Xiaomiは9月27日に開催した国内向け新製品発表イベントにてXiaomi 13Tシリーズを発表しました。グローバル版と同時発表となり、上位モデルのXiaomi 13T Proはキャリア版だけでなく、オープンマーケット版も投入されます。日本国内向けローカライズも行われていて、おサイフケータイも利用できます。
なおグローバル版とは異なりLeicaとのコラボレーションが行われておらず、Leicaカラーフィルターなど一部機能が削除されています。
1.Xiaomi 13Tシリーズ スペック
スペック表
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工場出荷時にインストールされているOSはAndroid 13ベースのMIUI 14です。グローバル版ではOSアップデートは最大4回、セキュリティアップデートは5年提供することをアナウンスしていて、国内版でも準拠する形になると思われます。近年ハードウェアの性能が向上してきたことにより、より長く現役で使えるようになってきているので長期的にOSとセキュリティアップデートが提供されるのは安心できます。
CPUはXiaomi 13T ProがDimensity 9200+、Xiaomi 13TがDimensity 8200-Ultraです。昨年発売のXiaomi 12Tシリーズまでは上位モデルの「Pro」にQualcommのSnapdragon 8シリーズを採用していましたが、今年はXiaomi 13T Pro、Xiaomi 13TともにMediaTek製CPUを採用しています。
Dimenstity 9200+はハイエンド端末向けの製品で、先に発表されているXiaomi 13T Proの中国向けモデル、Redmi K60 UltraではAnTuTu Benchmark v10では総合スコア177万点を計測しています。Xiaomi 13TのDimensity 8200-Ultraはミッドハイレンジに位置づけられている製品で、少し前のハイエンド端末と同等の性能を有しています。Dimenisty 8200-Ultraでも正直オーバースペック気味なのでゲーム用途でもストレスを感じる場面はまずないでしょう。
RAMはXiaomi 13T Proが12GB、Xiaomi 13Tが8GBで、内蔵ストレージはどちらも256GB(microSDカード非対応)です。
ディスプレイは6.67インチ、解像度は(2,712 × 1,220)、パネルはAMOLED(有機EL)です。リフレッシュレートは144Hz表示をサポートし、ゲームだけでなく、WEBブラウジング時もなめらかなスクロールを体験できます。Dolby Vison、HDR10+にも対応しているので美しい画質で動画コンテンツを楽しむことも可能です。
カメラはイン20MP、アウト50MP(メイン) + 50MP(望遠) + 12MP(超広角です)。グローバル版ではLeicaチューニングのカラーフィルターが利用可能になっていますが、国内版ではLeicaブランドは使われておらず、Leicaのウォーターマーク(透かし)やカラーフィルターも利用できません。
それ以外はグローバル版と共通の仕様で光や光彩の変化、物体の動きなどを認識して画像を最適化する「Xiaomi Imaging Engine」や対象物を自動的に分析して理想的な構図バリエーションを生成する「Xiaomi ProCut」といったAIを駆使した技術により、美しい写真・動画を撮影できます。
この記事を執筆している9月28日の時点ではXiaomi 13T Pro、Xiaomi 13Tともに対応通信バンドは非公開です。物理SIM(nanoSIM)のほか、eSIMも利用できます。
バッテリー容量は5,000 mAhです。Xiaomi 13T Proは「神ジューデン」こと120W出力のXiaomi Super Chargeにより、わずか19分でフル充電が完了します。Xiaomi 13Tは67W出力ですが、こちらも15分で50%まで充電可能で十分高速です。
また、国内版Xiaomi 13T Pro、Xiaomi 13Tではおサイフケータイにも対応しています。
2.Xiaomi 13Tシリーズ 筐体
前面は前モデルのXiaomi 12Tシリーズから大きく変わっていません。ノッチはパンチホール型で、日本では発売されなかったXiaomi 13 Proと異なり左右が湾曲したエッジディスプレイではなく、フラットディスプレイが採用されています。
背面です。筐体色は「ブラック」「メドウグリーン」「アルパインブルー」が用意され、このうちアルパイングリーンは環境に配慮した植物由来のリサイクルペット素材を原料とするヴィーガンレザーが使われています。
ブラックとメドウグリーンはガラス素材でいずれも高級感があります。個人的には手触りが良さそうなアルパインブルーが好みです。近年のXiaomiフラッグシップモデルは筐体デザインにも力を入れていると感じられますが、Xiaomi 13Tシリーズもスタイリッシュに仕上がっています。
3.Xiaomi 13Tシリーズ 価格など
Xiaomi 13T、Xiaomi 13T Proともに12月上旬より発売される予定で、Xiaomi 13TはauとUQ Mobileが、Xiaomi 13T Proはソフトバンクがキャリアモデルとして取り扱います。またXiaomi 13T Proはオープンマーケット版も用意され、Xiaomi公式オンラインショップ、家電量販店で販売されます。現時点では販売価格は公表されていません。
Leicaとのコラボレーションが日本では行われていない理由はすでにシャープがAQUOS RシリーズやLeicaブランドで販売されているLeitz Phoneシリーズで提携しているからではないかとネット上では噂されていますが、特に明言はされていないため正確な理由は不明です。
Leicaのカラーフィルターが利用できないのは残念ですが、それを差し引いてもカメラ性能は高そうですし、グローバル版と同時に国内投入を発表するなど、日本市場にもかなり力を入れている印象をうけます。あとは価格が「Xiaomiらしい(コストパフォーマンスが高く、国内と海外の価格差も小さい)」設定であることに期待ですね。
4.関連リンク
Xiaomi 13T Pro:Xiaomi Japan
コメント
今12T proが7万円台で買えるからそっち買おうかなと。13T proが11万円台だと迷うけど流石にそんなに安くないだろうしな。
国内モデルはRAM16GBのバリエーションないんですね