シャープがスマートフォン「BASIO active2」を発表しました。シニア世代をターゲットにした製品で、スマホを初めて使う人も操作しやすくなる設計になっており、迷惑電話対策機能も搭載しています。
1.概要
スペック表
BASIO active2 | |
OS | Android 14 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 695 5G |
RAM | 4GB |
ストレージ | 64GB |
ディスプレイ | 5.7インチ(1,520 x 720) |
バンド | 5G:n3/28/77/78 LTE:B1/3/8/18/19/41 |
SIM | nanoSIM/eSIM |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB Type-C、microSDカードリーダー、イヤホンジャック |
カメラ | イン8MP/アウト50MP |
バッテリー | 4,000 mAh |
サイズ | 158 x 71 x 9.4 mm |
重量 | 174 g |
コメント
OSは現時点で最新となるAndroid 14です。
いわゆる「らくらくスマホ・あんしんスマホ」のUIですね。アイコンと文字が大きく、使いたい機能を探しやすくなっています。また、ホーム画面によく使う連絡先電話番号を3件登録できます。
前面下部には物理ボタンが3つ。電話とメールの操作が簡単になります。私は80代の母にスマホ操作を教えようとして、非常に苦労したことがあります。「タッチ」が全部「長押し」になってしまうんですよね。私の母の場合、スマホのタッチ画面よりもガラケーの物理ボタンのほうがずっと使いやすかったようです(結局母はスマホを使うのを諦めました)。一部のみとはいえ、物理ボタンを配置したのはすごく親切なんじゃないか、と思います。
音声検索についても配慮されています。側面に音声検索ボタンがついており、これを押すだけで調べ物ができます。また私の母の例ですけど、画面上のボタンもタッチできないのにフリック操作などという超人的なことはどう考えても無理ですし、ここでも物理ボタンを押しての操作、というのが親切だと思います。
あと、迷惑電話対策もなされています。知らない電話番号からの着信を自動で録音したり、「迷惑ストップ」を押せば自動音声で断りを入れてくれます。
「公益財団法人 全国防犯協会連合会」が優良防犯電話として推奨しているとのこと。どのくらい権威のある団体かは知りませんけどね。
周囲の人が安心できる機能もあります。この画像は一日の最初にスマホを操作した際に、登録した相手に自動的にメールで通知する「元気だよメール」機能、また、体調不良や危険な状況のときに緊急ブザーを鳴らして周囲に伝えることもできます。
便利機能としては「スマホ用電子証明書搭載サービス」に対応、おサイフケータイも搭載しています。
ディスプレイは5.7インチで解像度がHD+にとどまりますが、色や文字がはっきり見える「はっきりビュー(スマホが色を自動調整)」や屋外でも見やすくなる「アウトドアビュー(スマホが輝度を自動調整)」を搭載しています。
SoCはSnapdragon 695 5GでAntutuスコアは約43万点(出所:Nanoreview)。まあ、この製品の場合、5G対応していればOK、ということなんでしょう。RAMとストレージも4GB/64GBと5Gスマホとしてはミニマムな容量です。
カメラはイン8MP、アウト50MPです。シャープ製なので画質も悪くないと思います。この製品に限った話ではありませんが、AIにより「シャッターを押すだけ」でキレイな写真・動画の撮影が可能です。
筐体はナローベゼルやパンチホールノッチなどとは無縁。ややクラシカルな雰囲気です。ただし、防水(IPX5/IPX8)・防塵(IP6X)・耐衝撃設計になっています。
ハンドソープでの丸洗いやアルコール除菌シートでの拭き取りなども可能。
筐体色はシルバーのほか、ネイビーとレッドを選べます。
2.価格など
SHARP BASIO active2は4月5日の発売で、auとUQ mobileの取り扱いとなります。すでに予約販売がスタートしており、端末のみ購入の場合は41,800円です(auの場合)。また、回線とセットで購入する場合は19,800円から、auのスマホトクするプログラムを利用すると実質負担額は13,200円となります。
記事中でも触れましたが、私の母は結局スマホの利用を諦めました。若い人ならできて当然のことが高齢になると大きなハードルになりうる、ということを私も(母に必死にスマホの使い方を指導したので)痛感しましたが、このBASIO active2はどうでしょうかね?
3.関連リンク
BASIO active2:SHARP