こんにちは、かのあゆです。3月15日にXiaomiがオンライン発表会を開催し、Xiaomi 12シリーズ(12 Pro / 12 / 12X)を正式発表しました。Xiaomi 12シリーズ自体は2022年12月に中国市場向けに先行投入されていますが、今回発表されたモデルはGoogle関連のアプリも含まれているグローバルモデルとなります。
まずは「今となっては珍しい」コンパクトハイエンドのXiaomi 12を紹介したいと思います。
1.Xiaomi 12 スペック
スペック表
Xiaomi 12 | |
OS | MIUI 13(Android 12ベース) |
CPU | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 1 |
RAM | 8GB/12GB |
ストレージ | 128GB/256GB |
ディスプレイ | 6.28インチAMOLED(2,400 × 1,080)120Hz |
LTEバンド | 5G:n1/3/5/7/8/20/28/38/40/41/66/77/78/79 FDD-LTE : B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19 20/25/26/28/32/66 TDD-LTE : B38/39/40/B41/42/48 |
SIM | nanoSIM x 2 |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB Type-C |
カメラ | イン32MP/アウト50MP+13MP+5MP |
バッテリー | 4,500 mAh |
サイズ | 152.7×69.9×8.16 mm |
重量 | 180 g |
バリエーションモデル
・8GB/128GB
・8GB/256GB
・12GB/256GB
コメント
OSはAndroid 12ベースのMIUI 13です。先に発表された中国向けモデルでは特にOSアップデート保証期間やセキュリティアップデート提供期間は公表されていなかったのですが、発表イベントでは日本国内でも正規販売されているXiaomi 11T Proと同じく「OSアップデートは3年、セキュリティアップデートは4年」提供されることがアナウンスされました。SamsungのGalaxyがフラッグシップモデルで先日「OSアップデートを4年、セキュリティアップデートを5年」提供することを発表したことを踏まえると短めに感じますが、この期間はGoogleが販売しているPixelシリーズと同等です。今回のXiaomi 12シリーズは端末性能も非常に高くなっていることもあり、長い間使っていくことができそうです。
CPUはSnapdragon 8 Gen 1です。発表順ではMotorola Edge X30(Motorola Edge 30 Pro)に先を越されてしまいましたが、ごく早いタイミングでの搭載であることには変わりありません。発表イベントではQualcommのCEOであるクリスティアーノ・アモン氏もビデオでメッセージを送っており、Xiaomiと強力に連携していたことがよくわかります。RAMは8GB/12GB、内蔵ストレージは128GB/256GBという構成で、MicroSDカードによるストレージ拡張には対応しません。
ディスプレイは6.28インチサイズで、解像度はFHD+(2,400 × 1,080)です。パネルは高品質なAMOLEDパネルでリフレッシュレートは120Hz表示に対応し、タッチサンプリングレートは480Hzと高速なのでゲーミングスマートフォンとしても大活躍してくれることでしょう。16,000段階の明るさ調整に対応しており、就寝時も快適に睡眠できる明るさに調整してくれます。またディスプレイの評価団体である「Display Mate」では「A+」の評価を受けています。
カメラはイン32MP、アウト50MP(標準) + 13MP(超広角) + 5MP(マクロ)という構成です。Xiaomiが開発している犬型ロボット「CyberDog」の技術を取り入れた「Xiaomi ProFocus」が初採用されており、動いている人物なども正確にトラッキングすることが可能です。発表イベントではXiaomi 12で実際に撮影された本格的な動画も公開されていました。また夜景撮影も強化されており、動画も明るく撮影できる「Ultra Night Video」をサポートしています。
ワイヤレスネットワークは802.11a/b/g/n/ac/axとBluetooth 5.2に対応しています。
前モデルとなるMi 11と同じく、Xiaomi 12では名門オーディオメーカー「Harman/Cardon」がチューニングしたクアッドスピーカーが搭載されており、スマートフォンとは思えない高音質でゲームや動画を楽しめます。
バッテリー容量は4,500 mAhで、わずか30分でフル充電が完了する67W出力の急速充電に対応するほか、50W出力のワイヤレス急速充電とワイヤレスイヤホンなどのアクセサリー類を充電できるワイヤレスリバース充電にも対応します。
2.Xiaomi 12 筐体
前面です。先月発表されたSamsungのGalaxy S22シリーズでは上位モデルの「S22 Ultra」を除きフラットディスプレイを採用していますが、Xiaomi 12シリーズではすべてのモデルでエッジディスプレイを採用しています。
横から見たところです。「エッジはちょっと・・・」と感じられる方も多いかと思われますが、Xiaomi 12のエッジディスプレイに関しては比較的緩めに設計されています。見た目的にも美しいですし個人的には好きなデザインなのですが、この辺に関しては好みの問題かもしれません。
背面はガラス素材を採用していますが、マット加工が施されており指紋がつきにくくなっています。前モデルのMi 11シリーズから採用された「ハローリングデザイン」は継承されていますが、カメラバンプ部のデザインがよりスタイリッシュになっているのが最大の特徴です。先行して発表されていた中国モデルから感じていたことなのですがこのデザイン、個人的には現在発表されているフラッグシップモデルの中で「一番好き」なデザインだったりします。かっこいいですよね!?筐体色は「ブルー」「ブラック」「パープル」の3色展開です。
3.Xiaomi 12 価格など
Xiaomi 12は2022年3月17日よりAliExpress内Mi Global Storeにて販売開始となり、価格は699ドル(85,700円)からです。今回Xiaomi Japanが日本語字幕付きで発表イベントをライブ中継したことや、すでにSnapdragon 888 5Gを搭載しているXiaomi Mi 11T Proが投入されている実績があることから、日本国内での正規投入も期待されていたのですが、残念ながら発表イベントの終了後、公式Twitterで「現状Xiaomi 12シリーズを国内投入する予定はない」とアナウンスされています。
リーク情報ではGalaxy S22シリーズよりも高価になるという情報もあったものの、蓋を開けてみれば「Xiaomiらしい」買いやすい価格に設定されています。今回発表されたモデルの中では「コンパクトモデル」に位置づけられているXiaomi 12ですが、ハイエンドCPUを搭載している点や強化されたカメラ機能、高品質なディスプレイなどを備えた魅力的な端末となっています。それだけに日本でも正規投入してほしかったところではあるのですが・・・
4.関連リンク
Xiaomi 12:Xiaomiグローバルサイト
Xiaomi 12:Mi Global Store(AliExpress)