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Lenovo Tab P11 Pro(2nd Gen)レビュー - 高リフレッシュレート表示対応のOLEDディスプレイを搭載する高性能Androidタブレット、ゲームもサクサク動きます

Lenovo Tab P11 Pro(2nd Gen) 実機レビュー
Lenovo Tab P11 Pro(2nd Gen)の実機レビューです。LenovoのAndroidタブレットは比較的購入しやすいエントリークラスの製品から高性能なハイエンドモデルまでラインナップされていますが、レビュー機Tab P11 ProはCPUにMediaTekのKompanio 1300Tを搭載した高性能モデルです。

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ここがおすすめ
・ゲームも楽しめる高い性能
・リフレッシュレート120Hz表示に対応するディスプレイ
・薄型でスタイリッシュな筐体
ここがイマイチ
・生産性(デスクトップ)モードは調整不足感あり
・背面は指紋が目立ちやすい
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Lenovo Tab P11 Pro (2nd Gen):Lenovo:Lenovo

1.Tab 11 Pro スペック

スペック表

   Lenovo Tab P11 Pro(2nd Gen)
OS Android 12
CPU MediaTek Kompanio 1300T
RAM 6GB
ストレージ 128GB
ディスプレイ 11.2インチOLED(2,560 x 1,536)120Hz
LTEバンド
SIM
ネットワーク 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1
入出力 USB3.1 Gen1 Type-C(映像出力対応)、MicroSDカード
カメラ イン8MP/アウト13MP
バッテリー 8,000 mAh(約14時間)
サイズ 263.7 x 166.7 x 6.8 mm
重量 480 g

コメント

OSはAndroid 12です。まだAndroid 13を搭載するタブレットは市場に存在しておらず(Galaxy Tab S8はOTAでAndroid 13にアップデートされているようです)、Android 12でも「最新OS」と言ってしまってよいでしょう。モトローラブランドで展開しているスマートフォンと同じく、UIは素のAndroid OSに準じていますが、マルチウィンドウで複数アプリを利用することができる「生産性モード」が利用可能です(後述します)。OSアップデート保証期間は明言されていませんが、セキュリティアップデートは最大3年間提供されます。

CPUはMediaTek Kompanio 1300Tです。「Kompanio」というのは主にAndroidタブレットやChromebook向けに展開されている製品ブランドで、Tab P11 Proに搭載されているKompanio 1300TはAnTuTu Benchmark v9で約60万点のスコアを計測する高性能な型番です。後述しますが普段使いでストレスを感じることがないのはもちろんのこと、現在配信されているモバイルゲームの中では最も負荷が高いであろう「原神」も快適にプレイできる性能を備えています。RAMは6GB、内蔵ストレージは128GBで、MicroSDカードによるストレージ拡張をサポートしています。

バッテリー容量は8,000mAhで、20W出力の急速充電に対応します。フル充電にかかる時間は約2.3時間です。

Lenovo Tab P11 Pro Gen 2
なお、このレビューでは試しておりませんが、Tab P11 Proは「PCの外部モニター」としても使えます。ただし、有線接続ではなく、Google Playアプリ「Lenovo Freestyle」を使用しての無線接続となります。

2.Tab P11 Pro 筐体

付属品
付属品はカードスロットピン(SIMピンと同じものです)、マニュアルなどのペーパー類、USB-C to Aケーブル、ACアダプター(20W出力)です。国内向けのLenovo Tab P11 Proはモバイルネットワークには対応していませんが、MicroSDスロットを開口するためにカードスロットピンが必要になります。

Lenovo Tab P11 Pro(2nd Gen) 前面
前面です。ベゼルは比較的狭めで全体的にスタイリッシュなデザインです。インカメラは横向きで使用することを前提にした位置に配置されています。

背面
背面です。左上にLenovoロゴが配置されたシンプルなデザインで、筐体素材は金属です。光沢加工が施され、高級感もあるのですが、ケースなしで使用している場合、指紋が目立ちやすいのは少し気になりました。キックスタンドは備わっていないので自立させたい場合は別売のケースを装着する必要があります。

左側面
(横持ち時の)上面です。ボリュームボタン、マイクがあります。

右側面
下面には別売のキーボードを接続するためのPOGOピンおよびキーボード接続用のガイド穴があります。

上部
左側面です。左から電源ボタン、スピーカー、MicroSDカードスロット、スピーカーという配置です。

下部
右側面ですが。左からスピーカー、USB-Cポート、スピーカーがあります。Tab P11 Proは左右側面に2つずつ、合計で4つのJBL製スピーカーを搭載しています。

3.Tab P11 Pro 使用感

システム

ホーム画面

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前述の通り、素のAndroidに準じたソフトウェアを搭載しています。プリインストールアプリもシンプルで、基本的にはAndroidシステム標準アプリとGoogle純正アプリ、いくつかのLenovo独自アプリのみとシンプルな構成です。

タブレットセンター

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Lenovo独自アプリとして「タブレットセンター」がプリインストールされています。これは同社のWindows PCに搭載されている「Lenovo Vantage」に似たようなアプリで、ユーザーガイドや操作マニュアル、システム情報などにアクセスできます。

タブレットセンター

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初めて使用するユーザー向けに簡単なクイックガイドも用意されています。

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保証期間の確認も可能

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保証期間の確認も可能です。Lenovoが販売するPC、タブレットには有料の延長保証も用意されており、タブレットセンターから簡単に加入できます。

生産性モード

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タブレットや折りたたみスマートフォンに最適化されたAndroid 12 Lではなく、通常のAndroid 12がプリインストールされていますが、独自機能として「生産性モード」が用意されています。これはSamsung Galaxyの「DeX」やHuawei端末の「PCモード」に似た機能で、Androidアプリを複数ウィンドウで表示できるなどPCライクに利用できます(スマホ向けのDeXやPCモードは外部モニターに接続する必要がありますが、Tab P11 Proの場合は内蔵ディスプレイで生産性モードの表示ができます)。

しかし、他社デスクトップモードだと操作性がほぼWindowsやmacOSなどのPC向けOSと同じ操作性になるのに対し、Lenovoの生産性モードはあくまでタブレットUIのまま複数アプリをウィンドウ表示できるという内容になっています。

タブレットUIに最適化されているアプリはウィンドウサイズの調整や最大化を行えるのですが、スマートフォンにしか対応していないアプリではウィンドウのリサイズが行えないなど、若干調整不足に感じられる点が残念に感じられました。ただし別売のキーボードを接続すると自動起動する設定になっているほか、単体でも通知領域から簡単に起動することが可能で、Wordで作業しながらWEBブラウザで情報を確認したり、YouTube動画を視聴できるのはやはり便利です。

システム情報

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工場出荷時のシステム情報です。発売から数ヶ月が経過したこともあり、すでにOTAアップデートも配信済みで、出荷時期によってインストールされているファームウェアのバージョンは異なるものと思われますが、今回のレビュー機にはビルドナンバー「TB132FU_SO000073_220816_ROW」がインストールされた状態になっていました。Androidセキュリティパッチは2022年7月5日のものが適用されています。

ストレージ情報

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初期化直後のストレージ情報です。システム自体は10GBと比較的コンパクトに収まっている印象ですが、プリインストールアプリで7.3GB占有している点は少し気になります。ただしMicroSDカードを追加できるので画像、動画など容量の大きいデータを外部ストレージに保存する設定にすればゲームなどをインストールしても容量不足に困ることはないでしょう。

ディスプレイ

リフレッシュレートは120Hz表示をサポート

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ディスプレイは11.2インチサイズで、解像度は2,560 × 1,536、パネルは高品質なOLED(有機EL)を採用しています。特に黒色が引き締まって見えるのが素晴らしいと感じました。リフレッシュレートは120Hz表示をサポートしているため、WEBブラウザなどのスクロールは非常になめらかです。ただ120Hz表示設定にするとそれなりにバッテリーを消耗するので、普段はあえて60Hzに落として利用するとよいかもしれません。

WideVineはL1に対応しています。実際にAmazonプライムビデオでHDコンテンツを再生できることを確認済みです。Dolby Visionにも対応しており、大画面で動画コンテンツを楽しむには最高の環境だと感じました。

スピーカー

スピーカーはクアッド構成で、有名オーディオメーカー「JBL」がチューニングを担当しています。低価格帯タブレットでもクアッドスピーカーを採用する端末が増えてきていますが、Tab P11 Proでは迫力のあるサウンドを楽しむことができました。

Dolby Atmosもサポートされているため、対応するコンテンツであれば迫力のあるサラウンドサウンドを楽しむことが可能です。

カメラ

カメラUI

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カメラはイン8MP、アウト13MPという構成です。標準カメラアプリはフィルター機能やポートレート撮影モードなど最小限の機能のみ備わっています。

カメラサンプル

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プレビュー画面で確認すると「少し画質が荒いかな・・・」と感じられたものの、実際には明るい場所であればブログやSNSで使用する分には十分きれいな画質です。タブレット端末で写真や動画を撮影するということはあまりないかと思われますが、これならばスマホを忘れてしまった際も緊急用カメラとして活躍させることができそうです。

夜景は厳しめ

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夜景は光がそれなりにある場面では問題ないものの、完全に光がないような環境では夜景モードが備わっていないこともあり、かなり厳しいかな・・・と感じました。

4.Tab P11 Pro 性能テスト

AnTuTu

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参考:
ROG Phone 6(Snapdragon 8+ Gen 1):1120,013
ROG Phone 6 Pro(Snapdragon 8+ Gen 1):1108,020
Xiaomi 12 Pro(Snapdragon 8 Gen 1):971,423
ASUS ROG Phone 5s(Snapdragon 888+):846,862
POCO X4 GT(Dimensity 8100):798,752
ASUS ZenFone 8(Snapdragon 888):785,280
POCO F4(Snapdragon 870):658,456
Galaxy S20 SC-52A(Snapdragon 865):655,707
Galaxy S21 SC-52B(Snapdragon 888):624,772
Mi 11T(Dimensity 1200 Ultra):582,178
Xiaomi Pad 5(Snapdragon 860):566,309
realme GT Master Edition(Snapdragon 778G):542,182
Xperia 1 SOV43(Snapdragon 855):511,163
Huawei nova 9(Snapdragon 778):500,881
Xiaomi Mi 11 Lite 5G(Snapdragon 780):500,573

AnTuTu Benchmark v9でのベンチマークスコアは600,806点でした。Kompanio 1300Tを搭載する端末の実機レビューは今回が初めてになりますが、性能としては少し前のハイエンドスマートフォンに搭載されていたSnapdragon 865に近いものになります。Snapdragon 860を搭載しているXiaomi Pad 5の総合スコアを上回っていて、現在国内で販売されているAndroidタブレットの中では間違いなくハイエンドクラスの性能を備えているといってしまってもよいと思います。

ゲーム性能も良好

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GPU性能も229,798点と高いので、「原神」も大画面で楽しむことが可能でした。最高画質設定だと若干プレイ時にフレーム落ちが発生するのと、背面がほんのりと発熱するのが気になりましたが、デフォルトの中画質設定であればストレスなくプレイすることができます。Bluetoothワイヤレスコントローラーと組み合わせれば大画面でAndroid向けゲームを楽しめますし、ゲーミングタブレットとしても優秀に感じられました。

5.Tab P11 Pro レビューまとめ

Lenovo Tab P11 Pro(2nd Gen)は現在公式オンラインストア、家電量販店などで販売中で、Lenovo公式オンラインストアでの販売価格は72,800円(税込)です。日本国内向けとしては数少ないハイエンドクラスのAndroidタブレットとして貴重な存在だと思います。

気軽に購入しやすい価格とはいえないものの、負荷のかかる3Dゲームもスムーズにプレイできる性能を有していて、リフレッシュレート120Hz表示に対応し表示も美しい11.6インチOLEDディスプレイやJBLチューニングクアッドスピーカーを備えるなど全体的に満足度の高い一台です。セキュリティアップデートが3年間提供される点も長く使う上で安心できると思います。

ただし個人的に期待していた生産性モードの使い勝手がいまいちな点は少し残念に感じられました。アップデートで改善できそうな部分なので今後に期待したいところです。

6.関連リンク

Lenovo Tab P11 Pro (2nd Gen):Lenovo

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コメント

  1. 匿名 より:

    「まだAndroid 13を搭載するタブレットは市場に存在しておらず」とありますが、Galaxy Tab S8はAndroid13のアップデートは12/5できてるんですけどね