Googleが10月4日(現地時間)に新しいAndroidスマホ「Pixel」を発表しました。従来のブランド名「Nexus」とは異なる新ブランドを冠しており、5.0インチの「Pixel(無印)」と5.5インチの「Pixel XL」の2モデルとなります。この製品については事前に情報が漏れまくっていましたので、「だいたい知ってた」という人も多いと思いますが、Androidの総本山であるGoogleの最新ハイエンドモデルということですから、しっかりチェックしてみます。
1.スペック
OS: Android 7.1 Nougat
CPU: Qualcomm Snapdragon 821
RAM: 4 GB LPDDR4
ストレージ: 32 GB / 128 GB
ディスプレイ:
Pixel: 5.0インチ有機EL(1,920 × 1,080)ゴリラガラス4
Pixel XL: 5.5インチ有機EL(2,560 × 1,440)ゴリラガラス4
カメラ: イン8MP / アウト12.3MP
通信: LTE CA対応、3G
ネットワーク: 802.11a/b/g/n/ac 2×2 MIMO、Bluetooth 4.2、NFC
入出力: USB 3.0 Type-C、オーディオジャック
バッテリー: 2,770mAh(Pixel)/ 3,450mAh(Pixel XL)
サイズ:
Pixel: 143.84 × 69.54 × 7.31-8.58 mm / 143 g
Pixel XL: 154.72 × 75.74 × 7.31-8.58 mm / 168 g
Pixel(無印)とPixel XLの相違点は「ディスプレイサイズと解像度」と「バッテリー容量」そして「筺体サイズ」のみで、基本的に同じデザインコンセプトになっています。
Googleの製品だけあってOSは最新のAndroid 7.1(いつのまに「0.1」バージョンが上がったのか…)です。OSのアップデートは2年間、セキュリティのアップデートは3年間が保証されます。Google製品はOTA(Windows Updateみたいなプッシュ型の更新で、ユーザーに作業負荷がかかりません)で、しかもかなり早いタイミングでOSをバージョンアップしてくれるのが魅力です。
CPUは現状最新にして最高性能のSnapdragon 821、RAMが4GBですから、先日の「ASUS ZenFone 3 Deluxe(5.7インチ)」のRAM6GBには及ばないものの、期待しうる最高スペックだといえます。また、ストレージは32GBと128GBを選択できます。
ディスプレイは有機EL(AMOLED)でPixel XLの方はQHD(2,560 × 1,440)と高精細です。おそらく現状入手できるAndroidスマホでは最高レベルでしょう。また、ゴリラガラス4が採用されているので、液晶保護フィルムはなしでいいかも。
カメラは自撮り用は8MPと十分な性能、アウトカメラも12.3MPと高解像ですが、ハイエンド機ということなので、もうワンランク上でもよかったかもしれません。
2.筺体と新機能
ウインタブは「スマホなんだからまず色だろ、色!」となりますが、上の画像のように3色構成です。色の名称がまたいいですねえ。個人的にはReally Blueがいいと思うのですが、日本語版の製品ページを見ると「シルバー」と「ブラック」のみがアナウンスされていて、このブルーが日本で発売されるかは不明です。
筺体はややラウンドが強い形状で、さんざん流出していたものと同じです。事前に流出していたから、というだけでなく、Goolge製品にしては普通な感じで、あまりインパクトを感じないというのが私の正直な感想です。
Google アシスタント
例の「OK Google」ってスマホに話しかける機能が格段にレベルアップし「Googleアシスタント」として搭載されています。音声検索の延長線上、と言ってしまえばそれまでですが、AIの改善により認識精度が大きく向上し、より口語っぽく、いろいろなリクエストに応えてくれるようです。
写真や動画を無制限に保存可能
Pixelユーザーは写真や動画をGoogle Driveに無制限にバックアップすることができます。スマホのストレージ圧迫要因の上位がカメラで撮影した画像だと思います(人によりますが、学生さんなんかはこの理解で正解でしょう。ソース:うちの子達)ので、これは非常にありがたいサービスです。
超高速充電
PixelにはUSB Type-Cポートがついていますが、急速充電対応です。15分の充電で最大7時間の利用が可能ということなので、短時間でも電源が確保できればモバイルバッテリーは不要ですね。ポケモンGOユーザーには特にありがたいかもしれません。
3.価格と発売時期
PixelとPixel XLは現時点で日本語の製品情報ページが用意されていますが、日本での発売時期や価格については不明です。しかし、モノがスマホなので、ほぼ確実に日本でも発売されるとと思います。米国での価格は
Pixel(無印):
32GB: 649ドル(約67,000円)
128GB: 749ドル(約77,000円)
Pixel XL:
32GB: 769ドル(約79,000円)
128GB: 869ドル(約89,000円)
です。日本での価格は「一番いいやつで10万円」って感じでしょうか?Pixelの32GBか128GBあたりで「HP Elite x3」といい勝負くらいですね。この製品はGoogleアシスタントを搭載していたり、OSのアップデートが早い上にほとんど作業負荷なく可能だったりするので、価格はさすがに高いですけど、むしろ特別な知識を持たない、普通のユーザーが使うとすごく快適なハイエンドスマホ、と言えるかもしれません。ユーザーに意識させずに、どこよりも早く最新のテクノロジーをデバイスに流し込む、というのがいかにもGoogleらしいと思います。
4.関連リンク
Pixel:Googleストア 製品情報ページ
コメント
Pixel Cの新型が出てくれると嬉しい。
こんにちは、コメントありがとうございます。おっしゃるとおりですね。とうとう日本で発売されなかったもんなあ。
今のGoogleの音声検索とどの位違うんだろう?
おっさんはテキストで検索するけど最近の学生は音声検索するらしいから正当な進化なんだろうね。
お爺さんでPC扱えない人と同じように音声を使える世代使えない(メリットがわからない)世代ってのが出てきそう。
こんにちは、コメントありがとうございます。おっさんとして補足すると、スマホに向かって話しかけるのが非常に照れくさいというか恥ずかしい、というのもありますねw
google homeが興味あるんだけど、日本語対応はいつになるだろ。
今は待てずに、kirobo miniのオーダーをかけてしまいそう。
こんにちは、コメントありがとうございます。Google Homeの記事書いてて思ったんですけど、結局日本語対応がネックになって発売が遅れるとか発売されないとか?