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Headwolf FPad7 レビュー - Dimensity 7050と2.5Kディスプレイを搭載、高品質・ハイコスパな8インチタブレット

Android

Headwolf FPad7 レビュー
HeadwolfのAndroidタブレット「FPad7」の実機レビューです。8.4インチとコンパクトサイズながらSoCにDimensity 7050を搭載し、ディスプレイも2.5K解像度と高いスペックを備えた、おそらく「日本のユーザーに受けそうな」製品です。

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ウインタブでは先日「Headwolf FPad6 / Alphawolf APad2」という8.4インチタブレットをレビューしていて、今回レビューするFPad7は、それらの上位版(スペックアップ版)という位置づけです。

Headwolf FPad6 / Alphawolf APad2 レビュー - 8.4型でディスプレイ解像度は2,560 × 1,600でSoCはHelio G99、小型タブレットでNo.1となれるか?
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なお、このレビューはメーカよりレビュー機のサンプル提供を受け、実施しています。

ここがおすすめ
・8.4型のディスプレイサイズながら解像度は2,560 × 1,600と高精細
・SoCのDimensity 7050はAntutuスコア50万点オーバーの実力
・プレーンでクセのないUI
・WidevineはL1、NetflixでもHD画質視聴可能
・質感の高い筐体
ここはイマイチ
・スピーカーの配置が動画視聴向けではない
・ディスプレイのリフレッシュレートが低め
販売サイトはこちら
Headwolf FPad7:楽天
Headwolf FPad7:Amazon

1.スペック

スペック表

  Headwolf FPad7
OS Android 14
CPU MediaTek Dimensity 7050
RAM 8GB(拡張機能により最大16GB)
ストレージ 256GB
ディスプレイ 8.4型(2,560 × 1,600)
LTEバンド B1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28AB/B38/39/40/41
SIM形式 Nano SIM×2(SIM2はmicroSDと排他)
ネットワーク Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2
入出力 USB Type-C、microSDカードリーダー、オーディオジャック
カメラ イン8MP/アウト16MP
バッテリー 6,500mAh
サイズ 203.7 × 125.8 × 8.5 mm
重量 385 g

コメント

冒頭に記載した通り、SoCにDimensity 7050を、ディスプレイが2.5K(2,560×1,600)解像度である、というのがFPad7の最大のセールスポイントと言えます。従来モデルも2.5Kディスプレイを搭載していますが、ライターのかのあゆさんは「2.5Kという解像度はHelio G99(従来モデルの搭載SoC)だとやはり若干重荷のようで、ホームランチャーやWEBブラウジング等で画面をスクロールした際に若干もっさりした挙動になる」と評価していました(私はあまり意識しませんでしたけどね)。

FPad7になり、SoC性能が大きく向上したことによって、かのあゆさんの指摘した部分が解消されているものと期待できます。

2.外観

Headwolf FPad7 外箱外箱です。キレイなホワイトで、レビュー機は国内配送だったのでダメージもあまり気になりませんでした。

Headwolf FPad7 同梱物同梱物です。取扱説明書は日本語を含む多言語で記載されており、Android OSの基本操作について説明されていました。ACアダプターは日本のコンセントに合うプラグ形状で出力は20W、ケーブルは両端ともUSB Type-C、あとはSIMイジェクト品が入っていました。中国メーカーのタブレット製品としては「ごく標準的」です。

Headwolf FPad7 前面前面です。Webカメラは縦持ち時の上部ベゼル中央にあります。10インチ以上のタブレットの場合は「横持ち時の上部ベゼル中央」となりますが、8インチタブレットの場合はほぼこの位置にカメラがついています。

あらかじめ液晶保護フィルムが貼り付けられていましたので、当面はこのまま使っても問題ありません。

Headwolf FPad7 背面背面です。素材は金属製で質感もよく、しっかり感(剛性感)もあります。色は濃いグレー(あるいはシルバー)です。この筐体は従来モデル(FPad6)と全く同じですね。筐体サイズ・重量とも従来モデルから変わっていません。

ただし、変わってないからといって悪いということもないです。価格帯から見て十分な質感を備えていると思います。

Headwolf FPad7 右側面右側面です。こちらには電源ボタン(画像左の小さいボタン)と音量ボタン(長いボタン)があります。最近のタブレット製品と同様、エッジの立った(角張った)形状です。

Headwolf FPad7 左側面左側面です。画像左端にイヤホンジャックがあり、SIM/microSDスロットもこの面です。

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Headwolf FPad7 上面上面には何もありません。

Headwolf FPad7 下面下面にはスピーカーとUSB Type-Cポート。スピーカー位置はよくありません。従来モデルのレビューでも指摘しましたが、普通動画を見るときには横向けに持ちますよね?そうすると音が片側からしか聞こえません。せっかくのステレオスピーカーですけど、この配置だとステレオ感が出ませんし、特に横持ちの場合は聞こえ方が少々不自然になってしまいます。

個人的には「この点だけは従来モデルと変えてほしかった」と思いました。

Headwolf FPad7 レビュートップ画像を再掲します。8インチタブレットの良いところはこのように「片手でしっかり掴める」という点です。それでいてスマホよりは明らかに画面サイズが大きくなりますので、「値タブ」「移動中の動画視聴」などで非常に快適に使うことができます。

3.システム

Headwolf FPad7 ホーム画面とアプリ一覧

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ホーム画面とアプリ一覧画面です。壁紙はFPad 7の「7」をモチーフにした、ちょっとカッコいいものになっていますが、それ以外は「普通」です。プリインストールアプリでもWPS Officeが入っているのが目新しいと感じられたものの、あとは他の中国メーカー製タブレットと変わりません。

FMラジオがあるのはうれしいです。中国メーカーのタブレット製品にはほとんどFMラジオアプリがプリインストールされています。日本のFMラジオ周波数にあった設定がなされていて、インターネット環境がないところでも使用できるので、災害時なども含め、いざというときに便利です(ただし、有線イヤホンのケーブルをアンテナ代わりに使いますので、有線イヤホンの接続が必須です)。

Headwolf FPad7 システム情報とメモリ拡張

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システムUIも「ほぼ素のAndroid」でメーカー独自の項目はほとんど見当たりません。面白みがないとも言えますが、実機が手元に届いてすぐに使い始められるのはメリットである、とも言えます。

RAM拡張機能は0~8GBまでの範囲で設定できます(物理RAM+拡張された仮想RAMの合計は最大で16GBです)。

4.ディスプレイ品質

Headwolf FPad7は8.4インチで2.5K(2,560 × 1,600)解像度のディスプレイを搭載しています。この解像度は競合製品よりもワンランク上であり、これがFPad7の大きな購入理由になり得ます。一方で同じ解像度のディスプレイを搭載する従来モデルでは「タッチ感度が悪い」とか「スクロールがカクつく」といった指摘がありました。上にも書きましたが、ライターのかのあゆさんは「この解像度でSoCがHelio G99というのは少し荷が重いのではないか」と考察しています。

従来モデルのこのような評判を把握した上で、FPad7のディスプレイ品質をチェックしてみました。

Headwolf FPad7 ディスプレイの設定

発色はキレイです。手持ちのPCモニター(27インチIPS液晶、99%sRGB、FHD解像度)と同じ画像を表示させて見比べてみましたが、色味に関しては互角という感じでした。また、この画像にあるように簡単ではありますが「ナチュラル」「ブースト」「ビビッド」の3種類の設定があり、お好みに合わせた色味にできます(ただし、設定を変更しても劇的に色味が変わるわけではありません)。

また、アプリ「DRM Info」でWidevineがL1であることを確認し、NetflixアプリでもL1・FullHD再生可能であることを確認しています。

Headwolf FPad7

オーディン:ヴァルハラ・ライジング

一方でブラウザーでのスクロールやゲームプレイでは残像が気になりました。「フレーム数が足りていない」という感じです。

「高解像度なので、ピクセル数が多く、リフレッシュレートの影響を受けやすい」とか「システムUIの最適化が不十分」といった要因が指摘できます。おそらくこれらの要因はSoC性能を上げればいいというものではなく、液晶パネルの品質やシステムUIの微調整に起因するものと思います。

通常の動画視聴やWebブラウジングでの「画質」は高く評価できるものの、ブラウザーの高速スクロールや動きの速いゲームをプレイする際は(人によっては)少しストレスを感じる可能性があるかもしれません。

Headwolf FPad7

アプリ「Touch Screen Test」

なお、Google Playアプリ「Touch Screen Test」をインストールし、タッチ感度のテストをしたところ、「私が試した限り」タッチ感度に異常性はみられませんでした。

5.カメラ

Headwolf FPad7

カメラアプリはMediaTek標準のものと思われますが、撮影シーンを細かく設定できました(画像右)。何枚か撮影した写真を掲載します。すべて「HDRオン、16MP(4,640 × 3,480)、撮影シーン無効(デフォルト)」で撮影し、横幅を1,200pxに縮小しています。

Headwolf FPad7

Headwolf FPad7

Headwolf FPad7  スマホカメラには及ばないものの、タブレット製品としてはキレイに撮影できていると感じました。

6.性能テスト

Headwolf FPad7 Antutuベンチマーク

Antutuベンチマークスコアは約55万点でした。従来モデル(Helio G99搭載)のスコアが40.4万点でしたから、大幅なスコアアップを果たしています。

ただし、上に書いた通り、ディスプレイ解像度が高く、SoC性能も高いため、リフレッシュレート60Hzというのには少々不満を感じます。あるいは60HzのままでもシステムUIの最適化が進むともう少し快適にゲームも楽しめると思うのですが。

7.レビューまとめ

Headwolf FPad7はAmazonと楽天で販売中で、2月28日現在の価格は楽天が安く、22,999円(製品ページの5,000円OFFクーポンを使用した価格です)。

ディスプレイの詰めに改善余地があるとは思いますが、この価格でここまでのSoC性能、ディスプレイ解像度を備えた8.4インチタブレットというのは希少だと思います。楽天のセールは3月3日いっぱいで終了してしまいますので、購入検討されている方はお急ぎ下さい。

8.関連リンク

Headwolf FPad7:楽天
Headwolf FPad7:Amazon

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コメント

  1. 匿名 より:

    セキュリティアップデートは期待せずに「2年ぐらい使えればいいか」といった感覚でこういうタブレットって買うものなんですかね。楽天モバイルの通話にも使える、8-9インチタブレットを買いたいと思っています。

    メーカーにいつまでセキュリティアップデートがあるのかを問い合わせても「それは不明」としか返信がなかったです。。。

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