OUKITELがスマートフォン「WP35 S」を発売しました。この製品は5月に発売された5G対応のタフネススマホ「WP35」の4G版(にして廉価版)で、この記事執筆時点だとブラックフライデーセール開催中ということもあり、139.99ドル(22,019円)で購入できます。
既存の5Gモデル、WP35の記事はこちらです
OUKITEL WP35 - 個性的なデザインの5Gタフネススマホ、セール価格は200ドルを切りそうです
1.概要
スペック表
OUKITEL WP35 S | |
OS | Android 14 |
SoC | MediaTek Helio G85 |
RAM | 8GB(拡張機能により最大24GB) |
ストレージ | 256GB |
ディスプレイ | 6.56インチ(1.612 × 720)60Hz |
バンド | FDD-LTE:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/ B18/19/20/25/26/28AB/30/66 TDD-LTE:B38/39/40/41 |
SIM | nano SIM × 2(SIM2はmicroSDと排他) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth5.0 |
入出力 | USB Type-C、microSDカードリーダー |
カメラ | イン16MP/アウト48MP+8MP+2MP |
バッテリー | 11,000 mAh |
サイズ | 172.2 × 81 × 14.9 mm |
重量 | 360.8 g |
コメント
OSはAndroid 14、SoCはHelio G85です。5Gには非対応の型番でAntutuスコアは約26.5万点(出所:Nanoreview)と、スマホとしてはエントリークラスです。既存のWP35はDimensity 6100+(Antutuスコアは約40万点)ですから、5Gに非対応というだけでなく性能面でも落ちますね。
RAMは6GBで拡張機能により最大24GBとして使え、ストレージは256GBです。
ディスプレイはWP35がFHD+解像度であるのに対し、HD+解像度(1,612 × 720)にスペックダウンしました。普段使い用としてはこの点が一番残念かもしれません。
筐体はタフネススマホとしても個性的です。背面には「ダイヤモンドパターン」と称する細かい凹凸がつけられ、握りやすい立体的な造形になっています。
厚さ14.9 mmというのもタフネススマホの割には薄型です。ただし重量は360 gありますので、街なかで使うにはいささか重いです。
カメラはイン16MP/アウト48MP+8MP(ナイトビジョン)+2MP(マクロ)という構成です。WP35はイン32MP/アウト64MP+8MP+2MPですから、ここも画素数はダウンしています。ただ、ナイトビジョンカメラ(モノクロになりますが、暗闇でも鮮明な撮影ができるカメラです)がついているのはありがたいですね。
バッテリーは11,000 mAhとタフネススマホらしい大容量で、リバースチャージにも対応しますので、モバイルバッテリーとしても使えます。
筐体色はこれまで掲載してきたグレーのほか、コーヒー(ブラウン)とグリーンがありますが、11月25日現在AliExpressで販売されているのはグレーとグリーンの2色です。タフネススマホなのでもちろんIP68/IP69Kの防水・防塵性能とMIL規格(MIL-STD-810H)の堅牢性を備えています。
2.価格など
OUKITEL WP35 SはAliExpress内のOUKITEL Official Storeで販売中で、11月25日現在の価格は139.99ドル(22,019円)です。なお、この価格は製品ページにある割引クーポンを使用したもので、AliExpressの共通クーポンは使えませんでした。
この製品は良くも悪くもタフネススマホっぽくないデザインなので、(重いけど)街なかでも使えそうに思います。ただ、ウインタブ読者がメインスマホとして使うにはスペックが弱いので、ニーズに合わせてほぼ同じ外観の上位モデルWP35(11月25日現在185.49ドル・29,176円)とどちらにするかを検討することになるでしょうね。アウトドア用と割り切るのであれば安価なWP35 Sのほうが向くと思います。
3.関連リンク
OUKITEL WP35 S:OUKITEL Official Store(AliExpress)
2014年、低価格な8インチWindowsタブレットに触発されサイト開設。企業でユーザー側代表としてシステム開発や管理に携わっていました。「普通の人」の目線で難しい表現を使わず、様々なガジェットを誰にでもわかりやすく紹介・レビューします。