ゲーミングデバイスメーカーのRazerがAndroid搭載ゲームコンソール「Razer Edge」を発表しました。CPUにQualcomm Snapdragon G3x Gen 1を採用しており、Android向けゲームだけでなく、Xbox Cloud GamingやGeForce Nowといったクラウドゲームサービスを楽しむことも可能です。
1.Razer Edge スペック
スペック表
Razer Edge | |
OS | Android 12 |
CPU | Qualcomm Snapdragon G3x Gen 1 |
RAM | 8GB |
ストレージ | 128GB |
ディスプレイ | 6.8インチAMOLED(2,400 x 1,080)144Hz |
LTEバンド | 対応バンド未公開(2022年10月26日現在) |
SIM | eSIM(5Gモデルのみ) |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB Type-C、microSDカード、3.5mmイヤホンジャック |
カメラ | インのみ5MP |
バッテリー | 5,000 mAh |
サイズ | 260 x 85 x 11 mm |
重量 |
タブレットのみ:264 g コントローラー装着時:401 g |
バリエーションモデル
・RAZER EDGE Wi-Fi(Wi-Fi専用機)
・RAZER EDGE FOUNDERS EDITION(Wi-Fi専用機、イヤホン付属)
・RAZER EDGE 5G(5G通信対応)
※5Gモデルはベライゾンに最適化
コメント
OSはAndroid 12です。公式画像を確認する限りXbox Cloud Gamingで配信されているゲーム等も簡単に呼び出せる独自のランチャーを採用しているようで、UIはNintendo Switchのホーム画面に近い印象を受けます。
CPUはQualcomm Snapdragon G3x Gen 1を採用しています。ゲーミングデバイス向けに発表された新型番で、ベンチマークスコアの情報がなく、どのくらいの性能なのか不明です。RAMは8GB、内蔵ストレージは128GBで、MicroSDカードによる増設をサポートします。ROG Phone 6シリーズやBlackShark 5シリーズといったAndroidゲーミングスマートフォンと比較するとRAM容量、ストレージともに控えめに感じられます。
ディスプレイは6.8インチサイズで、解像度は2,400 × 1,080です。パネルはAMOLED(有機EL)、リフレッシュレートは144Hz表示をサポートしています。現状Android向けに配信されているゲームでは高リフレッシュレート表示を生かせるタイトルが少ないのが難点ですが、海外ではクラウドゲーミングサービスのGeForce NOWのRTXプランにてリフレッシュレート120Hz表示のサポートが開始されていますし、日本でも今後その性能を発揮できる機会が増えそうではあります。
カメラはイン側のみに搭載され、画素数は5MPです。あくまでゲームコンソールということもあり、アウトカメラはありません。インカメラの主要とはビデオチャット(Webミーティング)となりそうですが、その場合であれば十分な品質と言えます。
ワイヤレスネットワークは802.11a/b/g/n/ac/axとBluetooth 5.2に対応します。Wi-Fiモデルのほか5Gモデルも用意されます。この製品はVerizon(ベライゾン)とのコラボによるもので、5GのバンドもVerizon向けになっていると思われます。
2.Razer Edge 筐体
Razer Edgeではアタッチメント式のコントローラー(Kishi V2 Pro)を採用しており、コンパクトなAndroidタブレットとしても使用可能です。アウトカメラは上部ベゼルに埋め込まれており、ゲームプレイ中も邪魔になることはありません。
タブレット側の背面です。アウトカメラがないこともあり、Androidタブレットとして見るとすっきりした印象ですね。RazerのゲーミングPCと比較するとおとなしめのデザインです。
ゲームパッド「Kishi V2 Pro」です。ボタン類の配置はNintendo Switchに似たものになっています。AndroidスマホやiPhone向けに販売されているゲームパッド「Kishi」「Kishi V2」の上位モデルです。
3.Razer Edge価格など
Razer Edgeは海外では2023年初旬に発売開始となる予定で、Wi-Fiモデルが399.99ドル(約59,564円)、ワイヤレスイヤホン「Razer Hammerhead True Wireress(2021)」が同梱されたFounders Editionが499.99ドル(74,462円)となっており、アメリカではVerizonが取り扱う5Gモデルは現時点では価格が公開されていません。
搭載されているQualcomm Snapdragon G3x Gen 1の詳細がまだわからないため、ゲーミング端末としての性能がどのようなものになっているのか不明なのですが、公式サイトの画像などを見る限り「ディアブロ・イモータル」や「フォートナイト」といったAndroid向けゲームのほか、Xbox Cloud Gaming、GeForce Nowといったクラウドゲームもストレスなく楽しめる端末になっているようです。
ドルで見ると比較的購入しやすい価格設定になっているのですが、日本で販売される場合は(円安の影響で)結構お高くなりそうですね…。国内展開はまだアナウンスされていないものの、新CPUの性能など、いろいろと気になる端末です。
4.関連リンク
Razer Edge:Razer