こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。先日Twitterで「100ドルできれいなデザインでちゃんと使えるスマホが買えたり、スペックは低いけどちゃんと使えるノートパソコンが買えたりするのこそ、中華の醍醐味だと思う」というツイートをしたところ、いつもよりも「いいね」をたくさんいただきました。PCだとCore iとかCore m搭載のものが出てきたり、スマホでもOnePlusのように、決して低価格とはいえないながらも高く評価されている中華製品が増えてきていて、それはそれで素晴らしいことだと思いますが、その一方で「とにかくコスパにこだわる」製品選びができるというのも魅力ですよね。
今回紹介するのは「100ドルスマホ(7月17日現在の価格が99.99ドル)」です。「HOMTOM HT50」という製品なのですが、トップ画像を見てもらえればわかる通り、デザインからしてしっかりと個性を主張しています。
1.スペック
OS: Android 7.0
CPU: MediaTek MTK6737
RAM: 3GB
ストレージ: 32GB
ディスプレイ: 5.5インチIPS(1,280 x 720)
LTEバンド: 1/3/7/20(microSIM × 2)
カメラ: イン8MP(補間後13MP) / アウト8MP(補間後13MP)
入出力: microUSB、microSD、オーディオジャック
バッテリー: 5,500 mAh
サイズ: 156.5 x 78.5 x 8.9 mm / 196.7 g
100ドルスマホというのは私が勝手に使っている用語なので、特に定義はありません。「だいたい1万円くらいで買える」という意味で使っています。日本メーカーが日本市場向けに販売しているSIMフリースマホでも100ドルスマホといっていい製品はあります。「ヤマダ電機 EvertPhone EN(税込み10,778円)」ですね。この製品は日本の法規制をクリアし、通信バンドやOSの日本語化もきちんとなされている、つまりしっかり日本向けに手を入れているので、この価格で購入できるのは驚異的だと思います。
一方、このHOMTOM HT50は日本向けのローカライズはされていないものの、スペック面では非常に優秀です。CPUのMT6737というのはEveryPhone ENと同じです。このCPUは最近になってエントリークラスのスマホによく使われているものですが、Antutuのスコアが3万点ほどなので、決して低スペックではありません。
RAM3GB、ストレージ32GBというのは、100ドルスマホとしては非常に充実しています。EveryPhoneだと2GB/16GBなのですが、価格を考えればこれでも全然文句なし、というくらいなものですから。また、ディスプレイ解像度はHD(1,280 × 720)と標準的なレベルですが、サイズが5.5インチと大型になります。
カメラについてはメーカーサイトでは「イン/アウトとも13MP」という説明しかないものの、geekbuyingの製品ページでは「8MP(ソフトウェア補間後13MP)」という記載がありましたので、この記事では大事を取ってgeekbuyingの記載に合わせています。しかし、8MP/8MPという水準でも決して悪くはなく、特にインカメラの画素数が高いのはセルフィー(自撮り)派には歓迎されるべきことでしょう。
なんかEveryPhoneを引き合いに出してしまい、申し訳ないのですが、RAMとストレージ、ディスプレイサイズ、そしてカメラという点(要するに基本構成のほとんどの部分)で100ドルスマホの標準を越える水準になっています。ただし、EveryPhoneのように日本向けのローカライズがなされていない(OSは日本語対応します)ですし、保証面ではヤマダ電機が対応してくれるEveryPhoneのほうがずっと安心、というのはありますね。
2.筐体
筐体デザインは独特です。四隅のラウンドが強めで、丸みを帯びた形状になっています。価格からして背面素材はプラスティックと思われますが、画像を見る限り安っぽさは感じられません。
背面を見ると指紋センサーが装備されていることもわかります。それと、スピーカーが下部に見えますが、おそらく(さすがに)モノラルでしょうね。
筐体色はトップ画像で掲載している「ロイヤルブルー」のほか「ブラック」と「シルバー」の3色展開になっています。うーん、個人的にはブラックがいいかなあ…。
また、この製品は前面ガラスが2.5D曲面になっており、それがデザイン上のアクセントにもなります。というか、前面から見ると100ドルスマホとは思えない高級感というか美しさを感じますよね。
筐体の厚みは8.9 mmということで、ハイスペック機まで含めるとそれほど薄型とは言えません。しかし、この価格帯であれば十分納得の行く薄さだと思います。
3.価格など
HOMTOM HT50は中国の通販サイト「geekbuying」でプレオーダー(予約販売)中で、7月17日現在の価格は99.99ドル(11,678円)となっています。
記事の冒頭にも書きましたが、「100ドルという激安価格でここまでできる!」というサプライズ感が中華製品の醍醐味の1つだと思います。その意味ではこの製品のスペックと筐体デザインは素晴らしいものがあり、「醍醐味」を堪能できるような気がします。
4.関連リンク
HOMTOM HT50:geekbuying