの画素数になっています。ただし、デュアルカメラではありません。イン側の13MPというのを額面通りに受け取ると、インスタ映えする写真が撮れそうですが、実際どうでしょうか。
また、バッテリは4,250mAhと比較的大容量のものが搭載されます。そして、メーカーによればこの製品は他のスマホ等のデバイスに給電することが可能、つまりモバイルバッテリーとしても使えるとのことです。モバイルバッテリーとして使う場合、4,250mAhでは決して十分ではありませんが、別のスマホを「瀕死の状況」から救うことくらいはできそうですね。
サイズはタテ・ヨコに関しては悪くありません。というか、アウトドアスマホとしてはいいほうだと思います。だいたい5.5インチのスマホと同じくらいですね。ZOJI Z7よりも確実に小型化しています。ただし、重量はやっぱり200 g越えとなりますので、重量級ではあります。
2.筐体
最初にカラーバリエーションから。今回は派手です。スペースブラック、バリアントオレンジ(黄色に見えますね)、アーミーグリーンの3色で、背面が単色になったので、オレンジなんかはド派手に見えます。
ではオレンジの画像で説明を。ZOJI Z7と同様、この製品もIP68レベルの防水・防塵性能を備えます。また、ゴツいデザインではありますが、背面のカメラ下に指紋センサーも備えます。筐体素材については不明ですが、フレームは金属製であることは間違いないでしょうし、背面とかエッジ部分は衝撃吸収のため、ラバーやプラスティックが使われていると思います。
側面のポート類はすべてパッキンで覆われています。なので、この画像を見てもよくわかりませんね。
これがサイズとポートの配置になります。上部にオーディオジャック、下部にMicroUSBポート、そしてボタン類は左側面にあります。最近左側にボタン、という製品が増えているような…。でも慣れないと使いにくいでしょうね。
あと、この製品は「ダースベイダーにインスパイアされた」ということで、あちこちにダースベイダーの画像が使われています。権利関係大丈夫なのかなあ、という心配をしてしまいますが、製品ページはもちろん、おそらく壁紙にもダースベイダーが使われているようなので、まあ、大丈夫なんだろうなあ、と思います…。
3.価格など
ZOJI Z8は中国の通販サイト「geekbuying」でプレオーダー(予約販売)中で、10月10日現在の価格は180.99ドル(20,939円)となっています。もうワンランク上のスペックを備えるBlackview BV8000 ProやUlefone Armor 2などと比較すると安価ですが、ZOJI Z7のときに感じた「激安さ」はあまり感じられません。決して高いわけではなく、中華スマホとして妥当な価格だとは思いますけどね。
しかし、中華スマホではアウトドア系の製品がずいぶん増えました。下は1万円から選べますし、予算に合わせて好みの製品を見つけることも容易になっています。この製品の場合、強靭な筐体にミドルクラスの性能で「だいたい2万円くらい」というのは、ちょうどいい感じかな、と思います。
4.関連リンク
ZOJI Z8:geekbuying