イオシスにて10インチAndroidタブレット「UATTAB01」が特価販売中です。実はこの端末、正式な端末名も、そもそもどこのメーカーの端末なのかも不明です。それだけでも「玄人」向けなのですが、イオシス公式サイトでも「初心者お断り」としており、警告ページまで公開しています。
警告ページはこちらです
一般人厳禁! 逸般人向け? 業務用Androidタブレット 2700台入荷!!:イオシス
ということで、明らかにマニア向けの製品ですが、ウインタブ読者であれば「刺さる」方もいるかと思われますのでご紹介したいと思います。
1.UATTAB01 スペック
スペック表
UATTAB01(正式名称不明) | |
OS | Android 11 |
CPU | MediaTek MT8168 |
RAM | 2GB |
ストレージ | 16GB |
ディスプレイ | 10.1インチ(1,280 x 800) |
LTEバンド | — |
SIM | — |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C、MicroSDカード |
カメラ | イン2MP/アウト2MP |
バッテリー | 5,000 mAh |
サイズ | 非公開 |
重量 | 非公開 |
コメント
OSはAndroid 11です。そこまで古いバージョンではありませんが、イオシスの製品ページでは「アップデートは降ってこない」と記載されており、セキュリティアップデート含め今後の更新は一切望めないと考えた方がいいでしょう。基本的にはGoogleがオープンソースで公開しているAOSP版Android(いわゆる「素の」Android)そのものなのですが…。
GMS(Google関連のサービス)は一切インストールされていません。プリインストールされているのはAndroid OS標準アプリ“のみ”とシンプルすぎる構成で、Google Chromeすらインストールされていません。その代わり今となっては逆に珍しくなったAndroid標準ブラウザがプリインストールされています。
Google関連のサービスを利用するのに必要なGoogle開発者サービスなども導入されていないため、一部のアプリは正常動作しない可能性があります。アプリを導入するにはAmazon App Store等のサードパーティ製ストアを利用するか、APKファイルをダウンロードして手動でインストールする必要があります。
CPUはMediaTek MT8168です。AmazonのFire HD 8やAIWAのJA2-TBA0801にも採用されている製品で、AnTuTu Benchmark v9での総合ベンチマークスコアは9万点程度です。RAMは2GB、内蔵ストレージは16GBと、いまとなってはパワー不足感が否めない構成です。場合によってはWEBブラウジングやSNSアプリの利用もストレスを感じることがあるかもしれません。
ディスプレイは10.1インチで解像度はHD+(1,280 ×800)です。パネルの仕様はイオシスのサイトで表記されていませんが、実機を確認した限りおそらくIPS液晶を採用しているものと思われます。
カメラはイン2MP、アウト2MPです…。この端末で写真を撮ろうと思う方は多くないかと思われますが、きれいな写真を撮影するのは厳しいと考えた方が良いでしょう。
バッテリー容量は5,000 mAhです。接続端子はMicroUSBではなくUSB-Cですが、おそらく急速充電には対応していないものと思われます。2A以上のACアダプターだと正常に充電できない可能性があるとされているので、この点には注意が必要です。
2.UATTAB01 筐体
前面です。近年タブレットでも狭額縁ベゼルを採用する製品が増えてきていますが、UATTAB01では良くも悪くも一昔前のAndroidタブレットそのもののデザインです。
背面です。素材は樹脂製でイメージ的にはドンキホーテがかつて販売していた感嘆パッドに近いような印象です。背面に配置されているロゴはメーカー名や機種名ではなく、この端末を配布していたと思われる会社のものです。
3.UATTAB01価格など
UATTAB01は現在イオシスでにて販売中(オンラインおよび実店舗)で、3月22日現在の価格は税込み5,980円です。この記事執筆現在で在庫が2,000台以上あり、この端末の立ち位置等も踏まえるとすぐに売り切れることもないかと思われます。
今となってはWEBブラウジングなど基本的な動作ですらストレスを感じる可能性が高い上にGoogle関連のサービスも一切インストールされていないので、Androidに詳しくない方や実用的なAndroidタブレットを購入したい方は別の製品を選択した方が幸せになれると思います…が、マニアックな端末が好きな方やいろいろ弄れるガジェクラな方には意外と刺さるのではないでしょうか。
おそらく自社製アプリのみを利用することを想定している端末で、他にもONKYOが法人向けにGoogle関連のサービスを搭載しないAndroidタブレットを販売していたことがありました。おそらく今回の在庫が尽きた場合、再入荷はないと思われるので、「変な端末が好きな方」は購入してみてはいかがでしょう?
コメント
こういったアヤしい(失礼)情報を見るのが好きです。
今後も是非記事にして下さい。
興味があって購入しました。
GMS導入にFire HD と同じ手順を試してみましたが、インストールはできても
起動できませんでした。
標準ブラウザからログインはできたのでYoutube専用端末になりました。
自分のスキルではここまでかな。
>>匿名さん
おそらく完全にGoogle関連のコンポーネントが入っていないのでFire HDと同様の手段で導入しようとしてもうまくいかなさそうですね・・・
ブラウザ経由ならGoogle関連のサービスは使えますが用途はかなり限定されそうですね・・・カスタムROMもなさそうですし・・・