POCOのニューモデル「X4 GT」をご紹介します。この製品は同時に発表された「POCO F4」とサイズや価格帯が似ているので、「どう違うのよ?」と思われる人も少なくないと思います。一足先にPOCO F4の紹介記事を掲載していますので、この記事ではF4との相違点についても触れながらご説明していきます。
POCO F4の紹介記事はこちらです
POCO F4 - 「”GT”がつかないF4」も発売されました。Snapdragon 870搭載の高性能モデルながら価格は控えめ、日本でも発売してほしい!
1.POCO X4 GT スペック
スペック表
POCO X4 GT | |
OS | MIUI 13(Android 12ベース) |
CPU | MediaTek Dimensity 8100 |
RAM | 8GB |
ストレージ | 128GB/256GB |
ディスプレイ | 6.6インチ(2,460 x 1,080)144Hz |
LTEバンド | 5G:n1/3/5/7/8/20/28/38/40/41/77/78 FDD-LTE:B1/2/3/4/5/7/8/20/28 TDD-LTE:B38/40/41 |
SIM | nanoSIM × 2 |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.3 |
入出力 | USB Type-C、オーディオジャック |
カメラ | イン16MP/アウト64MP + 8MP + 2MP |
バッテリー | 5,080 mAh |
サイズ | 163.64 x 74.29 x 8.87 mm |
重量 | 200 g |
バリエーションモデル
・RAM8GB/ストレージ128GB
・RAM8GB/ストレージ256GB
コメント
OSはAndroid 12ベースのMIUI 13 for POCOです。CPUはF4のSnapdragon 870に対し、X4 GTはDimensity 8100となります。MediaTekの5G対応新型番です。
これはAliExpress内のPOCO Official Storeにあった画像です。画面のデザインからしてAntutuベンチマークのスコアと思われますが、「Snapdragon 888より上」とアピールされています。ただし、ウインタブの実機レビュー経験上、Snapdragon 888は78万点(ASUS Zenfone 8)をマークしていますので、ちょっと宣伝臭が感じられないこともありません。
ただし、Antutu公式サイトによれば、Dimensity 8100はAntutu Ver.9のスコアが80万点に達するケースもあるとのことなので、Snapdragon 870よりも高いパフォーマンスになっているものと思われます。
5月Android手机性能榜:天玑8100称霸次旗舰:Antutu
※原文は中国語ですが、わかりやすいグラフが掲載されています
RAMは8GBのみで、F4に設定されている6GBはありません。ストレージは128GB/256GBが選択できます。
ディスプレイは6.6インチとF4の6.67インチよりもわずかに小さく、AMOLED(有機EL)ではありません。また、解像度は2,460 × 1080で、F4の2,400 × 1,080よりも若干縦長です。
また、リフレッシュレートは「7段階」に変更可能です。ちなみに私はこのような仕様のスマホを試した経験がありません。リフレッシュレート最大値は144 HzとF4の120Hzを上回り、タッチサンプリングレートも最大270Hzです(ただし、F4は最大360Hz)。
カメラはイン側16MPでF4の20MPよりも画素数が落とされており、アウト側はF4と数値の上では同じですが、F4ではOIS(光学式手ブレ補正機能)が謳われているのに対し、X4 GTではそれがなく、動画撮影でもF4が4K60fpsでの撮影が可能なところX4 GTでは4k30fpsにとどまるなど、性能面では少し見劣りします(あくまでF4との比較上、という意味です)。
バッテリーは5080 mAhです。F4は4,500 mAhなので、より大容量になっています。また、67Wの急速充電にも対応します。
サイズを比較してみましょう。
X4 GT:163.64 x 74.29 x 8.87 mm / 200 g
F4:163.2 x 75.95 x 7.7 mm / 195 g
ディスプレイのサイズとアスペクト比が異なるので、横幅についてはX4 GTのほうが少し小さくなっていますが、厚さに関しては結構な差があります(F4のほうがずっと薄い)。
それと、POCO X4 GTにはイヤホンジャックがあります(F4にはありません)。「CPU性能、RAM8GBのみ、ディスプレイのリフレッシュレート144 Hz、大容量バッテリー、そしてイヤホンジャック」という点を踏まえると、X4 GTはF4よりも「ゲーム向き」という性質が強くなっていると言えそうです。一方で、F4のほうも「有機ELディスプレイ、OISカメラ、薄型」といった優位点があります。このあたりで両者の特性の違いがわかるような気がしますね。
2.POCO X4 GT 筐体
「POCOどうしちゃったの?」って思いません?イメージカラー(だと思います)の「POCOイエロー」が設定されておらずブルー、ブラック、シルバーの3色展開でロゴも控えめ、普通のスマホっぽくなってしまいました。まあ、少し前のモデルから徐々にシンプルなデザインに移行してはいましたが…。もちろんこちらのほうが個性が薄まったぶん万人向けではありますね。
前面は中央にパンチホールカメラ、背面はカメラレンズ部分が大型になっていますが、ちょっと上品で高級なイメージです。
3.POCO X4 GT 価格など
POCO X4 GTはAliExpress内のPOCO Official Storeで販売中で、現在ワールドプレミアセールのため、8GB/128GBモデルが277ドル(38,558円)、8GB/256GBモデルが317ドル(44,126円)で購入できます(いずれも製品ページにある割引クーポンを使用した価格です)。
円安が進んでしまっているのが残念ですが、先にご紹介したF4といい、このX4 GTといい、しっかり「POCO価格」になっているのが非常にうれしいですね!個人的にはめちゃめちゃお買い得だと思います。
また、F4とX4 GTのどちらがいいのか?という点については、これまでご説明してきた通り、「ゲーム中心ならX4 GT」「ディスプレイの美しさやカメラ性能、筐体のサイズ感(厚さ)ならF4」というのがウインタブの意見です。あとはみなさん大いに悩まれるといいんじゃないでしょうかw
4.関連リンク
POCO X4 GT:POCO Official Store(AliExpress)