こんにちは、natsukiです。エントリークラスのアウトドアスマホ、OUKITEL WP12を紹介します。スペックは最小限ながら、1万円ちょいという安価で手に入ること、最新のAndroid 11を搭載していること、アウトドアスマホとしては比較的軽量なことが魅力です。メインスマホとして使うのは厳しいですが、アウトドアなどタフネスさが求められるときのサブスマホとしては、こういう「安くて頑丈ですよ」、というのが1台あると便利かと思います。
1.スペックと概要
OUKITEL WP12 |
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OS |
Android 11 |
CPU |
MediaTek Helio A22 |
RAM |
4GB |
ストレージ |
32GB |
ディスプレイ |
5.5インチ(720 × 1,440) |
LTEバンド |
European(Global) version B1 / 3 / 7 / 8 / 19 / 20 |
SIM形式 |
Nano SIM × 2(SIM2はmicroSDと排他) |
ネットワーク |
802.11 ac/a/b/g/n、Bluetooth 5.0 |
入出力 |
microUSB、microSDカードリーダー |
カメラ |
イン:5MP アウト:13MP + 補助 |
バッテリー |
4,000 mAh (420時間スタンバイ) |
サイズ |
174 × 81 × 14.3 mm |
重量 |
237g |
アウトドア機能 |
IP68 / IP69K / MIL-STD-810G グローブモード、水中カメラモード マルチボタン アウトドアツールアプリ |
やはりまず、最新のAndroid 11を採用しているのがポイントですね。このあたりの中華中小メーカースマホは、Androidバージョンのアップデートはまずサポートしないので、はじめからより新しいAndroidのバージョンが入っていることは大切です。
処理能力は、2021年水準では、エントリー。CPU(SOC)はHelio A22。スマホとしての基礎的な機能「は」使える、というギリギリの水準です。RAMが4GB、ストレージは32GB。ただしmicroSDカードは、256GBまで対応。通常、microSDカードによる容量拡張は、データ転送速度の面からお勧めしないのですが、このスペックなら必要に応じて利用していいでしょう。いずれにせよ、メインスマホとして使っていくのは、はっきり言って厳しいスペックです。でもでも、これは「アウトドアスマホ」なんですよ。多少カクついたところで、情報が得られりゃそれでいいんです。過酷な環境で使うなら、あまり高価なものは使いたくないので、だから、ロースペックでも価格を抑えたアウトドアスマホというのは、十分選択肢としてアリなわけです。
対応バンドも、「European(Global) version」は、バンド1,3,8,19に対応。もっとも、VoLTEは怪しい。せっかくバンド19に対応しているので、Docomo系SIMで運用すれば、2026年までは音声通話も大丈夫です。なお、「America version」は、日本とバンドがまったく違うので、誤って買わないように。Aliexpressには「Other Area」というバージョンのもあるんですが、これはよく分かりません。
2.筐体
筐体を見てみます。スマートなデザイン一辺倒の通常のスマホと違って、アウトドアスマホは個性的なデザインも楽しみのひとつですから。このOUKITEL WP12は、さほどメカメカしくはないスッキリした雰囲気ながらも、しっかり堅牢性をアピールしたデザイン。なかなかよい「顔」ですね。
カラーは「Sport Blue」「Flame Red」「Classic Black」の3種類。アウトドアスマホで青系の色はめずらしい。ここもアピールポイントかも。
右サイドに、音量、電源ボタン。左サイドに、SIMスロットと任意の機能割り当てが可能なマルチボタン。おっと、3.5mmオーディオジャックは無いようです。なお、充電ポートは、レガシーなmicroUSB。ちょっと分かりづらいんですが、右下にストラップホールらしきものがあるように見えます。アウトドアの利用において、「ひもでつなげる」ことは実用面でとても重要なので、あると嬉しいポイントです。
もちろん、アウトドアスマホなのでタフネスさは折り紙付き。規格の詳しい説明は省きますが、要するに水深1.5mまでならOKの完全防水、水中での撮影も可能、防塵、耐衝撃性も良し。OUKITELは、それなりに実績のあるメーカーなので、堅牢性に一定の信頼は置けるでしょう。
重量は、237g。これは、アウトドアスマホとしては最軽量級です。その分か、バッテリー容量は4,000mAhと、通常のスマホとさほど変わりません。
アウトカメラは13MPに補助カメラのデュアルレンズ。今までの中華スマホの経験からいうと、好条件下では案外きれいに撮れるも、暗所やボケなど、特殊なことやろうとすると厳しくなる感じでしょうか。インカメラは5MP。こちらは、はっきり言って期待薄かと。
アウトドアスマホ定番の、測量系アプリセットもちゃんとついてきます。
3.まとめ
ご覧の通り、ミニマムなスペックで、「頑丈さ」と「スマホとしての基礎機能は使える」という、タフネスのみに特化したスマホです。正直、日常的に使うには、さすがにロースペック過ぎて不安。使い道としては、やはり、アウトドアの際のみに使うサブスマホでしょう。「アウトドアで、リッチなページもスムーズなブラウジングとか、ゲームとか要らんだろ」というなら、ちょうどよい選択肢になるかと思います。このくらいの価格なら、思い切って乱暴に扱えますもんね(笑)。
それからもうひとつ、お勧めなのが、小学生くらいの子供向けスマホ。我が家では、子供に外出時のみ(重要!)データSIMを挿してスマホを持たせています。やはり、色々と便利で安心ですから。はじめはDocomoのキッズスマホを使っていたものの、親のプランと合わず。そこで安価なスマホの出番となるわけですが、ただ……
はい、実によく頑張ってくれた「UHANS i8」君です。上の娘が使っていて、物持ちはいい方だとは思うんですが、それでも3年間でこのザマです。マイナーメーカーのため、側面を保護するタイプのケースがなかったのも一因?こんなんなっても、けなげにまだ動きますよ。紫外線で固まるレジン材で補修しつつ使ってきましたが、割れ目の部分で手を切りそうなんで、さすがに引退。
で、下の子は男の子だしどうしたもんか、というときにもってこいなのがこちら、「Ulefone Armor X5」です。1年強使っていますが、小学生男子の扱いでも「さすがArmorなんともないぜ!」って感じ。Armor X5も、OUKITEL WP12も、アウトドアスマホとしては最軽量クラスの230~240g。やはり子供向けなら少しでも軽いに越したことはありません。
というわけで、過酷な環境で使うサブスマホとして、もしくは子供向けスマホとして最適です。
4.価格と販路
販路と価格ですが、Banggoodから割引クーポン「BGWP12JP」を発行してもらっています。クーポン適用で94.78ドル(10,496円)まで割引。送料は配送期間10-15営業日のJapan Direct Mailの5.21ドル(577円)で、トータル99.99ドル(11,073円)。クーポン期限は3/31までです。また、AliexpressのOUKITEL公式ストアでも、3/28まで、同じく99.99ドル(11,110円)で、配送期間13-20営業日の送料無料となっています。いずれも、通信バンドをAmericaバージョンを選ばないように注意。個人的な買い物経験からすれば、BanggoodのJapan Direct Mailは1週間程度で配送してくれることも多いのに対して、Aliexpressの無料配送はそうとうにムラがあります。今「ともかく安くアウトドアスマホが欲しい」というなら最有力候補じゃないでしょうか。
5.関連リンク
OUKITEL WP12:メーカーサイト
OUKITEL WP12:Banggood(クーポンコード「BGWP12JP」)
OUKITEL WP12:Aliexpress内のOUKITEL公式ストア
コメント
OUKITELはAmazonにも直売店出来たしだいぶ身近になったね。ただOUKITELと言えば電池容量8000mAh以上で重さ350gの鈍器という印象あって4000mAhじゃ正直物足りないw
俺はバイクにOUKITEL付けてナビとして使っているから電池容量はあればあるほどいいんだよね。
なるほど、バイクツーリングなら、ガッチリ防水は欲しいし、多少重くてもかまわないしで、アウトドアスマホはナビに最適ですね。
中華スマホメーカーも、ずいぶんAmazon進出してきて、身近になってきたのは良いことです。今見たら、ちょうどAndroid 10のOUKITEL WP5 Proがタイムセールでお買い得になってました。
Android 11世代も、まずはOUKITELが口火を切りましたが、この後、Ulefone、Blackview、DOOGEEあたりが、次々とラインナップを充実させてくるものと思われ、楽しみです。