中国メーカーのUlefoneが6.2インチサイズのアウトドアスマホ「Armor 6」を発表しました。UlefoneのArmorはウインタブでも過去に「Armor 2」と「Armor 5」を実機レビューしていて、特にArmor 5のほうはライターのかのあゆさんいわく、「2018年のベストガジェットのひとつ」と言えるくらいに気に入った、とのことで、アウトドアスマホながら洗練されたデザインを備えたミドルスペック機でした。
今回紹介するArmor 6はArmor 5の雰囲気を多少残しつつも、さらなるスペックアップを果たしたミッドハイレンジの製品です。
1.スペック
OSはAndroid 8.1で、CPUはMediaTekのHelio P60です。このCPUはAntutu(Ver 7)で13万点~14万点程度のスコアとなる高性能なもので、これまでの中華ミッドハイスマホに使われていたHelio P23よりも数段パワフルです。2019年はHelio P60が中華の中上位クラスのスマホの主流になるのかもしれません。
RAMは6GB、ストレージは128GBと大容量で、ディスプレイは6.2インチのノッチタイプ、解像度もFHD+(2,246 x 1,080)となります。また、通信バンドは「グローバル」ですね。特に日本市場を意識しているかのようにバンド19や28にもしっかり対応しています。
主要スペックを従来モデルのArmor 5と比較してみましょう。まず、CPUがHelio P23からP60に、RAMは4GBから6GB、ストレージは64GBから128GBに、そしてディスプレイは5.85インチのHD+から6.2インチのFHD+にと、ほぼすべての面でパワーアップしています。
一方でサイズのほうですが、ディスプレイが一回り大きくなったせいでArmor 5よりも大型サイズになったものの、筐体重量は228 gのまま変わっていません。いやね、228 gでも十分重いわけですが、アウトドアスマホであることを考慮すればこれは仕方のないところでしょう。
Ulefoneはアウトドアスマホを昨日今日作り始めたわけではなく、この画像のようにアウトドア系のツールキットやセンサーも豊富に備えています。そして、
紫外線検出器(Ultraviolet Light Detector)がついています。「紫外線検出器」というのは直訳なのですが、おそらく紫外線の量を測定し、なんらかのアドバイスが表示される機能と思われます。
また、筐体もタフな作りになっています。IP68レベルの防水・防塵性能を備え、前面ガラスはゴリラガラス 5が採用されています。バッテリーは5,000 mAhと大容量ですし、もちろんワイヤレス充電にも対応します。
カメラはソフトウェア補間後、という前提ですがイン13MP、アウト21MP + 13MPと高画素数ですね。カメラ性能に関してもArmor 5よりも向上していると思われますが、中華スマホの場合、スペック表の数値からイメージするよりも実際の画質がよくない、というケースが少なくないので、過度の期待はしないほうがいいかもしれません。かのあゆさんのArmor 5のレビューでもカメラ性能に言及していますので、そちらも参考にしてみてください。
2.筐体
上の画像がArmor 6、下の画像がArmor 5です。デザインはかなり変わっていますよね。Armor 5がアウトドアスマホとしては比較的控えめというか、普通のスマホっぽいデザインになっているのに対し、Armor 6ではよりアウトドアっぽいデザインに「戻って」います。このへんの雰囲気についてどう評価するかは人それぞれですが、ウインタブではArmor 5のアウドドアっぽくないデザインがお気に入りでした。
前面はアウトドアスマホながらノッチタイプのディスプレイが搭載され、背面にはデュアルレンズカメラのほか、指紋センサーと「紫外線検出器」があります。また、この製品は指紋認証のほか、顔認証にも対応します。
左側面です。この画像だと少しわかりにくいですが、側面の上部にSIMスロットがあります。
こちらが右側面。音量ボタンは丸い形状になっています。2つの音量ボタンの下に電源ボタンがあります。
また、上下面の画像がないのですが、この製品はUSBポートがType-Cで、イヤホンジャックは省かれています(そのかわりType-Cと3.5mmイヤホンジャックの変換アダプターが同梱されます)。
カラーバリエーションはブラックとレッドの2色。どちらも基調色がブラックで、アクセントカラーが異なるのみですが、個人的にはレッドのほうがそれっぽいかな、と思います。
3.価格など
Ulefone Armor 6は中国の通販サイト「Banggood」に製品ページがあり、1月2日現在「In Stock Alert(入荷お知らせ)」というステイタスなのでまだ販売はスタートしていません。参考価格は399.99ドル(45,126円)ですが、おそらく実売期にはもう少し価格が下がるだろうと思います。
記事中にも記載しましたが、ウインタブではUlefone Armor 5を高く評価していて、その理由として「アウトドアっぽくないデザイン」というのも含まれていたのですが、Armor 6になってある意味「原点回帰」してしまった感があります。ただし、Armor 5と比較するとほぼすべての面でパワーアップしていますし、重量も決して軽くはないものの、一回り小さいArmor 5から据え置きになっていますので、ハイスペックで頑丈なスマホがお好みの人にはとても魅力的なのではないか、と思います。
4.関連リンク
Ulefone Armor 6:Banggood
コメント
Armor 6を買おうとgearbestを見るとEU用とその他地域用があり、どこに違いが有るのか分からず買えません! 具体的に何が違うのだろうか?
セッツさん、こんにちは。ウインタブではもうGearbestは価格チェックくらいしか使っていないのでなんともお答えができませんが、素直に「その他地域用」で行けるような気がします。ああ、いい加減なことは書かないほうがいいですね…。
はじめまして、横から失礼します。
12と申します。
いつも陰ながらこっそり
拝見させていただいております。
aliexpressで
その他地域用で
実際に買って運用しております。
今のところ問題なく
使えています。
印象としてはbluetooth接続した
音が凄いです。
こんなに格好いいと思ったスマホは
はじめてです。
こんにちは(*^_^*)
auでは使えますでしょうか??
調べていくと電波帯が微妙とのことだったので・・・
こんにちは。バンド1が使えるので理屈上は大丈夫かと思いますが、auではうまく電波を掴まないという情報が多く、おすすめできません。あとVOLTEは厳しいようです。というか私auのスマホは使っておらず、また諸事情から通信まわりについては言及が難しいです。
6Eだと使えるようですね~(*^_^*)
先日注文しました。
風711さんこんにちは。ご購入おめでとうございます!
実際の現場では、いかにも業務用といったデザインが人気らしいです。なぜなら普通のスマホだと遊んでるように見えてお客から苦情が出るそうです。
パナソニックのタフブックのサイトに書いてありました。