Microsoftが2画面スマホ「Surface Duo」を発表しました。すでに米国ではプレオーダーがスタートしていて、9月から出荷開始となるようです。また、日本発売について、現時点で残念ながら情報はありません。おそらく日本発売もあるだろうと希望を含めて予想しています。
1.スペック
Surface Duo | |
OS | Android 10 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 855 optimized for the dual-screen experience |
RAM | 6GB |
ストレージ | 128GB/256GB |
ディスプレイ | 1画面:5.6インチAMOLED(1800×1350) 2画面:8.1インチAMOLED(2700×1800) |
LTEバンド | B1/2/3/4/5/7/8/12/13/14/19 20/25/26/28/29/30/66 |
SIM | eSIM+Nano SIM |
ネットワーク | 802.11 ac/a/b/g/n、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB 3.1 Type-C、オーディオジャック |
カメラ | 11MP |
バッテリー | 3,577 mAh |
サイズ | オープン:145.2 x 186.9 x 4.8 mm クローズ:145.2 x 93.3 x 9.9 mm |
重量 | 250 g |
SamsungやHUAWEIなどでも折りたたみ式のスマホがリリースされていますが、Surface Duoは折りたたみ式ながら「折りたたみ式の液晶(あるいは有機EL)」ではありません。
OSはAndroid 10です。MicrosoftからAndroid製品が発売されるのは奇妙な印象ですが、Windows 10 Mobileなきいま、他に選択肢もないでしょうね。CPUはSnapdragon 865ではなく、Snapdragon 855です。Microsoftの製品ページに「optimized for the dual-screen experience」という記載がありましたので、Surface Duoのための特製チューニングが施されているのだろうと思います。
RAMは6GB、ストレージは128GBと256GBを選べます。巷のハイエンドスマホだとRAM12GBなんていうものも珍しくなくなりましたが、それらのハイエンド機と比較するとやや控えめと感じられます。
そしてディスプレイです。GALAXY FoldやHUAWEI Mate Xのような「折りたたみ式ディスプレイ」ではなく、「2枚の有機EL」で構成されます。1枚あたり5.6インチで、「合計」で8.1インチとなります。「5.6インチが2枚なら11.2インチだろうが!」と、文系人間である私はそう思ったわけですが、「ディスプレイのインチ数は対角線の長さ」なので、これで「合ってます」w
ディスプレイが折りたたみ式ではないことにより、メリットもデメリットもあると思います。すぐ思いつくのは「2画面で使うと中央に切れ目ができる」という点ですが、同時に「折りたたみ式ディスプレイよりは低コストで耐久性もある」ということも直感的に理解できますよね。ちょっと適当に書いてますけど。
通信まわりでは(いまのところ)5G対応ではありません。米国ではキャリア販売用のSIMロックモデルとSIMフリーモデルが選べるようです。日本ではどうなるでしょうか。
カメラは1つだけ、画素数も11MPと控えめです。画素数だけでカメラ性能を説明しきれるものではありませんが、スマホメーカーが48MPは当たり前、64MPだ!108MPだ!レンズも4枚だ!などと競争している中、ある意味Microsoftらしいと言えるのかもしれません。
サイズは「思ったより軽い」ですね。また、タテ・ヨコに関してはスマホとしては異色というか、長辺がかなり小さく、短辺がかなり大きくなっています(折りたたんだ状態でも)。
2.筐体
Surface Duoに関しては2019年10月に開発中である旨のリリースがありましたので、読者の皆さんもその存在はご存知だったと思います。またウインタブでも紹介記事を掲載しています。
外観はその当時とほとんど同じです。この画像は「閉じた状態」ですが、表面はゴリラガラスでコーティングされ、筐体色は「Glacier」という白っぽい色です。
開くとこんな感じ。やはり中央のヒンジ部分がちょっと気になります。この画像は左右の画面に別々にアプリを表示させているところですね。
Surface Duoは「言っちゃえば」PCでいうコンバーチブル2 in 1筐体に近いと言えます(物理キーボードはありませんけど)。なので、このようにテントモードにして動画を観たりできますし、
タブレットモード(この場合、そう表現していいのかわかりませんけど)にしてゲームをプレイしたりできます。
また、MicrosoftではOffice、Outlook、Teams、Edge、OneNote、OneDrive、Microsoft To DoといったAndroidアプリを「2画面用に最適化」すべく開発を進めてきたとのことです。つまり、PCのように横長の大きな画面で表示が最適化されるようにしてきた、ということです。実際のところ、Surface Duoでは左右のディスプレイに2つのアプリを並べて同時に使うことだけでなく、1つのアプリを2画面にまたがって大きく表示できる、というのが大きなメリットとなります。
それと、筐体説明からは脱線してしまいますが、当然Windows PCとの連携もよく考えられていて、Microsoft製のYour Phoneアプリを使うとWindowsPCでのミラーリングや通知の共有、コピー&ペーストによるデータの貼り付けなどができます。
これは横長ではなく、縦長ですが、アプリ側で対応していれば、このように2画面をフルに使ってひとつのアプリを表示できます。
このほか、2つのアプリをグループ化し、ワンタップで2つのアプリを同時に開き、左右のディスプレイにそれぞれ表示させる機能もあります。
あと、当然といえば当然ですが、このようにタイピングの利便性もよく考えられています。「Surface」ですから。
同梱物の画像です。米国版では「バンパー」も付属します。めっちゃ高価な製品なんで、これはありがたい…。
3.価格など
Microsoft Surface Duoは米国のMicrosoftストアでプレオーダーがスタートしていて、8月13日(日本時間)現在の価格は128GB版が1,399.99ドル(約150,000円)、256GB版が1,499.99ドル(約160,000円)です。試しに買い物かごに入れてみたところ、私の住所が日本であるためか、注文ができませんでした。
さすがに高いですね…。日本発売があるとして、「20万円コース」になるのかな…。ただ、価格はともかく、欲しいことは欲しいですね。どうしてもビジネスツールとして考えてしまいますが、これがあれば仕事も捗りそうではあります。
最後に、Microsoftが公開している紹介動画にリンクしておきます。
4.関連リンク
Surface Duo:米国Microsoft製品ページ
Available for preorder today, Surface Duo is purpose-built for mobile productivity:Windowsブログ(英語)
コメント
DUOの方は結構早いですね
android2画面ハードは後発なので
いかにソフトウェア作りこんでくるか
何年間もSurfacePhoneの噂に振り回されてきたけど
Lumia信者の末裔は買いそう
Neoの方は…10Xの設計思想の要といえるwin32環境のコンテナ分離において
性能面で苦戦してるみたいで開発状況はちょっと心配