中国メーカー「Ulefone」の新しいエントリースマホ「Power 3L」を紹介します。ウインタブが大好きな「100ドルスマホ」ですね。CPUやRAM、ストレージに関してはごく普通のエントリークラス、という感じなのですが、製品名に「Power」が入ってますので、強化されているところもしっかりあります。100ドルスマホとしては非常に魅力的な製品だと思います。
1.スペック
OSはAndroid 8.1ですから、最新とは言えないものの、十分新しいものになっていると思います。また、経験上UlefoneのスマホはOSにあまり大きなカスタマイズをしていないと思いますので、標準的かつ素直な操作性になっているでしょう。
CPUはMT6739、RAMは2GB、ストレージは16GBと、最新Androidスマホとしてはミニマムな構成です。ゲーム用ということだと厳しいと思いますし、ストレージ容量も十分とは言えません。microSDカードによるストレージ拡張が可能なので、画像などの個人データはmicroSDカードに保存するようにしたほうがよさそうです。ただし、CPU性能にしてもRAM、ストレージ容量にしても使い始めてすぐに性能不足、容量不足に陥るというものではなく、ゲームなどをあまりしないライトユーザーであれば快適に使える水準だと思います。
ディスプレイは6インチで解像度はHD+(1,440 × 720)、ノッチのない縦長タイプのものです。なんかノッチなしというのは逆に新鮮に感じられる今日このごろ。また、ノッチディスプレイが好きではない、という人も少なくないと思いますので、これはこれでいいんじゃないでしょうか。
カメラはアウト側がしっかりデュアルレンズになっています。画素数はイン2MP/アウト8MP+5MPですが、ソフトウェア補間によりイン5MP/アウト13MP+5MPとなります。中華スマホということもあり、過度の期待はしないほうがいいと思いますが、エントリークラスの製品ですし、数値的には悪くないと思います。
SIMはNano SIM × 2もしくはNano SIM + micro SDカードとなります。中国製品はスペック表でDSDSに対応するという記載があっても日本では機能しないケースがありますし、この製品はストレージが16GBなので、実用上はNano SIM + micro SDという使い方になりそうです。
100ドルスマホでもついに大容量バッテリーを搭載するものが現れました!6,350mAhのバッテリーにより、通話64時間、音楽再生46時間、動画視聴12時間を可能にしています(いずれもメーカーの公称値です)。また、リバースチャージ(この製品をモバイルバッテリーとして使えるという意味です)にも対応するとのこと。
バッテリーが大きくなったことにより、筐体重量はかなり重くなっています。220 gもあるんですよね。ただ、これは理由がはっきりしているので仕方ないと言えば仕方ないでしょう。
2.筐体
ノッチディスプレイではないので、2019年の現在となっては少しクラシカルに見えちゃいますね。筐体素材は不明ですが、おそらく背面はプラスティック製だろうと思います。個人的にはクセがなくシンプルで、いいデザインだと思います。
背面には指紋センサーがあります。さすがにこのクラスだと「ディスプレイ埋込み型指紋センサー」は無理でしょう。それと、この製品は顔認証にも対応しますので、最新のスマホに必要な便利機能は確保していると言えます。ただし、顔認証の精度は少し不安ではありますけど。
筐体色は「ブラック」「ゴールド」そして色名は不明ですがパープル基調のグラデーションというのがあります。3月11日現在、中国の通販サイトではブラックとゴールドのみが販売(プレオーダー)されています。
3.価格など
Ulefone Power 3Lは中国の通販サイト「Banggood」「geekbuying」で販売(プレオーダー)中で、3月11日現在だとBanggoodが安く、99.99ドル(11,349円)です。まさに「100ドルスマホ」ですね。
この製品は典型的なエントリースペックで、それに見合った価格設定でありながら、大容量のバッテリーを搭載しているというところに特徴があります。ウインタブ読者のメインスマホとしては少しばかり力不足だと思いますが、通話メインのサブマシンであるとか、モバイルバッテリー代わりに使えるサブマシンといった使い方が思い浮かびます。「なんとなく2台持ち」するよりもはるかに納得感があるというか、自分を納得させるだけの理由を提供してくれる製品と言えそうです。
4.関連リンク
Ulefone Power 3L:Banggood
Ulefone Power 3L:geekbuying