OUKITELがタフネススマートフォン「WP36」を発売します。SoCやカメラ、ディスプレイの仕様はエントリークラスですが、アウトドア・ツールとしては優れた機能を搭載していて、発売記念セールの価格も119.99ドル(1ドル150円として約18,000円)と手頃です。
1.概要
スペック表
OUKITEL WP36 | |
OS | Android 13 |
SoC | MediaTek MT8788 |
RAM | 8GB(拡張機能により最大16GB) |
ストレージ | 128GB |
ディスプレイ | 6.52インチ(1,600 × 720)60Hz |
バンド | FDD-LTE: B1/2/3/4/5/7/8/12/17 18/19/20/25/26/28A/28B/66 TDD-LTE: B38/39/40/41 |
SIM | nano SIM × 2(SIM2はmicroSDと排他) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac(推定)、Bluetooth4.2 |
入出力 | USB Type-C、microSDカードリーダー |
カメラ | イン5MP/アウト13MP+2MP |
バッテリー | 10,600 mAh |
サイズ | 172.2 × 80.7 × 19.1 mm |
重量 | 393.7 g |
コメント
OSはAndroid 13、SoCのMT8788はそれほど性能が高くありません。複数のWebサイトで確認したところ、Antutuスコアは20万点~21万点くらいです。RAMは8GBで拡張機能により最大16GBとして使え、ストレージは128GBです。また、ディスプレイは6.52インチで解像度はHD+と低め。
ここまでのところ、「まあエントリークラス」ですよね。使えないスペックとまではいきませんけど、アウトドア専用機としてはともかく、普段使い用としてはあえて購入したい感じのスペックではありません。
WP36で注目したいのはまず、この部分です。カメラはイン5MP、アウト13MP+2MPなので、やっぱりエントリークラスではあるんですけど…、
最大128dBの大音量が出せるスピーカーを搭載しています。よく引用させてもらっている深谷市の解説によれば、120dBというのは「会話は不可、聴力機能に障害をきたす可能性もあり、具体例としては『飛行機のエンジンの近く』『近くの落雷』」とのこと。メーカーでは「Party Experience」と説明していて、どんなパーティを想定しているのかはわかりませんけど、キャンプ場とかで安易に使うと迷惑極まりないですよね。
でも、これだけの大音量が出せるのであれば(あえて具体例は書きませんが)緊急時には安心できるんじゃないかと思います(ちなみに防犯ブザーの音量の目安は『85dB以上』とのこと。出所はビックカメラ)。
それとバッテリー。10,600 mAhと大容量で、画像にあるようにリバースチャージにも対応していますので、お友だちのスマホをレスキューするとか、イヤホンなどの周辺機器を充電することができます。これもアウトドアでは便利でしょう。
WP36の筐体はこんな感じです。前面は水滴型ノッチ、背面は上でご説明した通りカメラ&スピーカー部分がデザインアクセントになっています。
背面テクスチャはレザー調。タフネススマホですし、安価な製品でもあるので、そんなに高級感があるという感じではないでしょうけど、画像を見る限りかなりカッコいいんじゃないかと思います。
タフネススマホなのでもちろんIP68/IP69Kの防水・防塵性能とMIL規格(MIL-STD-810H)準拠の堅牢性を備えています。
2.価格など
OUKITEL WP36はAliExpress内のOUKITEL Official Storeに製品ページがあり、3月17日から発売記念セールが開催されます。セール価格は119.99ドル(1ドル150円として約18,000円)と表示されています。
WP36は一般にスマホ選びの際にチェックする部分「SoCやディスプレイ、カメラ」についてははっきり言って見るべきところがありません。しかし、スピーカーやバッテリー容量などを含めた「アウトドア・ツール」としては優秀で、しかも安価だと思います。その意味では「割り切った仕様の魅力的な製品」と言えるんじゃないでしょうか。
3.関連リンク
OUKITEL WP36:OUKITEL Official Store(AliExpress)