シャープがスマートフォン「AQUOS R9 pro」を発表しました。メーカー自ら「フラッグシップモデル」と称する製品で、ライカ監修のカメラを搭載するハイエンドな製品です。なお、製品名からしてこの5月に発表された「AQUOS R9」の小変更版かな、と感じられますが、「全然別物」です。
1.概要
スペック表
AQUOS R9 pro | |
OS | Android 14 |
SoC | Qualcomm Snapdragon 8s Gen 3 |
RAM | 12GB(+仮想RAM12GB) |
ストレージ | 512GB |
ディスプレイ | 6.7インチ(3,120 x 1,440)Pro IGZO OLED 240Hz |
LTEバンド | 未公開(10月29日現在) |
SIM | nanoSIM + eSIM |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax/be、Bluetooth 5.4 |
入出力 | USB Type-C |
カメラ | イン50.3MP/アウト50.3MP+50.3MP+50.3MP |
バッテリー | 5,000 mAh |
サイズ | 162 × 78 × 9.3 mm |
重量 | 229 g |
コメント
OSはAndroid 14で「OSバージョンアップ最大3回、セキュリティアップデート5年」が謳われています。OSのバージョンアップは「発売されたタイミングから起算」ということなので、最大でAndroid 17まで、ということでしょう。
SoCはSnapdragon 8s Gen 3です。この型番はSnapdragon 8 Gen 3の廉価バージョンという位置づけですが、Antutuスコアは149万点(出所:Nanoreview)ということなので、パフォーマンス面で不足感はありません。
発熱対策として「デュアル・サーモマネジメントシステム(カメラリングからの放熱とベイパーチャンバーによる熱拡散の組み合わせ)」が搭載されています。…カメラリングが熱くなるんですかね?
RAMは12GBで、ドコモの製品ページによると「仮想RAM12GB」という説明になっていましたので、中国スマホでよく見かける「拡張機能により最大24GB」ということだと思います。ストレージは512GBでmicroSDカードリーダーは非搭載です。
ディスプレイは6.7インチで解像度は3,120 x 1,440と高く、Pro IGZO OLED(有機EL)パネルです。ピーク輝度2,000nit、10億色を表現でき、リフレッシュレートも240Hzと素晴らしい品質です。
カメラは「ライカ監修VARIO-SUMMICRONカメラシステム」です。画素数は「イン・アウトのすべてが5,030万画素」でアウト側は標準・広角・望遠のトリプル。標準カメラのセンサーはなんと1/0.98インチ。
カメラのシャッターボタンもついています。「半押しでフォーカスの固定」とか、本当にデジカメみたいな感じで操作できますね。
前面と背面です。前面にはパンチホール、背面はカメラまわりが巨大です。この筐体はIPX5・IPX8/IP6Xの防水・防塵性能も備えています。
側面です。このアングルから見てもカメラの存在感がすごいですよね。右側面(画像右側)にシャッターボタンが配置されます。
2.価格など
SHARP AQUOS R9 proは12月上旬以降に発売予定で、キャリアではドコモから、またオープンマーケット版(SIMフリー版)も販売されます。この記事を執筆している10月29日現在、販売価格はわかっていません。
…いいですよねーAQUOS。特にカメラ性能にこだわりたい人にはとても魅力的でしょう。…あとは価格…。
3.関連リンク
AQUOS R9 pro:シャープ 製品紹介ページ
AQUOS R9 pro SH-54E:ドコモオンラインショップ
2014年、低価格な8インチWindowsタブレットに触発されサイト開設。企業でユーザー側代表としてシステム開発や管理に携わっていました。「普通の人」の目線で難しい表現を使わず、様々なガジェットを誰にでもわかりやすく紹介・レビューします。