こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。クラウドファンディングで出資を募っていた注目のカードサイズ携帯電話(フィーチャーフォン)「Niche Phone-S」がいよいよ日本で発売されることになりました!この製品については7月に紹介記事を書いており、読者のみなさんからの注目度も高かったと記憶しています。電話するだけの単機能製品ではありませんが、サイズが非常に小さくなっているためか、事実上「通話専用」といっていい、「割り切った電話機」です。
1.スペック
この製品はフィーチャーフォン(要するにスマホではありません)なので、スペックが高いとか低いとかを論じても仕方ないでしょう。ただ、それなりの機能は用意されています。そして、それらの機能は便利ともいえますが、スマホと比べるとかなり大きな制約があります。
まず、ディスプレイは有機ELですが、サイズは0.96インチでモノクロ画面です。カラー液晶が当たり前になってから、もう何年経つでしょう。ある意味新鮮と言えなくもないですね。
ディスプレイの表示はこんな感じです。「割とカッコいい」とは思えますけど、本当に必要最小限の表示機能しかないですね。
また、通話以外の機能として、「SMS(ショートメール)」「レコーダー」「3Gテザリング」「Bluetooth機器の接続」があります。SMSはガラケーのようにテンキーを駆使して文字入力します。ストレージは256MBあるので、レコーダー、またBluetoothイヤフォン(この製品にはスピーカーはありません)を接続しての音楽鑑賞が可能です。ただし、音楽は「5曲程度」しか入りません。ICレコーダーとして音声録音をする場合でも、録音可能時間はあまり期待できないと思います。しかし、5曲だと選曲がかなり厳しいことになりますね。PC接続で音楽を入れるのですが、こまめに中身を取り替えないと飽きちゃいそうです。
デザリングは、というかこの製品はLTEには対応していないので、常に3G通信(それもバンド1のみ)となります。なので、緊急避難的にテザリングに使うというのは助かりますが、一般的なモバイルルーターとして使うのは少し厳しいのではないかと思います。
肝心の通話ですが、バッテリー容量が550mAhということで、連続通話3時間、待受最大72時間です。現在でも通話用にガラケーを使っている人は少なくないと思いますが、その大きな根拠のひとつに「バッテリーが長持ちする」ということが挙げられると思います。特に通話頻度の多い人であれば、この製品は毎日充電することになるでしょうし、あるいは「1日持たない」かもしれません。
しかし、「そのかわり」サイズ感は素晴らしいの一言です。とにかく小さくて軽いですよね。「こんな携帯電話を待ってた!」という人も多いと思います。
2.筐体
カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色です。
各種操作系はこんな感じ。カード電卓みたいですよね。
あと、こんな画像もありました。この突起物は「充電用マグネットタッチ式DC端子」で、基本microUSBで充電とデータ通信を行うのですが、この製品にはmicroUSBポートがなく、背面の端子があるだけなので、おそらくデータ通信もこのパーツを使って行うのだろうと思います。
3.価格など
NichePhone-Sは11月10日の発売予定で、Amazonやヨドバシカメラではすでに製品ページがあり、予約注文を受け付けています。11月7日現在のAmazonでの価格は税込み10,778円となっています。また、ヨドバシカメラやビックカメラなどの量販店でも販売されますので、実機を手にとってみることも可能のようです。
ウインタブ読者のみなさんはすでにスマホ、あるいはタブレット、あるいは両方をお持ちのことと思います。2017年の現在、この製品があればスマホはいらない、という人は非常に少ないと思います。なので、すでにスマホを持っている前提で、通話専用のサブ機という位置づけで考えることになるでしょう。
私はスマホで音声通話をする頻度は高くありません。なので、「たくさん電話したからバッテリーが切れそう」という経験はしたことがありません。その意味ではこの製品は不要、ということになるのですが、実際そのように割り切って物事を考えるほど賢くないですw こういう超小型のデバイスというのは、それだけで欲しくなってしまいますね。実際購入するかどうかはわかりませんけど、ぜひ手にとってみたいとは思います。
4.関連リンク
NichePhone-S:Future Model(メーカー)製品ページ
フューチャーモデル NichePhone-S:Amazon
コメント
ひっそりとガラケーとガラホ(ともにグラティーナ)も持っているのですが
見た目がほとんど同じなのに、この二つ電池の持ちが桁違いに違うんですよね。ガラケー恐るべしです。
そこで、このカード電話がガラケー枠に入ってきてくれるといいなって
甘い、でもほのかや期待をしてしまうのです。
電池持つといいなあ。
(そのとき回線はまた改めなイカンわけですが)
そういえば小型ストレート端末の
708SCを思い出させますね!
Android4.2だからガラケーじゃなくガラホなんだね。
とても欲しくなる物なんだけど、音声通話の頻度を考えると・・・気付いたら電池切れてたり家に置き忘れたりしそう・・・(汗)