XPPenがタブレット「Magic Drawing Pad」を発売しました。「XPPenだし、製品名がDrawing Padだから『液タブ』でしょ」って思いますよね?答えはYes and Noです。Google Playも入っていて「普通にAndroid タブレットとして使える」んですけど、ペン入力品質が半端ない、液タブとも言える製品なんです。
1.製品概要
スペック表
XPPen Magic Drawing Pad | |
OS | Android 12 |
SoC | MediaTek Kompanio 800T(MT8771) |
RAM | 8GB |
ストレージ | 256GB |
ディスプレイ | 12.2インチIPS(2,160 x 1,440) |
LTEバンド | — |
SIM | — |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB Type-C 、microSDカードリーダー |
カメラ | イン8MP/アウト13MP |
バッテリー | 8,000 mAh |
サイズ | 279 x 192 x 6.9 mm |
重量 | 599 g |
コメント
OSはAndroid 12とちょっと古め、SoCはMT8771と開示されていて、これは「Kompanio 800T」という名称です。ただ、既存製品でこのSoCを搭載しているものがほとんどなく、Antutuスコアについてもウインタブがいつも参照しているサイトには掲載がありません。唯一「約43万点」と記載されたサイトがありましたが、正確性についてはなんとも言えません。
RAMは8GB、ストレージは256GBでmicroSDカードによるストレージ拡張も可能です。
すごいのはここから。12.2インチのディスプレイはIPS液晶で解像度は2,160 x 1,440(アスペクト比3:2)と高く、109%sRGBの発色品質になっています。
また、AGエッチングガラスが使われ、紙のような感触でペン入力ができます。
「付属品」のX3 Pro Pencilは描画専用のスマートチップを搭載し、筆圧はなんと16,384段階です。また、このペンはBluetoothでもなく、充電・電池も不要です。
これ、製品ページにあったホーム画面の画像なんですけど、こうしてみると普通のAndroidタブレットですし、Google Playも入っていますので、動画視聴とかゲームとかにも使えます(ただし、AGエッジングガラスがゲーム操作に適しているかどうかはわかりません)。
クアッド(4)スピーカーも搭載していますので、高音質で動画や音楽を楽しめます。
バッテリーは8,000 mAhで、12.2インチで高精細なディスプレイを搭載していることを考慮すると「こんなもんかな」と思います。また、カメラはイン8MP、アウト13MPです。
筐体は厚さが6.9 mmと薄型で、重量599 gというのもディスプレイサイズから見て妥当かと思います。あと、この画像にPOGOピンとツメを受ける穴がありますので、専用キーボードも用意されるのではないか、と思いますが、今のところキーボードについての情報はありません。
2.価格など
XPPen Magic Drawing PadはXPPen公式サイト、Amazon、楽天で販売中で、2月28日現在の価格は78,990円です。この価格には「スタイラスペン、保護ケース、電源アダプター、充電ケーブル、替え芯×8、芯抜き、グローブ」を含みます。替え芯とか芯抜き、グローブが付属するのがペンタブメーカーらしいところですね。また、この製品には絵描きさんに人気のアプリ「ibis Paint X」がプリインストールされており、3カ月無料メンバーシップもプレゼントされます。
この製品が同等サイズの液晶ペンタブレット(液タブ)より優れているか劣っているかはわかりません。仮に実機に触れるチャンスがあったとしても私にはこのへんの判定はできないと思います。しかし、この製品は「完全なるAndroidタブレット」でもあり、ペン入力以外のことも普通にこなせます。もちろん「タブレットとしての携帯性」もありますので、個人的には78,990円というのは「激安プライス」なのではないか、と思いますね。
3.関連リンク
Magic Drawing Pad:XPPen公式ストア
Magic Drawing Pad:Amazon
Magic Drawing Pad:楽天
コメント
ありそうでほぼなかった、アンドロイドのお絵かき特化タブレット。
自分もこの商品気になります。
これいいなと思ったけどカメラが出っ張ってるのが気になる。まっすぐ置いて絵書けないじゃん。ケースあるのかショップ見に行ったけど見あたらないし。スタンドなら出来なくもなさそうだけど。
公式のQ&Aに以下ありました。
・OSバージョンアップできない
・Googleから重要なバグ修正パッチが提供される場合、タブレットで更新操作できる
・仮想RAMをサポートしてない
・Widevine DRMのレベルはL3
・ケースなどは出す予定だが日程未定
絵を書くのに特化したタブレットですね。